2021年6月28日月曜日

庭のミニトマトとブドウの様子

   5月の連休に岩手の畑(手抜き菜園)にジャガイモと豆類を播種しましたが、その後出かけていません。畑が雑草に覆われ作物は救出困難になっているかも知れません。7月初旬には帰りたいと思っています。

寂しいので、牛久にはイチゴ少しと赤と黄色のミニトマトなどを植えました。

イチゴにはたくさん花が咲いたので、花を見つけ次第耳かきの綿毛で受粉させましたが市販品のようにはならず、ほとんどがいびつになってしまいます。今でもまだ花は咲き続けています。

ミニトマトは狭いながらも元気に育ち収穫できるようになりました。

庭のミニトマト

今のところイチゴやトマトには全く害虫はついていませんが、ブロック際に生えているブドウにはブドウスカシクロバの幼虫が大量に繁殖してしまい、無残な姿になっています。



27日にコガネムシ科スジコガネ属のアオドウガネがブドウに食いついていました。僅かに色づいた果実も見つかりましたので袋掛けをしました。

葉がかなりダメージを受けているので、果実が成長して完熟ブドウになってくれるかどうか分かりません。

実は6月の初め、ブドウの葉に透き通った黒い翅をもつ蜂のような昆虫が止まっているのを見つけたのですが、それがブドウの大敵のブドウスカシクロバだとは知りませんでした。ブドウの幹で幼虫が成長するブドウスカシバも、同じような姿をしているとのことです。

 散歩の際は昆虫の写真を手あたり次第に撮っていますが、果実の害虫についてはほとんど知りませんでした。幼虫を見つけてたぶん50匹以上は除去したのですが、既に遅く回復不能でした。脇が甘かったです。反省。

牛久沼付近の散歩 ハグロトンボやアカタテハ

    6251450分頃1回目のワクチンを予定通り接種できました。接種作業がスムーズにどんどん流れて行き、注射後の「ありがとう」を言い忘れてしまいました。すみません。

良く聞く腕の痛みは全く無く自由に動かすことができます。倦怠感もありません。注射翌日は、注射した部位を手で押すと痛かったのですが、2日後にはそれも消えました。

でも、今日28日夜中の0時頃からしばらく息苦しくなりました。少しつらかったです。それが副反応かどうかは不明ですが、2回目の接種による副反応は1回目より強い例が多いとのことなので、用心したいと思っています。

ワクチンに副反応(1)が出るのは不思議です。今回は、スパイクタンパク質の一部分をコードするm-RNAを脂質膜で覆った微粒子が筋肉内に挿入された訳ですので、異物質への反応としてのアナフィラキシーについては少し理解できますが、その他についてはどのようなメカニズムで副反応が生じるのか気になりました。抗体の体内分布情報も知りたいと思いました。

27日(日)は曇りで雨が降りそうな雰囲気でしたが、久しぶりに牛久城跡を経由して牛久沼まで散歩しました。日曜日でしたがアヤメの花は終わっているのでアヤメ苑の訪問者は数名程度でした。釣り人は結構いましたが、牛久沼周辺を散歩している方もほとんどいませんでした。

牛久城跡広場では、2匹のカワトンボに遭遇しました。ハグロトンボのようです。飛び方が優雅です。

また、見慣れない蛾が数匹飛んでいたので写真を撮りました。タイワンキシタアツバのようです。クロキシタアツバが普通種のようですが、翅の黒い模様がタイワンキシタアツバに似ていました。幼虫はともにイラクサ科のカラムシを食べるとのことです。カラムシはたくさん生えています。

タイワンキシタアツバ

牛久沼のほとりではヒメアカタテハが一匹飛んでいました。綺麗でした。

オオチャバネセセリとヤマトシジミの写真も撮りました。


ノダイオウの花にマメコガネがたくさん止まっていました。小さなコガネムシ類でかわいいのですが、雑草のみならず農作物も食べるので駆除対象になっています。米国では300種もの植物を食害する日本からの侵入害虫「ジャパニーズビートル」として問題になっているとのことでした。マメコガネのライフサイクル等の紹介も行われていました(2)。

日本では、豆類やイチゴの葉を食害するものの、その他の野菜の食害は少ないと言われてるようです(3)。岩手の畑ではジャガイモや豆よりも、手抜き栽培のために良く目立つ雑草のイヌタデやイタドリに集まり、作物の被害はほとんどありませんでした。

牛久沼からの帰り、牛久土浦バイパスの道端の草の葉に5mmから1cm程度の小さなカタツムリが2匹それぞれ乗っかっていました。

街路樹の葉の綿毛に包まれた2匹のキイロテントウも見つけました。良いことがあるのかな。今日は16時頃から孫の舞台発表会です。

 

参考)

(1)予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会:ワクチンの副反応に対する考え方及び評価について、第51回厚生科学審議会資料、2021年2月15日

(2)University of Florida IFAS: Japanese beetle, Featured Creatures, Japanese beetle - Popillia japonica (ufl.edu)

(3)マメコガネ | 農業害虫や病害の防除・農薬情報|病害虫・雑草の情報基地|全国農村教育協会 (boujo.net)

2021年6月25日金曜日

新型コロナウイルスの集団免疫は達成できるのだろうか

   今日625日は一度目のワクチン接種予定日です。1430分からの順番になっています。

世界でいち早くワクチン接種を行ったイギリスやイスラエルでは、順調に感染者や死者数が減少しているとのことだったので、今回の核酸ワクチンの効果はすごいノーベル賞級だと思っていましたが、最近イギリスでは感染者が増えているとのことなので少し不安になりました。

ワクチンを接種していない方やワクチンを1度だけ接種している方がインド型の変異株であるデルタ株に主に感染しているとのことです(1)。デルタ株は、今回のRNAワクチンに対する抗体産生を少し弱め、さらに感染力が強いので予防のためにはワクチンを所定通りしっかりと2度接種する必要があるようです。

最近さらにデルタ株のスパイクタンパク質の417番目のアミノ酸がリジン(K)からアスパラギン(N)に変異したデルタプラス株による感染も確認され始めているとのことなので集団免疫に対する不安が頭をよぎりました。

感染症に対する集団免疫の閾値は基本再生産数(R0)から算出できるとのことなので、ハシカや風疹、ポリオ、インフルエンザなどの各種感染症の集団免疫閾値(集団免疫率)を門外漢ながら計算してみました。

空気感染するハシカでは、92-94%の人々が再感染あるいは伝染させないような抗体を維持する必要があるようです。集団免疫を頼りにハシカを予防するのであれば、ほぼ全員に「中和抗体を確実に産生するワクチン」を接種する必要があるようです。

幸いにもRNAウイルスに属するハシカの生ワクチンを接種すると、女性では抗体の産生が減少せず、男性では半減期が369年とのことなので(2)、感染力が最強であるにも関わらずワクチン接種が功を奏していると言えるようです。

新型コロナウイルスの集団免疫閾値は、60-70%と言われていましたが、基本再生産数を3-4と想定していることによると思われます。

でも、新型コロナウイルスはまだ変異が止まらず、また無症状者が多いなどの問題も抱えています。無症状者からの感染(実行再生産数)は症状のある患者からの実行再生産数の1/4以下であり、症状のある患者を調査することで十分との研究報告も日本の研究者によって行われています(3)が、少し不安です。また、スーパースプレッダー(4)の科学的解析も皆待ち望んでいるものと思います。

新型コロナウイルスの集団免疫について、Nature誌がNews Featureにその懸念を掲載(5)していました。3月号なので既にクリアーしている懸念項目もあるものと思いますが、これから興味を持って見ていきたいと思っています。

 コロナ禍の中で、喜んだり不安になったりの日々が続いています。


参考)

(1)BBC NEWS Japan: イギリスで感染なお拡大、デルタ株が猛威 ワクチンでリスク低減も、https://www.bbc.com/japanese/57536072, 2021年6月19日

(2)Ian J. Amanna et al.: Duration on Humoral Immunity to Common Viral and Vaccine Antigens, N Engl J Med, 357(19), 1903-1915 (2007)

(3)Ko Nakajo et al. : Transmissibility of asymptomatic COVID-19: Data from Japanese clusters, International Journal of Infectious Diseases, 105,236-238 (2021)

(4)Seema S. Lakdawala et al.: Catch me if you can :Superspreading of SARS-CoV-2, Trends in Microbiology, 2021 May 11; so966-84x(21)00124-4.

(5)Christie AschwandenFive reasons why COVID herd immunity is probably impossible, Nature, 591, 520-522(2021)

2021年6月18日金曜日

梅雨の中、朝日峠から小町山、宝篋山へのハイキング

   茨城県も14日に梅雨に入ったようですが、昨日17日は11時以降の雨予報が消えていたのでハイキングに出かけました。

土浦市の小町の館に車を駐車し、朝日峠から小町山を経由して宝篋山に登り、東城寺を経て駐車場に戻りました。スマホのヘルスケアソフトによると13.8㎞、19,826歩のハイキングでした。

車から降りたところ、モンキチョウが駐車場の土手のアザミの花に止まっていました。駐車場を11時頃に出発しました。

朝日峠に向けて歩き、モミジ谷の入り口に差し掛かったところでミスジチョウが地面に止まっているのに気付きました。コミスジよりだいぶ大きく、近づいたところ頭上へと飛び去りました。


今回出会ったミスジチョウと以前撮ったコミスジとの比較

水源の森を通って朝日峠の頂上に登りましたが、天気予報が10時頃まで雨だったこともあり頂上を独り占めできました。東屋で霞ヶ浦を眺めながら昼ごはんのおにぎりを食べました。

昼食後、頂上付近を散策しました。クマバチに似た大きなハナバチ様の昆虫が地面を動き回っていました。後で調べたところシリアカモンハナアブのようです。初めて見ました。大きかったです。ハチとは目の形が違うようです。ヒカゲチョウも飛んでしました。この時期結構多いです。

その後小町山に登りましたが、小町山の頂上に筑波山を眺めることのできるテーブルと椅子が設置されていました。

小町山から宝篋山に向けて東筑波スカイライン道路沿いの山道を歩き、宝篋山へのゲートをくぐり少しいったところでアサギマダラに遭遇しました。しばらく飛び回っていましたが、ヒメジョオンの花に止まったところを写真に撮りました。その後全く飛ぶ気配がありませんでした。

風が結構吹いていたので、アサギマダラはブラリブラリと揺れていました。

イチモンジセセリやヒメキマダラセセリなどのセセリチョウやルリシジミやベニシジミなどのシジミチョウは、葉や花にしがみついていて、楽に写真が撮れました。

イチモンジセセリ、ヒメキマダラセセリ、ルリシジミ、ベニシジミ

ツマグロヒョウモンの雄も地面に止まり近寄ってきました。おかげで、しばらく観察することができました。

宝篋山の頂上には1420分頃に到着しましたが、珍しく誰もいませんでした。今回は椅子やテーブルも入れて筑波山の写真を撮ることができました。

風は強かったのですが、時々日がさしていたので綺麗な風景を見ることができました。

宝篋山から東城寺に下山して駐車場に戻りました。ノンビリとした楽しいハイキングができました。

2021年6月12日土曜日

薬王院から湯袋峠沢下りと筑波山登山

   611日(金)は朝から快晴で、30℃まで気温が上昇するとの予報でしたが筑波山に登ってきました。

 薬王院の登山者用駐車場へ1015分に車でたどり着き、鬼ヶ作林道まで登山道路を歩いた後キャンプ場を経由して、湯袋峠への沢下りコースを県道150号(月岡真壁線)の登り口まで下りました。その後、同じコースでキャンプ場に戻り女川登山口から女体山に登り、薬王院コースで下山し、林道(舗装道路)を歩いて駐車場に1450分に戻りました。スマホのヘルスケアアプリでは16.9km22,909歩でした。

 鬼ヶ作林道は舗装道路ですが、緑の木々に囲まれたさわやかな景色を見ながらゆっくりと散歩することができます。ホッとする瞬間で、いつも癒されます。

 今回は、幼虫がクズを食草とするコミスジチョウをあちこちで見かけました。高いところを優雅にヒラリヒラリと飛んでいるのでなかなか写真がとれません。結構粘った末、地面に止まった写真を撮ることが出来ました。

女川付近では相変わらずテングチョウがたくさん砂利道の道路で戯れていました。時間がかかるので写真は撮りませんでした。

キャンプ場には立ち寄らず、仙郷林道を湯袋峠沢下りコース方面に歩いている際にイチモンジチョウに遭遇しました。前回宝篋山の山道で出会った蝶よりは、小ぶりで色も少し薄い蝶でした。コミスジチョウより警戒心も薄いようです。

湯袋峠沢下りは2回目ですが、関東ふれあいの道として整備された経緯もあることから、綺麗な沢を見ながら足元を気にせずゆっくり歩くことが出来ます。

県道150号への出口まで歩き、同じコースをキャンプ場まで戻りましたが、沢にはカワトンボが飛んでいました。翅の縁紋が赤色でした。

キャンプ場付近に戻り、木陰の切り株で昼食休憩を取りました。周りに、小さなタツナミソウの花が咲いていました。良く見ると花がミーアキャットのように揃って立ち、「立つ波」のように見えなくもありません。頭をなでてあげたい心境になりました。

その後、少し前にハンショウズルの花を見つけた女川の登山道を通り、女体山頂上に向けて登りました。ハンショウズルの花は無事咲き終え綿毛が出ていました。昔はあちこちに咲いていたのに減ってしまったとのことなので、少し心配でした。

渓流沿いの山道の踏み後があちこちにあるので迷いながらの結構きつい登山で、たくさん汗をかきました。

ズボンのベルトの下までが汗で濡れたので、女体山頂上はパスして御幸ヶ原まで下り、薬王院に下山する途中の東屋で休憩を取りました。給水をしていたところ真っ黒な蝶々が近くの椅子に止まったので写真を撮りました。調べたところ、クロヒカゲのようです。

ヒカゲチョウは5月末から、ヒメウラナミジャノメ程ではないものの良く見かけるようになりました。6月中の散歩で数個体の写真を撮っていました。

その後薬王院方面に向けて下山しましたが、途中でエゴノキの花がたくさん登山道に落ちていたので上を見上げたところ、大きなクマバチが花から花へと飛び回っていました。ブーンという音が複数聞こえたので、数匹群がっていたのかも知れません。和音に迫力がありました。

クマバチはクマンバチとも呼ばれているようです。でも「クマンバチの飛行」として有名になった曲に取り上げられたクマンバチは、クマバチではなくて、マルハナバチだったとの逸話があります。

鬼ヶ作林道まで下山し、景色を見ながら舗装道路を歩いて駐車場まで戻りました。途中で、コキマダラセセリとスジグロシロチョウを見かけました。

 これからは、シジミチョウに加えてセセリチョウも飛び回るのでしょう。

 ワクチン接種が進み、街に出かけることが可能になると山を歩く回数は減るかもしれません。

 コロナ禍でしたが、楽しい山歩きルートをあちこちに発見・開拓しました。

2021年6月11日金曜日

小町山から宝篋山そして東城寺を経由して小町の館に下山

   63日に土浦市の「小町の館」に駐車し、小町山頂上から東筑波スカイライン道路沿いの登山道を経由して宝篋山に登り、東城寺を経て駐車場に戻りました。

天候が良かったので宝篋山頂上の休憩椅子は満席の状態でした。

小町山の頂上からは筑波山が見える程度ですが、頂上のすぐ下に「もぐもぐ処」があり、眺望もいいので人気の休憩場所になっています。

中でも真ん中の席は霞ヶ浦、土浦方面が良く見えます。レストランの特別席のような雰囲気があります。

小町山頂上から宝篋山に向かう登山道で、ルリシジミなどを見つけました。ヒメウラナミジャノメも相変わらずたくさん飛んでいました。

宝篋山の山道では、イチモンジチョウに遭遇しました。これまで見たイチモンジチョウの中でも、比較的大きい綺麗な蝶々でしたので、しばらく写真を撮りながら観察しました。下山の際にも、まだ同じ場所にいました。



宝篋山の頂上に登った後、直ぐに下山して東城寺に向かいましたが、山道には結構たくさんのテングチョウが飛んでいました。また、あちこちのヒメジョオンの花に、小さなホソヒラタアブが止まっていました。



宝篋山の山道から東城寺へ下る山道は杉林になっていて、途中からは、比較的水の多い渓流沿いの道になっています。スギ林の中から空を見上げると吸い込まれそうに感じます。


東城寺で、新型コロナウイルス感染症が終息するようにお祈りして小町の館に戻りました。

 

2021年6月10日木曜日

新型コロナウイルスのワクチン接種によるリスク低減への期待 

   新型コロナウイルスのワクチン接種の予約ができました。

  5月17日から予約が可能になり6月7日(月)までは、9時の予約受付開始後、5分程で予定数終了になっていたので、6月7日にハガキでの応募も行いました。でも、ハガキへの回答が来る前に無事6月8日に10時頃ネットで予約ができました。6月25日に第1回目のファイザー製ワクチン接種を行う予定です。良かったです。

リスクの高いグループから順次ワクチンの接種が進み、年内には平常の生活ができるようになって欲しいと願っています。

厚労省の6月2日付新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)によると、日本での新型コロナウイルス陽性者は737086人になっていました。

感染による死亡者は20代でも7人確認されており、やはり80代以上の方々が多く、全体では11003人とのことです。


陽性者全体の死亡率は1.5%のようですが、80代以上では実に13.1%のようです。

新型コロナウイルスはインフルエンザに比べてどの程度怖いのかいつも気になります。

それぞれの入院患者については、新型コロナウイルス患者の方が5倍の死亡率であるなどの論文(1)が出ているようですが、重篤な入院患者ではなく、感染者レベルではどうなのでしょうか。

厚労省の「新型インフルエンザに関するQA」を見ると、季節性インフルエンザによる日本人の感染者数は約1千万人と見積もられ、死亡者数は超過死亡概念によると1万人程度、すなわち千人当たり1人程度とのことなので、死亡率は0.1%と計算できます。

このことから、新型コロナウイルス陽性者の死亡率は季節性インフルエンザ感染者の超過死亡概念に基づく死亡率の15倍ということになります

季節性インフルエンザの場合、病院で陽性が確認されるとタミフル等の医薬品が投与されるので、重篤化が予防できるのでしょう。適切な医薬品の有無も、違いが生じる大きな要因と思われます。

新型コロナウイルスについては、ワクチンが頼みの綱になっており、現在、死亡リスクの高い高齢者や基礎疾患保有者からワクチン接種が早急に行われています。

60代以上の方が全員ワクチン接種を終えて、新型コロナウイルスに感染しないことになると死亡率は0.069となり、ワクチン接種推奨により、季節性インフルエンザの超過死亡概念に基づく死亡率より低くなることが期待できます。

年齢に基づくワクチン接種推進による死亡率の低減効果

 取りあえず50歳以上の方々が全員ワクチンを早急に接種することにすれば、死亡率はさらに0.027まで下がり、季節性インフルエンザの1/4程度になります。日本では20歳未満の方の死亡例はないので、高齢者のワクチン接種が終了していれば、後遺症の懸念はありますが、20歳未満へのワクチン接種は不要ということも可能になるように思われます。

オリンピック・パラリンピックの開催も予定されていますので、該当者がそれぞれワクチン接種に協力すれば、目覚ましい死亡リスク低減が可能になるようです。


参考)

(1)Xie Y et al.: Comparative evaluation of clinical manifestations and risk of death inpatients admitted to hospital with covid-19 and seasonal influenza: cohort study., BMJ. Doi:10.1136/bmj.m4677 (2020)