2022年10月28日金曜日

晩秋の八幡平の八幡沼を歩く

   10月20日、御在所湿原を散策した後八幡平頂上駐車場に車を止め、八幡沼の遊歩道を歩きました。八幡沼は青く輝いていました。

八幡平の八幡沼(10月20日)

八幡平頂上駐車場から「見返り峠」を仰ぎ見ると、青空の下で笹原の緑が綺麗に見えました。

駐車場付近からの「見返り峠」の景色

結構風が強かったので、八幡沼に向かう途中にあるガマ沼の湖面が波立っていました。

八幡平のガマ沼

今回は、陵雲荘から見返り峠まで八幡沼を一周して駐車場に戻りました。

その途中、湖面に近い遊歩道脇の椅子に腰かけ昼食を食べました。

八幡沼の湖畔で昼食

湿原の草原は広く遠くまで見渡すことができましたが、風が強く寒かったので湿原を散歩する観光客は少なかったように思います。

晩秋の八幡平湿原の様子(10月20日)

対岸からの陵雲荘

見返り峠から畚岳(もっこだけ)がみえました。頂上に登りたかったのですが、13時を過ぎ予想より寒かったので今回は止めにしました。

見返り峠からの畚岳付近の景色

11月中旬には八幡平アスピーテラインと樹海ラインは通行止めになると予想されますので、私にとって今年の八幡平登山は終わりです。

見返り峠付近で、冬枯れのヤマハハコの花を見つけました。枝葉は茶色になっていますが、花は凍結と融解を繰り返しても褐変せずに乾燥するようです。今まで気づきませんでした。色あせない生きた証をいつまでも残すヤマハハコに憧れます。

枯れたヤマハハコ      

冬枯れのヤマハハコの白い花

 アスピーテラインを戻る途中の展望スポットで岩手山の写真をとりました。頂上付近が白くなっていました。

頂上に雪のある岩手山(10月20日)

来年の夏は、岩手山に登りたいと思っています。

2022年10月27日木曜日

晩秋の静寂に包まれた八幡平御在所湿原

    10月19日は午前・午後とも畑等の草刈り作業を行い、10月20日は朝から八幡平に出かけました。

最初、八幡平山頂上の少し手前にある御在所バス停留所の駐車場に車を止めて御在所園地(御在所湿原)を散策しました。

2011年に閉鎖・整地された八幡平ユースホステル跡地に隣接する赤沼神社の大きな赤い鳥居をくぐり10分ほど歩き赤沼に着きました。

赤沼は16℃前後の湧き水が湖底から湧き出ているため不凍湖で五色沼とも呼ばれるようです。

水は冷たい4℃の時に最も重く比重が1になり、寒い時期には湧き水の方が暖かく軽いので湖面に上昇することから、湖面と湖底での水の循環が生じ、湧き水に含まれる青色の2価鉄イオンが湖面で空気に触れ酸化されて赤褐色の3価鉄イオンに変わるとのことです。

赤く濁った晩秋の赤沼(10月20日)

そのため湖面の水の温度が湧き水より低い、春・秋・冬は赤色の沼になり、一方暖かい夏には湖面の方が湧き水より温度が高く維持され、水は循環せず2価鉄イオンは酸化されず青色に保たれ、青沼になるとのことのようです。面白いです。

赤沼(五色沼)の秘密

赤沼の隣には御在所沼があり、湖面に空が写っていました。

御在所沼

赤沼と御在所沼の間には木造の東屋があり、その手すりに緑色のカメムシが一匹動き回っていました。カメムシを気にしながらしばらく景色を眺め休憩しました。

御在所園地の東屋

御在所園地の東屋にいたカメムシ(10月20日)

御在所沼を通り過ぎると湿原が広がり、湿原に生えた草は薄茶色に枯れ遠くまで広がっていました。紅葉が終わり少し寂しげな景色ですが、自然に心が落ち着いていくような感じがしました。誰もいない広い静寂の空間でした。

晩秋の静寂に包まれた御在所湿原(10月20日)

紅葉を探すと、わずかな赤色の林が見つかりました。

僅かに残った紅葉

これもそろそろ消え厳しい冬がやってくるのでしょう。

適期を過ぎた遅い2回目の訪問でしたが、相性がいいように感じています。

幼いころそう遠くない所に住んでいたのですが、老いてその良さを聞いてからの訪問になり、少し複雑な思いがこみ上げました。

2022年10月25日火曜日

秋の八幡平三ツ石山と樹海ライン・県民の森

  10月18日は曇りでしたが、晴れ間もあるとのことだったので、八幡平から岩手山につながる裏岩手縦走路の中間地点に位置し紅葉で有名な三ツ石山に出かけました。

三ツ石山には今年7月24日に初めて登り、紅葉の時期に登山したいと思っていました。

今回は、朝八時頃に地熱発電所のある松川温泉の登山者用駐車場に車を止め、三ツ石山登山口から山頂を目指しました。

駐車場周辺の木々は紅葉真っ盛りで綺麗でしたが、登山口からしばらく登ると登山道が落ち葉で覆われ始め、さらに進むと木々の葉は茶色に変わり、紅葉は終わりを迎えていました。

三ツ石山の頂上は登山口から4.6㎞程のようですが、登山道には標識が数か所あり、雨による増水時の注意書きもありました。増水時には、赤川を超えることができなくなる場合もあるとのことです。

三ツ石山荘は松川温泉の登山口から3.7㎞の湿原にあり、雫石町の網張温泉登山口からの登山コースが山荘付近で合流していました。

三ツ石山荘からさらに0.9㎞登り山頂に到着しましたが、残念ながら岩手山方面も八幡平山頂方面も広葉樹の葉が散り晩秋の景色になっていました。

頂上は風が吹き雪がちらつきそうなかなり寒い気温でした。頂上付近で2~3組の登山グループに出会いましたが、天候が回復しそうもないので直ぐに下山しました。

3時間半ほどのピストン登山になってしまいましたが、山頂の寒さは貴重な体験になり達成感がありました。

登山道では、ツルシキミとマイヅルソウの赤い実が印象的でした。ツルシキミはミヤマシキミ属の仲間とのことで、ミヤマシキミは億両と呼ばれているようです。青い葉の上に赤い実が固まって実っていたので、最初は千両かなと思いました。でも、葉の淵がギザギザになっていません。

 ツルシキミ     マイヅルソウの実

 三ツ石山で紅葉を満喫することが出来なかったので、帰りには八幡平樹海ラインの「芭蕉沼」と、松川渓谷の松川玄武岩に立ち寄りました。

八幡平樹海ラインの芭蕉沼と松川玄武岩

松川渓谷玄武岩ではたくさんの方が写真を撮っておられました。

その後「県民の森」の駐車場に車を止め、岩手山の七滝登山口付近を散策しました。

七滝登山口の駐車場は狭いので満車になっていましたが、その付近を散策している方はおられませんでした。

県民の森の七滝登山口周辺の紅葉(10月18日)

綺麗な紅葉の中を1時間程ゆっくりと散歩することができました。

黄色に色づいた森の散歩道

草原には、一匹のヒメアカタテハが休んでいました。

県民の森で出会ったヒメアカタテハ(10月18日)

 息抜きができました。風景が心に焼き付きました。


2022年10月24日月曜日

10月中旬の安比(APPI)高原ブナの駅

    10月17日は市役所などでの所用を済ませ、14時少し前から安比(APPI)高原の「ブナの駅」に出かけました。

ブナの駅の小川沿いの林はまだ紅葉の最中でした。

ブナの駅舎付近の紅葉

でも、そこから広がる「中の牧場」の草原では草が枯れ木々の葉も散った様子で遠くまで広々と見渡すことが出来ました。APPIスキー場のある前森山もクッキリ見えました。

ブナの駅がある「中の牧場」から前森山を望む

小川を渡り草原を通り抜けてブナ林の中に入ると、黄色に色づいた葉に覆われた高い木々に圧倒されました。標高が800m以上とのことなので、そろそろ木々の葉は全部散ってしまうのでしょう。

標高835m晩秋のブナ林(10月17日)

空に映えるブナ林の紅葉

昨年九月末に「ブナの駅」を訪れた際にはたくさんの蝶々が飛んでいたのですが、次期が少し遅れたために残念ながら蝶々などの昆虫には出会いませんでした。

ブナの駅から紅葉の観光スポットとして話題になっている八幡平樹海ラインの「森の大橋」に行くため松川温泉方面に向かいました。

森の大橋脇の空きスペースに車を止め見学しましたが、紅葉の見ごろは数日後の感じで、少し早かったように感じました。  

八幡平樹海ライン「森の大橋」より
  
八幡平樹海ライン「森の大橋」より

橋の両側では、たくさんの観光客が賑やかに紅葉を眺めていました。

手抜き菜園周辺の紅葉もそろそろ始まるように感じましたが、岩手山や八幡平山など標高の高い山々では既に雪の日があったようです。

秋が急ぎ足で過ぎていくようです。

 

2022年10月23日日曜日

10月の畑作業と姫神山登山

   10月中旬牛久から上野を経由して新幹線に乗り2カ月ぶりに岩手の畑に行ってきました。

 畑は雑草に覆われていましたが、カボチャは小さな坊ちゃんカボチャを合わせて30個程度収穫できました。

雑草の中に生えていた黒豆も雑草から救出し収穫しましたが、大豆や倉掛豆はまだ未成熟の感じだったので、雑草の中に残して牛久に戻りました。11月末に収穫する予定です。

10月16日朝から3時間程度草刈り機で手抜き菜園の草刈りをし、その後姫神山に出かけました。昨年は1021日に登っています。

NHKの水曜日昼の番組「日本百低山」で同世代の吉田類さんの姫神山登山が1012日に放送され、16日は日曜日だったこともあり、一本杉登山口の駐車場はほぼ満車状態でしたが、どうにか駐車することができました。 

今回は一本杉駐車場から林道を少し歩き、「コワ坂」登山口から登りました。姫神山コワ坂登山道は中間地点より少し上の「頂上まで980m」の立て札がある場所までは、比較的ゆるやかな上り坂でした。

岩手はもうかなり寒く、昨年と異なり昆虫をほとんど見かけませんでしたが、偶然にも登山道の道端にいる綺麗なクジャクチョウに出会いました。この成虫は厳しい寒さに耐え越冬するのでしょう。しばらく眺めました。

姫神山のクジャクチョウ(10月16日)

登山道は立て札のある「頂上まで980m」地点を過ぎ少し登ると岩の多い急坂になり、薄い霧に包まれていました。

残念ながら頂上から岩手山の雄姿を望むことはできませんでした。

姫神山頂上付近の木々の様子(10月16日)

頂上からは一本杉登山道を通り下山しました。頂上付近の木々の葉は既に枯れ始めていましたが、五合目付近は紅葉が綺麗でした。

一本杉登山口駐車場付近は草原になっていますが、その草原にウメバチソウがたくさん咲いていました。

ウメバチソウの群落

ウメバチソウにはオシベと偽オシベそれぞれ5本あるとのことで、5枚の花弁が散った花は、ユニークな形でとても印象に残りました。

ウメバチソウの花の構造の概要

またメシベの柱頭が飛び出しているオオマツヨイグサの黄色い大きな花やリンドウの花も草原に咲いていました。

オオマツヨイグサの花

リンドウの花々

12時半頃に駐車場から歩き始め、15時頃には再び駐車場に戻ることができました。

晴天の日にまた登りたいと思っていましたが、今回の岩手訪問では、この一度だけになりました。

 

 

2022年10月14日金曜日

10月の散歩・ハイキング

   令和4年10月に入り寒暖の差が激しくなっています。数日前には前日との気温差が10℃以上でした。

10月14日早朝にジョンズホプキンス大学が提供する新型コロナウイルスの世界的状況を閲覧しましたが、トータルの感染者数が6億2千万人、死者数が656万人になっていました。

ジョンズホプキンス大学のCOVID-19情報

感染者の実数は、もっと多いものと思われますが、死者数はスペイン風邪の5千万~1億人より一桁少ない状況のようです。

100年前のスペイン風邪の時代より人口が4倍になっていますが、世界的に公衆衛生事情や情報共有の仕組みが各段に進歩し、ワクチンの素早い開発などが功を奏した結果なのでしょうか。

WHOではパンデミック終息宣言が検討されているようです。以前の生活に早く戻って欲しいと願っています。

COVID-19は先が見えたような状況ですが、ロシアのウクライナ侵攻が混乱を極めています。国家主義から民主主義の時代へと世界が共振できるのでしょうか。心配です。

3年前は、グローバルを超えて(ビヨンド)グローカルのやさしい時代が来るという話があちこちであり、期待もしていたのですが。

10月2日は快晴だったので、土浦市の小町の館に車を止め朝日峠から剣ヶ峰までのハイキングをしました。

小町の館駐車場から朝日峠へ出発

朝日峠に向かう登山道の様子

朝日峠では、翅が伸びきっていないウラギンシジミ(雌)に出会いました。朝日峠から剣ヶ峰に向かう山道ではアカスジカメムシを見つけました。ウドの花に止まっていました。

ウラギンシジミ(雌)  アカスジカメムシ 

アサギマダラもいました。

アサギマダラ(10月 2日)

剣ヶ峰頂上では数十人の子供連れのグループが賑やかに昼食を摂っていました。

10月10日には、牛久沼を通りつくば市の高崎自然の森まで歩きました。

牛久沼から刈谷橋に向かう林沿いの道で、シロツバメエダシャクが葉の影に隠れているのを見つけました。結構大きな蛾でした。

シロツバメエダシャク

茎崎交流センターを過ぎて少しあるいたところに、コブハクチョウが一羽いました。

稲荷川のコブハクチョウ

高崎自然の森ではコキアが真っ赤に色づいていました。子供連れなど数組のグループが散策していました。

秋を迎えたつくば市高崎自然の森
 牛久への帰り道、小さなヨウシュヤマゴボウが歩道の隙間に根を張り、重そうに黒い種実を付けていました。

ヨウシュヤマゴボウ

10月に入り生後六か月の孫娘と過ごす時間が長くなりました。その分外出が減っています。

そろそろ、岩手で二カ月ぶりの草刈りをしなければと思っています。