2020年12月24日木曜日

牛久城跡で出会ったヒメアカタテハの越冬成虫

    今日は令和2年のクリスマスイブ。でも、新型コロナの感染が拡大し続けています。私が通っている「ささやかなてぬき菜園」のある郷里の岩手県では長い間新型コロナウイルス陽性者ゼロを続けていましたが、729日に1名の陽性者が確認されました。その後しばらくは低いレベルで推移していたものの、初雪が観測されてまもない11月中旬から陽性者が急激に増加したようです。中でも高齢者がたくさん入院していた病院で発生したクラスターの規模が大きかったため、今では死者数が宮城県を抜いて東北で最も多くなってしまいました。

ヨーロッパでも春から夏にかけて陽性者が少なかったポーランドやチェコなどで陽性者・死亡者の増加が著しく、いわゆる第一波を懸命に無難に乗り越えた国での被害が顕著になっているように見えます。

自然は非情です。

1221日に牛久城跡を経て牛久沼まで散歩しました。牛久もだいぶ寒くなり、早朝の草花は霜に覆われ白くなっています。牛久城跡の草原も閑散としていました。

牛久城跡散歩道

その閑散として落ち葉に埋もれた土手に、一匹のアカタテハが止まっていました。天気が良かったので林の中から飛んできたのでしょう。アカタテハは成虫で越冬するとのことです。写真のチョウは越冬成虫で、冬を生き抜くことを託されているということになります。厳しいけれど、それが自然の中で生きていくことの意味なのでしょうか。最近ユーチューブで知った竹内まりあの曲「いのちの歌」が心に浮かびました。

生きていくことの意味・・・・・・・本当に大事なものは隠れて見えない・・・・


牛久城の跡地とその土手にいたアカタテハ


アカタテハ(冬越し中の成虫)


閑散とした草地を良く見ると多くの草が生えていました。耐寒性のある草が春に備えて芽を出し成長していました。

ムラサキケマン ヒメオドリコソウ オオイヌノフグリ
                 オランダミミナグサ

来年の春も変わりなく花が咲き、命は続いています。








2020年12月12日土曜日

小町の館から朝日峠展望公園を経て浅間山までのハイキング

   昨日1211日(金))は天気が良かったので、9時10分に牛久を出て土浦市の小町の館に駐車し(所要時間約40分)、朝日峠展望公園を経由して剣ヶ峰、雪入山、浅間山を縦走しました。小町の館の駐車場は増設されたようで、収容台数が比較的多く満車を心配しなくて済むのでありがたいです。



 朝日峠展望公園への登山口には、登山者用の杖が用意されていました。

1:朝日峠展望公園への導入路、2:登山道入り口に用意された杖、
3:登山道の様子、4:登山道の様子、5:小野小町が水を飲んだとされる沢水処、
6:展望公園とおかめ岩の分岐点

 展望公園への登山道とおかめ岩を通って小町山に向かう登山道の分岐点を過ぎて少し登ったところに休憩所がありました。休憩場を過ぎて少し登ると「グーの木」と表示された木の瘤がありました。よく見ると確かに手を握ってグーを出しているように見えます。

1:登山道の休憩場所、2:登山道の様子、3:グーの木

 グーの木からさらに登ると「モミジ谷」に着きました。紅葉はもう過ぎているだろうと思っていましたが、綺麗なモミジを見ることができました。写真を撮っている方もいました

モミジ谷

 モミジ谷で紅葉を見学してから展望公園に向かいました。

1:モミジ谷の出口から展望公園への道、2:展望公園
3:展望公園から表筑波スカイライン道路への出口

 朝日峠展望公園で休憩した後に表筑波スカイライン道路に出て、剣ヶ峰に登るためデジタルテレビ中継局電波棟用の道路を目指して歩きました。展望公園出口から5分程度でハングライダー基地駐車場に着きましたが、その反対側が電波棟用の管理用道路入り口になっていました。管理用道路はきちんと整備されていました。

1:ハングライダー基地駐車場、2:デジタルテレビ局管理用道路の入り口
3:管理道路の様子

 管理用道路を10分程度進むと「いやしの里」から剣ヶ峰に登山する直登コースが合流し、その後電波棟を経て剣ヶ峰に到着しました。

1:電波棟、2:電波棟から剣ヶ峰への山道、3:剣ヶ峰広場

 剣ヶ峰から尾根伝いに雪入山へとハイキングしました。雪入山の山頂には2本の椿があり、丁度花がきれいに咲いていました。

1:剣ヶ峰から雪入山への登山道、2:雪入山頂の椿、
3:雪入山からの眺望
 雪入山から浅間山に行く途中に筑波山を眺望できる黒文字平休憩所がありました。筑波山が綺麗に見えました。

1:雪入山登山道から林道への降り口、2:林道から浅間山への登山繰り
3:筑波山が眺望できる黒文字平

 

黒文字平からの筑波山の眺望

 黒文字平から少し歩くと浅間山の頂上に向かう杉並木の参道がありました。少しきつい上り坂でした。頂上には礼拝用の石塔がありました。5~6名のグループが休憩していました。
 
浅間山への参道と頂上の石塔
 
 頂上で少し休んで折り返し無事に小町の館に戻りました。剣ヶ峰をへて浅間山まで歩く尾根伝いのハイキングコースでは数組の高齢者グループとすれ違いました。さわやかなハイキングをすることができました。特に、もみじ谷の紅葉が綺麗でラッキーでした。

2020年12月9日水曜日

初冬の牛久沼周辺の散歩

    127日(月)に牛久沼とその周辺をいつものように散歩しました。晴天で風もなく暖かい日でした。

鏡のような湖面に一艘の小舟が浮かび、漁をしている二人の姿が見えました。高齢の夫婦でしょうか。静かな風景でした。心が落ち着きます。

12月初旬の牛久沼の風景

高台にある雲魚停まで歩き、庭園に置かれた椅子に座りしばらく湖面を眺めながら休憩しました。

雲魚停の庭園と牛久沼眺望

その後、三日月橋を渡り田んぼ沿いの桜並木の道も歩きましたが、雲ひとつなく遠くまでよく見えました。今回も、景色を眺めながらゆっくりと散歩することができました。

田んぼ沿いの桜並木の散歩道

だいぶ寒くなってきたので、もう昆虫はいないだろうと思いながら歩いていましたが、ホトケノザの花の蜜を吸っているチャバネセセリを見つけました。目がクリっとしています。これまでの散歩でよく出会ったヤマトシジミとキタキチョウも、コセンダングサの花に止まり蜜を吸っていました。この時期はセイタカアワダチソウの花は終わり、センダングサ系の花が蝶々の支えになっているようです。成虫のままで越冬するのでしょうか。これからもっと寒くなるので大丈夫かなと思ってしまいます。

ホトケノザの花の蜜を吸うチャバネセセリ

コセンダングサの花の蜜を吸うヤマトセセリとキタキチョウ

 11月中旬に同じ場所を散歩した際には、数匹のベニシジミに出会いましたが、その翅の色がかなり違っていました。赤い翅のベニシジミは春型なので、春と間違えて蛹から羽化してしまったのでしょうか。

ベニシジミの翅の色の違い(11月中旬)

  ヤマトシジミにはいつでも良く出会うのですが、11月中旬の散歩では、ウラナミシジミが結構飛んでいるとの印象を持ちました。

ウラナミシジミ(11月中旬)

 これからの散歩では、昆虫に出会う機会が少なくなりますので、新たな被写体を探そうと思っています。

2020年12月8日火曜日

12月の畑訪問

   1130日から12月4日まで岩手に帰りました。しばらく畑作業をしていなかったのですが、岩手はもう既に雪も積もり、今回の作業は、畑の秋仕舞いというより、来年に向けての跡片づけになってしまいました。

雪景色になった岩手山が綺麗でした。

雪景色の岩手山

豆類は収穫適期を大幅に過ぎてしまい、鞘から豆がこぼれたり、病気や虫の被害を受けていたので、ほぼ収穫が見込めないと思い焼却しました。

畑の様子(収穫した豆の廃棄・焼却)

これまでのように畑に通うことができず、「ささやかな手抜き菜園」にも新型コロナウイルスが大きく影響しています。

前回10月中旬に訪れた時には、八幡平のモッコ岳に登山する余裕もあったのですが、2週間ぐらい訪問が遅れてしまいました。

10月中旬にはコルチカムが綺麗に咲いていました。シロツメクサに、ヒメアカタテハが止まっていました。

畑のコルチカム

ヒメアカタテハ

 ヤママユも見つけました。

ヤママユ

 今回は、草花は枯れ、昆虫も見当たりませんでした。

来年植える農作物は、もっと手抜きのできるものにしようと探索中です。

 

 

2020年12月7日月曜日

都道府県別の新型コロナとインフルエンザ感染率比較

   新型コロナウイルスの新規陽性者数が、ここ数日最高記録を更新しています。125日には2,508人が新たに陽性者と判定されたようです。欧米のように1日の新規陽性者数が数万人も増加する規模にはなっていませんが、重症者数が増加しているので、医療の現場は緊迫した状況になっているようです。感染しないように気を付けたいと思っています。

一方このコロナ禍で、インフルエンザなど各種伝染性疾病がこれまでより減少していると言われているようです。そこで、インフルエンザについて少し調べて見ようと思いました。

インフルエンザについて日本では、新型コロナのような感染者の実数把握は行っておらず、各県の保健所がインフルエンザ定点医療機関(全国5,000)を受診した患者数を週ごとに把握し、過去の基準に照らしインフルエンザ流行に関する注意報や警報を知らせる仕組みになっているとのことです。


昨シーズン(2019年秋から2020年夏までの52週間)の動きを国立感染研究所の公開データで確認したところ、流行は2020年の3週~5週(113日~22日)がピークとなり、幸い日本ではまだ新型コロナ感染者がいない時期でした。この3週間に各県の保健所が出した流行警報数は全国で142/週になっていました。過去10年間のインフルエンザ流行ピーク3週間の警報数を計算したところ378/週だったので、昨シーズンの値はかなり少なかったということになります。

今年の秋から来年にかけて、今シーズンのインフルエンザの流行はどのようになるのか心配ですが、新型コロナ予防が徹底されているので、昨シーズンよりさらに低レベルで終了するのでしょうか。そうなって欲しいです。

インフルエンザが流行しやすい地域は新型コロナにも感染しやすいのではないかと想像し、各都道府県における過去のインフルエンザ感染状況と現在の新型コロナ陽性者数とを比較することにしました。

人口千人当たりのグラフを作成したところ、北海道や沖縄などの観光地、そして埼玉や千葉、神奈川などの東京圏、大阪や兵庫、奈良などの大阪圏、そして名古屋市や福岡市など大都市を抱える愛知県や福岡県において、インフルエンザに比べ新型コロナウイルスへの感染者が多くなっているように推察されました。

新型コロナウイルスは、インフルエンザとは異なり大都市に流行する特性を持っているようです。大きな繁華街の存在がその原因なのでしょうか。

もっとも、「都市部は検査率を高くできる環境にあるために陽性者率が高い」ということもあり得るので、この比較自体が成立しない可能性もあります。簡単に入手できるデータでは正確な比較は無理かもしれません。専門家にお願いしたいと思います。

 ただ、人々が集まり賑わう場所での感染拡大はインフルエンザも新型コロナも同じようなものだと思いますが、やはり無症状者の率が圧倒的に新型コロナで高いことが大きな要因なのかなと思います。

 医療の立場からすれば、無症状者も拾ってしまう検査は無駄で混乱を招く原因を作るだけということになりますが、今回の新型コロナは患者だけに目を配る対策だけでは済まないように感じています。