新型コロナウイルスのワクチン接種の予約ができました。
5月17日から予約が可能になり6月7日(月)までは、9時の予約受付開始後、5分程で予定数終了になっていたので、6月7日にハガキでの応募も行いました。でも、ハガキへの回答が来る前に無事6月8日に10時頃ネットで予約ができました。6月25日に第1回目のファイザー製ワクチン接種を行う予定です。良かったです。
リスクの高いグループから順次ワクチンの接種が進み、年内には平常の生活ができるようになって欲しいと願っています。
厚労省の6月2日付新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)によると、日本での新型コロナウイルス陽性者は73万7086人になっていました。
感染による死亡者は20代でも7人確認されており、やはり80代以上の方々が多く、全体では1万1003人とのことです。
陽性者全体の死亡率は1.5%のようですが、80代以上では実に13.1%のようです。
新型コロナウイルスはインフルエンザに比べてどの程度怖いのかいつも気になります。
それぞれの入院患者については、新型コロナウイルス患者の方が5倍の死亡率であるなどの論文(1)が出ているようですが、重篤な入院患者ではなく、感染者レベルではどうなのでしょうか。
厚労省の「新型インフルエンザに関するQ&A」を見ると、季節性インフルエンザによる日本人の感染者数は約1千万人と見積もられ、死亡者数は超過死亡概念によると1万人程度、すなわち千人当たり1人程度とのことなので、死亡率は0.1%と計算できます。
このことから、新型コロナウイルス陽性者の死亡率は季節性インフルエンザ感染者の超過死亡概念に基づく死亡率の15倍ということになります。
季節性インフルエンザの場合、病院で陽性が確認されるとタミフル等の医薬品が投与されるので、重篤化が予防できるのでしょう。適切な医薬品の有無も、違いが生じる大きな要因と思われます。
新型コロナウイルスについては、ワクチンが頼みの綱になっており、現在、死亡リスクの高い高齢者や基礎疾患保有者からワクチン接種が早急に行われています。
60代以上の方が全員ワクチン接種を終えて、新型コロナウイルスに感染しないことになると死亡率は0.069となり、ワクチン接種推奨により、季節性インフルエンザの超過死亡概念に基づく死亡率より低くなることが期待できます。
年齢に基づくワクチン接種推進による死亡率の低減効果 |
取りあえず50歳以上の方々が全員ワクチンを早急に接種することにすれば、死亡率はさらに0.027まで下がり、季節性インフルエンザの1/4程度になります。日本では20歳未満の方の死亡例はないので、高齢者のワクチン接種が終了していれば、後遺症の懸念はありますが、20歳未満へのワクチン接種は不要ということも可能になるように思われます。
オリンピック・パラリンピックの開催も予定されていますので、該当者がそれぞれワクチン接種に協力すれば、目覚ましい死亡リスク低減が可能になるようです。
参考)
(1)Xie Y et al.:
Comparative evaluation of clinical manifestations and risk of death inpatients
admitted to hospital with covid-19 and seasonal influenza: cohort study., BMJ. Doi:10.1136/bmj.m4677
(2020)
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