2025年6月17日火曜日

六月中旬梅雨期の牛久沼への散歩

 6月16日(月)牛久沼まで散歩しました。

牛久市田宮町から国道六号線のバイパスを歩いて城中町に入り、小川芋銭のお墓がある得月院前を通り過ぎ、牛久城跡公園内を散策しました。

牛久市田宮町方面から牛久城跡公園へ(6月14日)

牛久城跡公園(6月14日)

公園内にはカタバミの花がたくさん咲いているので、幼虫がカタバミを食草としているヤマトシジミが飛び回っていました。

牛久城跡公園のヤマトシジミ(6月16日)

牛久城跡公園から牛久沼の遊歩道をアヤメ苑まで歩きました。

六月中旬の牛久沼のほとり(6月14日)

道端のムラサキカタバミの花にダイミョウセセリが止まっていました。ダイミョウセセリの幼虫の食草はヤマイモやオニドコロなどヤマイモ属の葉のようです。成虫の翅の白線のタイプには関東型と関西型があるとのことです。

牛久沼のほとりのムラサキカタバミに止まるヤマトシジミ

アヤメ苑のアヤメやカキツバタの花は終わりを迎えていましたが、休憩椅子は満席のようです。写生をしておられる方もいました。

六月中旬の牛久沼アヤメ苑の様子(6月14日)

私の足元にあるクローバの花には、雌のツバメシジミが止まり、しばらく蜜を吸っていました。のどかです。

牛久沼アヤメ苑のツバメシジミ(6月14日)

アヤメ苑から三日月橋を渡り、さくら散策コースを歩き稲荷川の淵を歩いてアヤメ苑に戻りました。

桜並木散策コースから稲荷川沿いをアヤメ苑へ

途中の林沿いの道でアオスジアゲハに遭遇しましたが、素早く飛び回り止まってくれせん。少し追いかけましたが届きません。

桜並木散策コースの林沿いで遭遇したアオスジアゲハ

桑やフジヅル、ヤブガラシなど勢いの良い茎や蔓にはハゴロモ類の白い綿毛がついています。近寄って見ると、蝋の綿を背負ったような小さな幼虫が細い枝や蔓に群がり止まっています。その近くの葉にはやっぱりサツマノミムシダマシがいました。ハゴロモ類の幼虫を食べるのでしょうか。

ハゴロモ類の幼虫とサツマノミムシダマシ(6月14日)

アオバハゴロモやベッコウハゴロモ、スケバハゴロモ、アミガサハゴロモの成虫は見かけがかわいいので、虫探しのような感覚で写真を撮っていますが、農作物にとっては害虫とのことです。結構気になりますが、これからも観察したいと思ってます。


6月梅雨期の筑波実験植物園見学と雨引観音のあじさい祭り

  6月14日(土)、国立科学博物館筑波実験植物園と桜川市の雨引観音に行ってきました。

筑波実験植物園の教育棟を出るとスモークツリーが赤い花を咲かせていました。白い花は良く見かけますが、赤い花は珍しいです。

筑波実験植物園のスモークツリー(6月14日)

その後、絶滅危惧植物温室や水性植物等を見学しました。水生植物展示室の入り口に水槽が設置されていてとても綺麗でした。

筑波実験植物園の水性植物展示室の水槽

3月頃から山林内のシダ植物に興味を持ち、ハイキングや登山の際に写真を撮っていますが、なかなか種の判別ができないので、実験植物園内のシダ植物コーナーを度々見学しています。

特にベニシダとハチジョウベニシダの見分けが難しいです。

筑波実験植物園のベニシダとハチジョウベニシダ

筑波山の林道や岩手の姫神山で見かけた柔らかな葉で大きなシダ植物が気になっていましたが「イヌガンソク」によく似ているようです。秋になると雁の足に似た胞子葉(ガンソク)が生えてくるとのことなので、忘れずに確認したいと思っています。

筑波実験植物園のイヌガンソク(6月14日)

雨引観音には13時少し前に到着しました。たくさんの車が駐車し、あじさい祭り(6月10日~7月20日)がおお賑わいでした。今年(令和七年)から入山料500円とのことです。

雨引観音奥の院のアジサイの花(6月14日)

駐車場に孔雀が一羽いましたが、残念ながら羽は広げてくれませんでした。

雨引観音駐車場の孔雀(6月14日)

仁王門をくぐり抜けると料金所があり、そこから階段を登り楽法寺本堂前でお祈りをし、鬼子母神堂裏の池に浮かべたアジサイの花輪や大きな錦鯉を見学しました。

雨引観音の鬼子母神堂(6月14日)

鬼子母神堂裏と庭園内の池の錦鯉(6月14日)

その後、千手観音の前を通り奥の院脇から階段を下り庭園内のあじさいを見て回りました。

雨引観音奥の院前の千手観音(6月14日)

奥の院手前の庭園のあじさいの花(6月14日)

レストランで昼食を食べたかったのですが満員でした。帰りに真壁町の「さわやか直売所」で野菜などを購入して牛久に戻りました。

昨年は6月3日に長男夫婦と一緒に安産祈願のためお参りに来ました。一昨年は、岩瀬駅から御嶽山、雨引山、燕山、加波山へと往復登山ハイキングした際に、運よく「マダラ鬼神祭」を見学することができました。

また雨引山に登りたいと思っています。

2025年6月13日金曜日

梅雨期の朝日峠展望公園と小町山へのハイキング

  6月12日(木)、土浦市の小町の館から朝日峠展望公園と小町山までハイキングしました。

小町の館駐車場へ10時頃に到着し、朝日峠展望公園を目指して歩きました。

小町の館周辺の小川の淵ではキタテハやベニシジミが飛んでいました。朝日峠展望公園登山口付近でウラギンシジミを見つけました。ヤマトシジミも数羽飛んでいます。4月から5月にはチョウ類に出会うことは殆ど無く心配でしたが、6月になりあちこちで見かけるようになりました。

キタテハ      ベニシジミ
ウラギンシジミ     ジョウカイボン

「おかめ岩」付近で久しぶりに平清盛(浄海)の死因とされた冤罪の主、ジョウカイボン(浄海坊)さんに出会いました。毒は持っていないそうです。肉食でアブラムシやダニ等を食べる益虫とのことです。

もみじ谷の木々の葉が茂り綺麗でした。

小町の館から「もみじ谷」まで(6月12日)

もみじ谷から道祖伸前の東屋を通り「水源の森」へと周り朝日峠展望公園に着きました。

もみじ谷」から水源の森を通り朝日峠展望公園へ

水源の森の遊歩道は樹木に包まれて少し薄暗いのですが、その中をクロヒカゲが飛んでいました。

「水源の森」付近で見かけたクロヒカゲ(6月12日)

あいにくの曇天でしたので、朝日峠展望公園頂上からの霞ヶ浦方面の景色はボンヤリしていますが、草原にはハルジオンやヒメジョオンの花と共に、アザミの花がたくさん咲いていました。

朝日峠展望公園頂上からの眺望(6月12日)

アザミ花にはトラマルハナバチ(Bombus diversus)が競って訪れています。

アザミの花の蜜や花粉を集めるトラマルハナバチ

草原を歩くとヒロオビトンボエダシャクやウメエダシャクなどの蛾が足元からパタパタと飛び出します。マメコガネやキタキチョウもアザミの花に止まっていました。

ヒロオビトンボエダシャク  ウメエダシャク
マメコガネ        キタキチョウ

朝日峠展望公園頂上からヒノキ林を通り、ハート石分岐点から小町山に登りました。「もぐもぐ処」や頂上の休憩椅子に、それぞれ4~5名のグループが休んでおられました。

朝日峠展望公園から小町山頂上へ(6月12日)

小町山頂上から天の川沢コースで展望岩まで下り、尾根コースを通り小町の館駐車場に戻りました。

小町山頂上から天の川沢コースで下山

シダ植物に興味を持ち始め、たくさんの写真を撮りながらのハイキングでしたので、2時間45分ほどかかりました。

小町の館(6月12日)

蒸し暑い中、約8km、11,000歩、106階ほどを登り降りし、久しぶりにたくさんの汗をかきました。


2025年6月10日火曜日

令和七年6月初旬の盛岡城跡公園

  6月4日(水)に盛岡へ出かけ、川徳デパートでお土産を購入後、盛岡城跡公園(不来方城(こずかたじょう))を散策しました。

菜園通りから盛岡城跡公園へ(6月4日)

最初に二の丸にある石川啄木の歌碑を見学しました。「空に吸われし十五の心」です。

盛岡城跡公園二の丸の啄木歌碑(6月4日)

年を取る毎に心に沁みます。不思議です。若かった頃が遠くなるからでしょうか。

石川啄木歌碑:空に吸われし十五の心(6月4日)

二の丸から赤い欄干橋を渡り本丸に行きました。本丸には盛岡藩主の南部家第42代当主「南部利祥」の騎馬像が立てられていた台座があります。騎馬像は昭和19年に戦時動員で供出されたとのことです。

盛岡城跡公園二の丸から本丸へ(6月4日)

仙台では、たびたび青葉城のシンボルになっている伊達政宗像を見に行きました。伊達政宗像も戦時中に金属素材として供出されたそうですが、その後復元されて現在に至っているとのことです。盛岡城跡の本丸の台座については移転などの論議がされているようです。

本丸から多目的広場を通り、日本の都市公園百選碑のある鶴ヶ池に向かいました。

本丸から多目的広場を通り鶴ヶ池へ(6月4日)

鶴ヶ池の日本庭園は新緑につつまれて綺麗でした。

盛岡城跡公園鶴ヶ池の景観(6月4日)

鶴ヶ池の遊歩道の周りにはシダ植物が結構ありました。各地の庭園で良く見かけるイヌワラビが多いようです。

鶴ヶ池周囲のイヌワラビ(6月4日)

ホソバナライシダによく似たシダもありました。

鶴ヶ池周囲のホソバナライシダ(6月4日)

その後、ホタルの里を通り、腰曲輪石垣を見ながら菜園通りへと戻りました。

盛岡城跡公園鶴ヶ池のほたるの里から腰曲輪の石垣へ

以前あまり見かけることの無かった海外からの観光客もおられるようでした。

小さい頃には盛岡市動物公園がまだ無くて、現在の多目的広場にサル一匹だけの園舎があり、しばらく眺めていたことを思い出しました。「サライ」の歌が聞こえます。

 

2025年6月9日月曜日

令和七年6月初旬の姫神山登山

 6月3日(火)に姫神山に登りました。

姫神山一本杉登山口駐車場に9時15分に到着しました。車が5~6台駐車しています。平日ですが、結構登山される方がいるようです。登山やキャンプ者用のトイレ舎が新しくなっていました。

巨木の「一本杉」に触り、階段が続く「ざんげ坂」を登り五合目で少し休憩しました。

姫神山一本杉登山口から五合目まで(6月3日)

登山口の草原にはホタルカズラがたくさん咲いていました。同じムラサキ科のルリソウかなと思いましたが違います。

姫神山一本杉登山口のホタルカズラ(6月3日)

ギンランも見つけました。一面に広がるマイズルソウの中に一本だけ咲いていました。

姫神山一本杉登山口のギンランとマイズルソウ

一本杉まで登り、巨木に触って周囲を歩くとクリンソウの花が咲いていました。他では見かけない綺麗な花です。

姫神山一本杉登山道のクリンソウ(6月3日)

登山口から五合目までの登山道周囲には「オシダ」がたくさん生えていて、群落を形成しているようです。

姫神山一本杉登山道のオシダ群落(6月3日)

五合目から八合目まで新緑の中をゆっくり進み10時半頃に頂上に到着しました。

姫神山一本杉登山道5合目から頂上まで(6月3日)

数名の下山者とすれ違いましたが、頂上には誰もいませんでした。

姫神山頂上(6月3日)

晴天の日は岩手山が綺麗に見えるのですが、今回は霧の中でした。

姫神山頂上からの眺望(6月3日)

頂上付近にはヤマツツジとは異なるピンクの花びらのツツジが咲いていました。ミヤマアズマギクもたくさん咲いています。

姫神山頂上付近のミヤマアズマギクとツツジの花

一本杉登山道には様々なシダ植物が生えていましたが、分かりやすいジュウモンジシダに加えて、イヌガンソク?、ヤマイヌワラビ、ホソバシケシダなどが目につきました。

ジュウモンジシダ     イヌガンソク?
 ヤマイヌワラビ       ホソバシケシダ

頂上付近には岩場が多くなりますが、その岩場にシシガシラ科のオサシダと思われるシダが群生していました。北上山系に生えている植物相に関する研究報告では、イヌガンソクの項目に姫神山の記載がないようです1)。論文ではオシダ科のシダ類が姫神山に17種存在するとされているようです。

姫神山頂上付近のオサシダ(6月3日)

姫神山は標高1、124mですが一本杉登山口の標高が545mとのことなので、実質579mの登山になります。登山口にはキャンプ場もあり様々な草花を観察することができるので、岩手に帰省するたびに登山しています。

参考)

1)菊地 政雄:北上山系の植物相とその植物地理的考察(1)、岩手大学 学芸学部研究年報、22, 11~44  (1964)