豆類には、出芽の際に①下胚軸(epicotyl)が伸びて子葉を地表面より高い位置に押し上げるタイプ(epigeal)と、②下胚軸が伸びず上胚軸(hypocotyl)が伸長して地上に現れ、子葉は地中に留まるタイプ(hypogeal)、③子葉が地表の表面に留まる中間タイプの3タイプがあるそうです。今回、様々な豆類を植えましたが良く見ると、子葉が地上に出ない②タイプの白花豆と花豆においては初生葉がしっかりと出ている様子でした。一方、子葉が地上に出る①タイプの豆ではモロッコ豆、金時豆、虎豆などインゲン類において新生葉が出ており、大豆類の黒大豆や茶豆、くらかけ豆(パンダ豆、鞍掛豆)では、まだ新生葉の展開が見られませんでした。なおしばらくの間、鞍掛豆とパンダ豆を混同していましたので、修正しました。パンダ豆は白と黒の2色の豆でのようで、入手できていませんでした。
これまでのところ、幸いなことにキジバトによる鳥害は、まだほとんど見られませんでした。大豆の子葉2枚をハトに食べられると収量は半減し、子葉1枚なら25%減になるとのことです。発芽した大豆を抜き取ることも良くあるそうなので、ハトに大豆畑を見つけられたら大変なことになります。農研機構が実施した茨城県でのデータによると大豆のハトによる鳥害は5月に多くなり6月に低下するとのことです1)。ハトの胃の内容物を調査したところ、6月には麦類が多くなるとのことで、この時期に大豆を播種し鳥害を避けるという工夫は合理的なようです。
5月20日の朝は冷え、畑付近から見える岩手山の頂上付近には再び雪が積もり、岩手山は雪の帽子を被った状況になりましたが、その後晴天になり雪はかなり溶け、21日には田植えの合図になる雪形が再び現れました。晴天の中、郷里ではあちこちで田植えが行われていました。
今回、畑で出会った昆虫は少なかったのですが、ナス科の大敵ニジュウヤホシテントウも活動を始めたようです。その他にベニシジミやハナアブ、春の蛾の写真を撮りました。ハナアブと蛾の種類は良く分りませんので、後で整理したいと思っています。
今年の冬には記録的な寒さの日が数回ありましたが、そのためだと思いますが、近所の10m位の高さのキササゲやモミジの木が枯死してしまったようでした(6月には芽が出ました。寒冷死ではなかったようです)。一方、シャクナゲはいつになく大きな花を咲かせていました。
その後、キササゲの木を6月24日に確認したところ、若葉が出ていました。キササゲの木の芽吹きは他の木に比べて芽吹きの時期がだいぶ遅いため、枯死したものと勘違いしてしまいました。モミジの木は枯れてしまいましたが、以前から元気がありませんでした。寒冷のための枯れ死は、はやとちりでした。
参考)
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