ラベル 蝶々 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 蝶々 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年5月7日土曜日

早春の姫神山登山とヒオドシチョウ

   4月12日(火)に岩手の姫神山(1,124m)に登りました。

5合目付近からは雪道でしたが、頂上には雪が無く、一羽のヒオドシチョウが飛んでいました。茨城の筑波山や小町山では良く見かけますが、岩手では初めてしっかり確認できました。

姫神山頂上のヒオドシチョウ(4月12日)


八幡平市から最も近い一本松コースでの登山でしたが、朝10時頃、駐車場には数台の車が止まっていました。駐車場から頂上までの標高差は約600mと手ごろな感じです。駐車場のトイレ入り口には登山者カードの提出箱がありました。

姫神山駐車場のトイレとキャンプ場の草原

刈り込まれた草原を少し進むと「姫神山入り口」の標識があり、そこから杉並木になり、杉並木を過ぎると長い階段が5合目まで続いていました。

姫神山の一本松コース登山口

姫神山五合目までの坂道の様子

五合目からは雪道でした。でもアイゼンを履く程ではないので、踏み後を確認しながら、楽しく登山できました。

姫神山五合目からの登山道(4月12日)

八合目の標識から頂上までも雪道が続いていましたが、岩だらけの頂上には雪はありませんでした。

姫神山頂上の様子(4月12日)

頂上には数名の登山者がいました。雲はほとんど無く天候は良かったのですが、モヤのために岩手山がぼんやりと霞んでいました。

下山途中で薄水色の小さな鳥を見かけました。過眼線が太くて黒かったので「モズ」なのかも知れません。頭付近まで綺麗な薄水色でした。鮮明な写真を撮ることができず残念でした。

姫神山下山途中に出会ったモズ

今回の帰省では、4月21日にも姫神山に登山することができました。登山道の雪は8合目付近だけ残っていて、12日よりも登りやすくなっており、カタクリの花も咲いていました。 

2021年10月21日木曜日

10月の姫神山登山とクジャクチョウ、シータテハ

    
     新型コロナウイルスの緊急事態宣言が9月30日に解除されたことから、10月中旬に「手抜き菜園」の様子を見に行きました。

9月中旬に草刈りをした後、草があまり伸びていなかったので、今回は周囲を整理するだけにしました。今年は、ほとんど収穫物なしで終わることになりました。

岩手にいる数日間で、初めて標高1,124mの姫神山に登ることにしました。

10月12日は、石川啄木の出身地として良く知られている盛岡市「渋民」地区にある「一本杉登山口」から頂上を目指しました。

一本杉登山口には、登山者用の駐車場の他にキャンプ場が併設されていて、雨除け屋根のある炊事用の洗い場などがありました。周囲の草原には草花がたくさん咲いていました。

姫神山の一本杉登山口キャンプ場

所々に咲いていたオオツマヨイグサの大きな黄色い花が綺麗でした。花には小さなヒラタアブが訪れ、4分裂している柱頭の一つに止まっていました。

オオマツヨイグサ

 ヒラタアブのお尻の模様がきれいです。

姫神山のハナアブ(ヒラタアブ)の仲間

一本杉を眺めた後の登山道にはコンクリート支柱の階段が設置されていて、予想外にたくさんの階段がある登山コースでした。

五合目広場で少し休み八合目まで一気に登りましたが、頂上付近には大きな岩がたくさんあり、頂上は岩が集まってできているように感じた程です。

登山道の様子

頂上からは岩手県最高峰の岩手山(標高2,038m)の雄姿が薄霧から飛びぬけクッキリと見え感激しました。

姫神山頂上からの岩手山の眺望

岩手山に向かって左側方向には姫神山ウインドパークと呼ばれる9基の風車群が見えました。約1万世帯分の電力を供給しているとのことです。

姫神山の頂上から見える姫神山ウインドパーク

頂上間近までほとんど林の中を歩くコースになっているので、四方が見渡せる頂上に到着した際の達成感をとても強く感じました。

薄曇りの天気でしたが、周りに高い山のない孤立峰なので見晴らしが良く人気があるようです。頂上には若い女性の二グループが景色を眺めて休んでいました。登頂までの平均的なコースタイムは90分程度のようです。私は急いだこともあり70分でした。

下山後に、キャンプ場周辺の草地を歩き回りました。ノコンギクやシラヤマギクなどキク科の野草がノアザミなどと共にたくさん咲いていました。

歩き回ると早速クジャクチョウがいました。4匹ほど確認しました。七時雨山や八幡平山でも飛んでいましたが、今年はクジャクチョウが多かったのだろうか。

姫神山のクジャクチョウ

シータテハとキタテハも見つけました。みんな綺麗です。

姫神山のシータテハ

姫神山のキタテハ

野原を駆け回ると時間が経つのを忘れてしまいます。楽しいのですが、これでいいのだろうかと思うこともあります。


2021年9月22日水曜日

安比高原の「ブナの駅」のキベリタテハ

    9月11日、お昼少し前に安比高原のブナの駅に行きました。

安比高原のブナの駅と中の牧場

ブナの駅がある「中の牧場」には、小川もあり親子が遊んでいる姿をみたことがあります。牧柵で囲われた広大な馬放牧場では、数頭の馬が並んで草を食べていました。

ブナの駅の小川と中の牧場の馬放牧用牧柵

中の牧場は広い草地ですが、牧柵に沿った登山道を通り安比スキー場のある西森山に登ることができるようです。いつか挑戦してみたいと思っています。

牧場は天然の芝生に覆われ、ところどころにエゾリンドウやユウガギクの花が咲いていました。蝶々は7月の訪問時にはたくさんいましたが、今回は時々見かける程度で、草むらに潜っていくウラギンヒョウモンの写真を撮りました。

エゾリンドウとユウガギク ウラギンヒョウモン

中の牧場から小川を渡り、草原を少し歩くとブナの二次林に到着します。下草を刈った遊歩道には25mおきに案内標識があり、「白いブナ林」の標識をたどって進むと「奥の牧場」に行くことができます。

中の牧場から草地を通ってブナ林の森へ

今回のハイキングでは、奥の牧場の沼の周りにサワギキョウがたくさん咲いていました。最盛期は過ぎたのかもしれませんが、ツリガネニンジンとともに草地を彩っていました。

奥の牧場のサワギキョウに囲まれた沼

サワギキョウとツリガネニンジン


 奥の牧場をしばらく散策し林道との境まで行ったところ、境界にある腰ほどの高さの人工の杭に、キベリタテハが止まっているのを見つけました。

人工の杭に止まるキベリタテハ

これまで他所で数回キベリタテハが飛んでいるのを見たことはありましたが、間近で見るのは初めてでした。裏翅は少しグロテスクでしたが感激しました。

キベリタテハは花を訪れることはまれで、主に樹液や腐った果実、獣糞などの汁を、翅を広げて吸っている場合が多いとのことですが、人工の樹脂に覆われた杭の窪みに腐敗物でもあったのでしょうか。

夢中で吸っているようで翅を広げてくれません。近くの細長い草をちぎってツンツンしてみましたが、僅か横に動いただけで翅は広げてくれませんでした。

少し離れて様子を見ることにしたところ、シータテハが飛んできて同じ杭に止まりました。キベリタテハは、シータテハを気にしている様子で近づくと追い立てるように翅をバタつかせます。良く見ると、キベリタテハの眼はユニークです。サイノメ模様に囲まれた小さな中心部が緑色に光っています。

キベリタテハとシータテハ

シータテハは直ぐに飛び立ちましたが、しばらくしてキベリタテハも飛んで行きました。

翅を広げたキベリタテハ

その様子を10分程眺めていたかもしれません。

一組の御夫婦が近くを通ったので、「珍しい蝶々がいたので見ています」と釈明してしまいました。かがんだ姿勢で、じっと1本の杭を眺めている高齢者は奇異に見えたのかも知れません。

「じっと手を見る」思いはいつもしているのですが、じっと杭を見たのはこれまで記憶にないです。記念になりました。


2021年8月3日火曜日

青緑に輝くミドリシジミやイカリモンガとの遭遇とオトシブミ

    7月中旬に七時雨山麓でミドリシジミを見かけました。遠くから撮った写真なのでかなりぼやけています。東北地方で良く見かけるミドリシジミとして数種類が取り上げられていますが、判別は難しいです。

山道に生えた路面の草から小さな青緑色の2匹の蝶々が飛び立つのを確認しました。2匹が輪になって激しく飛び回り、やがて林の中に消えていきました。ツガイなのか縄張り争いなのかも分かりません。



 これまでムラサキシジミがキラリキラリと紫色の表翅を見せながら飛ぶ様子に魅入られていましたが、今回のミドリシジミはそれ以上のインパクトがありました。翅が光を反射するようです。  

一瞬の出来事でしたが運よく写真に写っていたので、現実味があり、もう一度しっかりと観察したいという気持ちが強くなっています。

山道を車で走っていると、道路から飛び立ち、車にぶつかりそうになりながら飛んでいく蝶々を良く見かけました。車を止めて調べればいいのかも知れませんが、そうもいきません。どんな蝶々だろうかといつも気になっていました。

今回、七時雨山麓の舗装道路を歩いていた時、アスファルトの上に黒い蝶らしい姿が見えたので、静かに近づいたところ全く逃げることなく、簡単に素手で捕まえることができました。


クジャクチョウでした。暑い日だったので弱って飛び立つことができなかったのか、あるいはそろそろ命を終える時期だったのか分かりませんが、そっと草の葉に乗せました。飛び去る気配はありませんでした。

筑波山付近ではテングチョウが道路上に良く止まっていましたが、七時雨山付近ではクジャクチョウも道路上に普通に止まっているようです。なかなか会えない蝶々だと思っていましたので意外でした。

安比高原では、シジミチョウ程度の大きさの奇抜な模様の蝶々が山道を飛び交っていたので、写真を撮り後で調べたところイカリモンガ(錨紋蛾)という蛾であることが分かりました。山間部で良く見かけるとのことでした。蝶々のように見えましたが、実は蛾だと言うことです。

 コロナ禍になって、散歩やハイキング・登山の回数が増え、それとともに良く目立つ蝶々の写真を多く撮るようになり、少しずつ種類の判別ができるようになってきました。

生物間の相互作用についても興味があります。

アザミの花には、狂暴とは程遠いかわいい姿のハナグモが餌食を待っていました。

岩手では、道の両脇にフキが良く生えています。そのフキの葉に「オトシブミ」が乗っているのを見つけました。しっかりした筒状のオトシブミで、中には卵が産み付けられているのでしょう。落とし主を探しましたが見つかりませんでした。

このオトシブミには様々な形状があり、卵に寄生するハチと宿主との共進化によって構造が決定されることが解明されたようです(1、2)。

自然は奥深くて興味深々です。

 

参考)

1)C. Kobayashi et al.: Arms race between leaf-rolling weevils and parasitoids: diversification of weevil’s plant-manipulation behavior and its consequence., Ecological Monographs, 85, 253-268(2015)

2)東北大学大学院生命科学研究科:寄生者の違いが、寄生者が作る葉巻「落とし文」の多様さをつくる.2015年4月28日

2021年8月2日月曜日

ヒョウモンチョウ類の観察(産卵特性と生息地の違い )

    7月中旬の岩手への帰省は、畑仕事よりハイキング等の自然探索が中心になってしまいました。

八幡平山に行く時間はありませんでしたが、七時雨山麓や安比高原は風景の雄大さとともに、草花や蝶々などをゆっくり観察できたことから楽しい時間を過ごすことができました。

今回は、綺麗なクジャクチョウとの遭遇が最も強く印象に残りましたが、七時雨山麓や安比高原のヒョウモンチョウ類の多さにも驚きました。

ヒョウモンチョウ類の中では、一般的にミドリヒョウモンが最も多いと言われてるようですが、七時雨山麓ではウラギンヒョウモンが多かったように感じました。特にオスが多く、ほぼ終わりを迎えているノアザミの花に群れて蜜を吸っていました。メスは産卵のために幼虫の食草であるスミレ類の多い林にいるのでしょうか。

後で写真を整理したところ、安比高原の林に囲まれた山道でウラギンヒョウモンのメスの写真が撮れていました。前翅の先端にメスの性標と言われている白斑がありました。

安比高原の「ブナの駅」付近の「中の牧場」には、七時雨山麓よりさらに多くのヒョウモンチョウ類が飛んでいました。特に、ヨツバヒヨドリの花が好きなようで様々なヒョウモンチョウが集まっていました。

翅裏の模様の違いから、多くの種類がいると予想されましたが、ここではやはりミドリヒョウモンの数が多いように感じました。


ミドリヒョウモンの次に多い種類はオオウラギンスジヒョウモンのようです。オオウラギンスジヒョウモンのメスの性標も前翅の先端の白斑とのことです。


メスグロヒョウモンも「中の牧場」にいました。


クモガタヒョウモンは「奥の牧場」で観察することができました。

各個体について、翅の表面と裏面の写真を揃えて撮ることができると良かったのですが、今回はできませんでした。いつも、翅を広げたチャンスを捉えて写真を撮っていましたが、これからは翅を閉じている写真も撮るように心がけようと思っています。

日本に棲息するウラギンヒョウモンについては、サトウラギンヒョウモン、ヤマウラギンヒョウモン、ヒメウラギンヒョウモンの3種類に分類する方向になったようです1,2)が、外観からは判別しにくいようです。

ヒョウモンチョウ類の産卵場所や生息地等に関する研究報告2)も見つかりました。

七時雨山麓にウラギンヒョウモンが多かったのは、七時雨山麓はこれまで牧草地として利用されてきたことによるものと推察されます。

今回はツマグロヒョウモンを見かけませんでしたが、ツマグロヒョウモンは空き地(open land)が生息域で、しかも他のヒョウモンチョウ類と異なり幼虫の食草であるスミレ類に直接産卵する特性を持っているようです。街中の公園でツマグロヒョウモンを良く見かける理由が分かりました。

 最も数の多いミドリヒョウモンは生息域が森林なので、樹木に卵を産み付け、幼虫は樹木から降りて根元にあるスミレを食べて成虫になるようです。面白いです。

 以前から、散歩のたびにヒョウモンチョウ類の写真を撮っていましたが、一度にたくさんのヒョウモンチョウ類に遭遇することはありませんでしたので、種類についてはおざなりになっていました。

 以前に撮った写真も見返し整理してみたいと思いました。

 

参考)

1)新川 勉ら:昆虫と自然、分子系統による日本産ウラギンヒョウモン3種と形態、40(13)、4-7(2005).

2)北原 曜ら:蝶と蛾、分子系統により分割された日本産ウラギンヒョウモン2型のケージペアリング実験―2型は別種であるー.、66(3/4)、83-89(2015)

3)Hiroaki Shibata et al.: Off-host oviposition by two fritillary species (Nymphalidae, Argynninae) and its relation to egg predation., Trans. Lipid. Soc. Japan (蝶と蛾), 60(4), 268-276(

2010)

2021年7月27日火曜日

七時雨の駒木立(987m)への登山(七月中旬)

    7月15日に七時雨山麓の安代高原に行き、七時雨山(1,063m)との対面にある駒木立(987m)や田代山(945m)に登りました。

七時雨公衆トイレ駐車場に車を置き、県道227号線沿いの登山口から駒木立頂上を目指しました。

登山口から草原を通過し、森林への入り口から木立の中を進み順調に尾根の平原にたどり着きました。

尾根には芝生のような草地があり、しばらくそこで七時雨山麓を眺めながら休憩をとりました。ふっと心が落ち着くのですが、啄木のようにはいきません。語彙力不足ですが感動しました。

これから通る駒木立への登山道が細くくっきり見えます。

駒木立に登る途中一人の若い男性登山者とすれ違いました。駒木立の頂上は狭いのですが平地になっています。

頂上には誰もいませんでした。昼時だったので、飛び回るアゲハチョウ等を眺めながら、畑で収穫したブルーベリーのジャムを塗ったパンをゆっくり食べました。

その後駒木立から引き返し、尾根沿いに景色を眺めながら田代山、三方沢山、三曲山を経由して北上川源流公園へと下山しました。

尾根沿いの登山道は整備されており、ほぼ一本道なので迷うことなく下山することができます。

登山道の足元から度々ヒョウモンチョウが飛びあがりました。登山道の両脇に咲いているウツボグサの花の蜜を吸っているようです。羽裏の模様から判断すると、ウラギンヒョウモンのようです。ダイミョウセセリも飛んでいました。

アザミの花には様々なセセリチョウが止まっていました。また、森林の中ではキマダラヒカゲを良く見かけました。

三曲山からの下山途中の森林では、これまでよく見かけることの多かったヤマキマダラヒカゲやサトキマダラヒカゲと異なるタテハチョウに遭遇しました。初めてみました。

今回、初めて出会った蝶々は後で調べたところヒメキマダラヒカゲであることが分かりました。残念ながら羽を広げた姿の写真をとることはできませんでした。

同じ場所で、雉の尾羽が落ちているのを見つけました。結構大きな羽で35㎝ぐらいの長さでした。ダニなどの虫もおらず綺麗な羽だったので、持ち帰ることにしました。

家に戻ってから洗剤で洗い、記念品として保存することにしました。

単なる抜け毛なのか、あるいはキツネ等に捕まった際に抜けたのかは分かりませんが、この羽1本だけが道路をふさぐように落ちていました。

熊鈴を付けての1人登山でしたが、ほとんどが見晴らしのいい尾根を歩く登山道だったので楽しめました。

雉のスピリチュアルイメージは「幸運の象徴」とのことなので、コロナも終息し、公私ともに良い方向に向かうのではないかと思うことにしました。

自然免疫レセプターのほとんどをトランスジェニックマウスで解明された審良先生も山歩きをされているとのことで、遭難のニュースを一昨日知りました。ノーベル賞は先見主義のようですが、門外漢ながら2011年の自然免疫に関するノーベル賞には審良先生も名をつらねて欲しかったと今でも悔しく感じます。今回は無事で本当に良かったと思いました。

今回のパンデミックを経験し、免疫学と公衆衛生学が大きく発展するように感じています。