2021年8月31日火曜日

八月下旬の那須岳への登山と威厳のあるヌマルネコ

    830日に家族で那須岳に行ってきました。午後から雨模様になるとのことでしたので、天気を心配しながらの旅でした。

那須どうぶつ王国も見学しました。

世界最古の猫と言われるヌマルネコの迫力のある力強い顔が印象に残りました。コロナ禍の中、頼りがいのある面構えでした。ハシビロコーの弟分のようなヒロハシサギもいました。今は考えすぎずに決断が大事です。

ヌマルネコ(那須どうぶつ王国)

ヒロハシサギ(那須どうぶつ王国)

牛久を出て峠の茶屋駐車場に9時頃に到着しましたが、茶臼岳の上には青空が広がっていました。朝日岳に向かう登山者の姿が山の稜線に小さく見えました。頂上にも人がいるようでした。

那須茶臼岳

稜線に登山者が見える朝日岳

登山途中の景観

天気予報では午後から雨とのことだったので、峰の茶屋跡から茶臼岳に向かい少し散策し、お昼前には峠の茶屋に戻りました。

一か月前の登山ではほとんど昆虫を見かけませんでしたが、今回は峠の茶屋駐車場付近でたくさんのアサギマダラが飛んでいました。アサギマダラは、渡り蝶とのことなので、どこからか飛んできたものもいるのでしょうか。オスの性標がないのでほとんどがメスのようです。アザミの花がお目当てのようで、他の花には見当たりません。

アザミの花の蜜を吸うアサギマダラ

  翅の色合いが異なる2系統のアサギマダラが入り混じって飛んでいました。

アサギマダラ

アカタテハとルリタテハも見かけました。

アカタテハ      ルリタテハ

アキノキリンソウの花にシマハナアブが訪れていました。ヤマトリカブトの花にはトラマルハナバチが潜り込んでいました。

アキノキリンソウのシマハナアブとヤマトリカブトのトラマルハナバチ

ミカドフキバッタ(ミヤマフキバッタ)も見かけました。

ミカドフキバッタ(ミヤマフキバッタ)

今回は、ウラジロタデやシラネニンジンの他に、エゾリンドウやオヤマリンドウもたくさん咲いていました。

オヤマリンドウ     エゾリンドウ

青空の下で雄大な景色を眺めることができて良かったです。

次回は、朝日岳などに登頂したいと思っています。

2021年8月24日火曜日

八月の筑波山ハイキング タマアジサイやアサギマダラなど

   8月6日、筑波山に行きました。桜川市のつくし湖駐車場に車を止め、つくし湖登山口から薬王院を経由して林道鬼ヶ作線の舗装された車道まで登り、天気が良かったので、その車道を通って筑波高原キャンプ場まで歩き、キャンブ場周辺を散策した後に引き返し、ユースホステル跡地登山口から御幸ヶ原まで登り、男体山から自然研究路を経由して薬王院コースで下山しました。

キャンプ場付近にはタマアジサイの花が咲き、その花にたくさんのオオハナアブが訪れていました。

タマアジサイの蕾(玉)

タマアジサイの開花

タマアジサイの花とオオハナアブ

  ジャコウアゲハにも出会いました。ヒラヒラとゆっくり飛び回り、しっかり止まることなく林の中に飛んでいきました。ジャコウアゲハの幼虫は、腎毒性のあるアリストロキア酸を含有するウマノスズクサを食草にしているとのことなので、周囲を探しましたが見つけることが出来ませんでした。以前、牛久市の自然観察の森で、ウマノスズクサに幼虫がたくさんいるのを見たことがあります。


   ジャコウアゲハ    (ウマノスズクサと幼虫)

林道の両脇には様々な草花が咲いていました。ピンク色の小さなクルマバナの花にはクロスジシロチョウが止まっていました。

クルマバナの蜜を吸うクロスジシロチョウ

結構歩き回ったので筑波山へは最短コースのユースホステル跡地の登山口から登り、御幸ヶ原到着後は女体山に行かずに男体山頂に向かいました。

男体山頂上からの眺望

男体山頂上で休憩し自然研究路に降りる途中で、イワタバコの花が苔に覆われた岩のくぼみに咲いているのを見つけました。初めて見ました。

イワタバコ

ヒヨドリバナの蜜を吸っているアサギマダラも見つけました。アサギマダラは蜜を吸い始めると花につかまり動きません。風が吹くと一緒に揺れます。

ヒヨドリバナの蜜を吸うアサギマダラ

このダラリとした恰好のアサギマダラが実は「渡り蝶」であることが1980年頃に明らかにされ、東京の高尾山で福島県や愛知県のマーキングが付いたアサギマダラが確認されているとのことです1)。天空に舞い上がりそうもないので、好きな花を探しながらとどまることなく、点々と場所を変え移動するのでしょうか。不思議です。

もっとも、長く飛べそうもない稲の害虫のウンカが風に乗り東シナ海を超えて日本に飛来する2,3とのことなので、見かけだけで判断すると間違うかも知れません。

下山途中の山道に咲いていたコバギボウシやソバナの花も綺麗でした。

コバノギボウシ      ソバナ

生き物にはそれぞれのストーリーがあり面白いです。


参考)

1)アサギマダラ – 東京都 高尾ビジターセンター (ces-net.jp)

2)ウンカの海外からの飛来を高精度に予測するシステムを開発 | プレスリリース・広報 (naro.go.jp)

3)大塚彰:イネウンカ類の長距離移動の最近の傾向、植物防疫、66(2)92-95(2012)






2021年8月22日日曜日

那須の平成の森の見学

    7月30日に初めて那須岳の茶臼岳山頂付近まで登った後に茶屋の駐車場に下山し、昭和天皇が散策された森を一般に公開したと言われている「平成の森」も見学させて頂きました。

平成の森

初めての見学でしたので、フィールドセンターで一般開放ゾーンについての説明を伺った後、一番奥にある駒止の滝まで往復・散策しました。

フィールドセンターを出てまもなく、散策路の林から黄色の蝶が飛び立ち近くの樹木の葉に止まりました。キンモンガでした。図鑑で見たことはありましたが、実物とは初めての遭遇でした。名前のとおり、金色に輝く蛾でした。

キンモンガの幼虫はリョウブの葉を食草にしているようですが、リョウブの花も満開を迎え、いい香りが漂っていました。

キンモンガ

散策路には花弁(正しくはガク片Sepalが今人気のスカイブルーのミヤマアジサイ(エゾアジサイ)や白花のヨツバヒヨドリなどの花が咲いていました。

ミヤマアジサイとシロバナヨツバヒヨドリ

あちこち見回しながら平成の森の展望台にたどり着き、しばらく景色を眺めたのちに、少し歩くと駒止の滝がありました。

平成の森の散策路と展望台

 駒止の滝を眺めるための滝見台が設置されていて、きれいな一筋の滝が良く見えました。それにしても滝つぼが、文字通り壺に見えたのがとても印象的でした。

駒止の滝と駐車場

駒止の滝には駐車場があり、その駐車場から滝の方向に降りていくと北温泉旅館があるようです。

帰りにフィールドセンターの方に、北温泉の温泉に入りながら駒止の滝が眺められるんですかと聞いてしまいました。

そうではないらしいです。

でも、確かに絶景でした。綺麗な凛とした滝です。そう思いました。

 

7月末の那須茶臼岳への初登山

    先月7月30日に那須の茶臼岳に登りました。岩手県の八幡平にも茶臼岳があり数回登頂していますが、栃木県の茶臼岳は初めてでした。その後、平成の森(ふれあいの森)の一般公開ゾーンも散策しました。

今回は、牛久インターから常磐高速道に乗り、北関東自動車道を経由して東北自動車道に入りましたが、あいにく矢板から西那須野区間は土砂降りの雨でした。でも、那須インターチェンジに近づく頃には少し青空も見え、高速道路を降りてから「峠の茶屋駐車場」までは全く雨が降った形跡もなく、1日中曇天でしたが快適にハイキングを楽しむことができました。

県営駐車場の登山口から「峰の茶屋跡」まで1.4km35分程を要するとのことでしたが、今回は妻とともに周囲をみながらゆっくりと歩いたため50分程かかりました。

那須の茶臼岳への登山

登山道には大小の石がたくさんありましたが整備されているので滑ることもなく、安全に歩くことができました。駐車場の標高が1,470mで峰の茶屋跡は1,726mとのことですが、結構標高はあるものの初心者にもやさしいハイキングコースのように感じました。

茶臼岳と峰の茶屋跡

朝日岳

霧(スモッグ)が時々吹き抜けるような天候でしたが、茶臼岳方面から見る峰の茶屋跡方向の眺望は最高でした。高い山の峰にいるという実感が湧き爽快でした。

茶臼岳方面から峰の茶屋跡方向の眺望

硫黄鉱山の跡地があるなど、赤い山肌が見える独特の風景でしたが、地面に生えた草花の印象も強く残りました。

那須岳周辺の草花

中でも、ウラジロタデの花はあちこちに咲いていたのでたくさん写真を撮りました。雄花と雌花があるようです。

ウラジロタデの雄花(左)と雌花(右)

また、シラネニンジンの花も地面を飾っていました。

シラネニンジン

コメツツジや、オトギリソウ(イワオトギリあるいはオクヤマオトギリ)も観察することができました。

コメツツジ

オトギリソウ

その他に、イタドリの花やコバギボウシの花、ヨツバヒヨドリの花やノリウツギの花が咲いていました。ノリウツギの花は峠の茶屋駐車場付近にたくさん咲いていました。満開のようでした。

左上からイタドリ、コバギボウシ、ヨツバヒヨドリ、ノリウツギ

今は、秋の天気の良い日にもう一度那須に来て、朝日岳なども回りたいと思っています。

2021年8月10日火曜日

オリンピックの感動と新型コロナウイルスの脅威

      8月8日に東京オリンピックの閉会式を見ました。

 宮沢賢治の「あかいめだまの さそり  ひろげた鷲の つばさ ・・・」を大竹しのぶさんと子供達が歌っているのを聞き、そういえば、最近星を見ていなかったなと思いました。ブログを書きながら、赤いアンタレスや青いプロキオンを探した頃を思い出しています。

3.11の東日本大震災直後に、宮城県の南三陸を車で走っていた時、唯一深刻な被災を逃れ営業していた海沿いのガソリンスタンドに「海のバカ」と書かれた板切れが立てかけてあったのを見て、海とともに暮らす人々のやるせない思いを知らされたような気がして、涙がポロリと出たのを思い出しました。

賢治の童話「なめとこやまの熊」の小十郎と熊の関係が思い浮かびます。

新型コロナも自然の驚異の一つで、「今年中には収まるかもしれない」と言う予想は見事に外れてしまったのかもしれません。

オリンピックは柔道や水泳、卓球から野球、バスケット、マラソンまでしっかり見ました。感動しました。

選手のストイックな前向きな姿勢が良く伝わり、高齢者として最後になるかも知れない、この日本で開催されたオリンピックを見ることが出来て良かったと思いました。観客も演者となる開会式や閉会式はやはり寂しく感じましたが、選ばれた強者とそれを支えるボランティアによる祭典となった歴史的な第32回オリンピックを語り継いで欲しいと思いました。

パラリンピックも選手一人ひとりの姿が目に焼き付くものと思います。

日本では、現在沖縄県や首都圏に緊急事態宣言が出されています。


欧米のみならずアジア諸国を始め世界各国で、δ変異株による感染者が再び増加し始めているようです。

米国のCDCによれば、新型コロナウイルスのδ変異株は水痘に匹敵する感染力を持つとのことです1)。水痘の基本再生産数R0は8-10で、患者一人が8人から10人に感染させるようです。

このことから、集団免疫を獲得するための臨界免疫割合すなわち目標ワクチン接種率(v2)は、以下のように計算できます。

   v 1-1 / R0  → R0=8では 1-(1/8) = 0.875

   →  R010では  1-(1/10) = 0.9           

従って、

 ・R0=8の時は0.875以上 → ワクチン接種目標87.5%以上

 ・R010の時は0.9以上   → ワクチン接種目標90%以上

安全性を考慮すれば90%以上の接種率が目標になるようです。どの国にとっても厳しい目標値だと思われますので、啓蒙が大切だと感じます。

集団免疫が達成されなくても、ワクチンが命を守る手段であることには変わりないと思います。

併せて、未来のためにもアジュバンドやPAMPsDAMPs等の知識を駆使して、麻疹の生ワクチンのような、一生抗体を維持できるワクチン開発が行われることを願っています。

参考)

1)CNN.co.jp : デルタ株、水痘に匹敵する感染力 CDCの内部資料が警告

2)西浦 博ら:従属性のある感染症データの数理分析と予測、ファルマシア、55(11)1047-10532019

2021年8月3日火曜日

青緑に輝くミドリシジミやイカリモンガとの遭遇とオトシブミ

    7月中旬に七時雨山麓でミドリシジミを見かけました。遠くから撮った写真なのでかなりぼやけています。東北地方で良く見かけるミドリシジミとして数種類が取り上げられていますが、判別は難しいです。

山道に生えた路面の草から小さな青緑色の2匹の蝶々が飛び立つのを確認しました。2匹が輪になって激しく飛び回り、やがて林の中に消えていきました。ツガイなのか縄張り争いなのかも分かりません。



 これまでムラサキシジミがキラリキラリと紫色の表翅を見せながら飛ぶ様子に魅入られていましたが、今回のミドリシジミはそれ以上のインパクトがありました。翅が光を反射するようです。  

一瞬の出来事でしたが運よく写真に写っていたので、現実味があり、もう一度しっかりと観察したいという気持ちが強くなっています。

山道を車で走っていると、道路から飛び立ち、車にぶつかりそうになりながら飛んでいく蝶々を良く見かけました。車を止めて調べればいいのかも知れませんが、そうもいきません。どんな蝶々だろうかといつも気になっていました。

今回、七時雨山麓の舗装道路を歩いていた時、アスファルトの上に黒い蝶らしい姿が見えたので、静かに近づいたところ全く逃げることなく、簡単に素手で捕まえることができました。


クジャクチョウでした。暑い日だったので弱って飛び立つことができなかったのか、あるいはそろそろ命を終える時期だったのか分かりませんが、そっと草の葉に乗せました。飛び去る気配はありませんでした。

筑波山付近ではテングチョウが道路上に良く止まっていましたが、七時雨山付近ではクジャクチョウも道路上に普通に止まっているようです。なかなか会えない蝶々だと思っていましたので意外でした。

安比高原では、シジミチョウ程度の大きさの奇抜な模様の蝶々が山道を飛び交っていたので、写真を撮り後で調べたところイカリモンガ(錨紋蛾)という蛾であることが分かりました。山間部で良く見かけるとのことでした。蝶々のように見えましたが、実は蛾だと言うことです。

 コロナ禍になって、散歩やハイキング・登山の回数が増え、それとともに良く目立つ蝶々の写真を多く撮るようになり、少しずつ種類の判別ができるようになってきました。

生物間の相互作用についても興味があります。

アザミの花には、狂暴とは程遠いかわいい姿のハナグモが餌食を待っていました。

岩手では、道の両脇にフキが良く生えています。そのフキの葉に「オトシブミ」が乗っているのを見つけました。しっかりした筒状のオトシブミで、中には卵が産み付けられているのでしょう。落とし主を探しましたが見つかりませんでした。

このオトシブミには様々な形状があり、卵に寄生するハチと宿主との共進化によって構造が決定されることが解明されたようです(1、2)。

自然は奥深くて興味深々です。

 

参考)

1)C. Kobayashi et al.: Arms race between leaf-rolling weevils and parasitoids: diversification of weevil’s plant-manipulation behavior and its consequence., Ecological Monographs, 85, 253-268(2015)

2)東北大学大学院生命科学研究科:寄生者の違いが、寄生者が作る葉巻「落とし文」の多様さをつくる.2015年4月28日

2021年8月2日月曜日

ヒョウモンチョウ類の観察(産卵特性と生息地の違い )

    7月中旬の岩手への帰省は、畑仕事よりハイキング等の自然探索が中心になってしまいました。

八幡平山に行く時間はありませんでしたが、七時雨山麓や安比高原は風景の雄大さとともに、草花や蝶々などをゆっくり観察できたことから楽しい時間を過ごすことができました。

今回は、綺麗なクジャクチョウとの遭遇が最も強く印象に残りましたが、七時雨山麓や安比高原のヒョウモンチョウ類の多さにも驚きました。

ヒョウモンチョウ類の中では、一般的にミドリヒョウモンが最も多いと言われてるようですが、七時雨山麓ではウラギンヒョウモンが多かったように感じました。特にオスが多く、ほぼ終わりを迎えているノアザミの花に群れて蜜を吸っていました。メスは産卵のために幼虫の食草であるスミレ類の多い林にいるのでしょうか。

後で写真を整理したところ、安比高原の林に囲まれた山道でウラギンヒョウモンのメスの写真が撮れていました。前翅の先端にメスの性標と言われている白斑がありました。

安比高原の「ブナの駅」付近の「中の牧場」には、七時雨山麓よりさらに多くのヒョウモンチョウ類が飛んでいました。特に、ヨツバヒヨドリの花が好きなようで様々なヒョウモンチョウが集まっていました。

翅裏の模様の違いから、多くの種類がいると予想されましたが、ここではやはりミドリヒョウモンの数が多いように感じました。


ミドリヒョウモンの次に多い種類はオオウラギンスジヒョウモンのようです。オオウラギンスジヒョウモンのメスの性標も前翅の先端の白斑とのことです。


メスグロヒョウモンも「中の牧場」にいました。


クモガタヒョウモンは「奥の牧場」で観察することができました。

各個体について、翅の表面と裏面の写真を揃えて撮ることができると良かったのですが、今回はできませんでした。いつも、翅を広げたチャンスを捉えて写真を撮っていましたが、これからは翅を閉じている写真も撮るように心がけようと思っています。

日本に棲息するウラギンヒョウモンについては、サトウラギンヒョウモン、ヤマウラギンヒョウモン、ヒメウラギンヒョウモンの3種類に分類する方向になったようです,2が、外観からは判別しにくいようです。

ヒョウモンチョウ類の産卵場所や生息地等に関する研究報告2)も見つかりました。

七時雨山麓にウラギンヒョウモンが多かったのは、七時雨山麓はこれまで牧草地として利用されてきたことによるものと推察されます。

今回はツマグロヒョウモンを見かけませんでしたが、ツマグロヒョウモンは空き地(open land)が生息域で、しかも他のヒョウモンチョウ類と異なり幼虫の食草であるスミレ類に直接産卵する特性を持っているようです。街中の公園でツマグロヒョウモンを良く見かける理由が分かりました。

 最も数の多いミドリヒョウモンは生息域が森林なので、樹木に卵を産み付け、幼虫は樹木から降りて根元にあるスミレを食べて成虫になるようです。面白いです。

 以前から、散歩のたびにヒョウモンチョウ類の写真を撮っていましたが、一度にたくさんのヒョウモンチョウ類に遭遇することはありませんでしたので、種類についてはおざなりになっていました。

 以前に撮った写真も見返し整理してみたいと思いました。

 

参考)

1)新川 勉ら:昆虫と自然、分子系統による日本産ウラギンヒョウモン3種と形態、40(13)4-7(2005).

2)北原 曜ら:蝶と蛾、分子系統により分割された日本産ウラギンヒョウモン2型のケージペアリング実験―2型は別種であるー.66(3/4)83-892015

3)Hiroaki Shibata et al.: Off-host oviposition by two fritillary species (Nymphalidae, Argynninae) and its relation to egg predation., Trans. Lipid. Soc. Japan (蝶と蛾), 60(4), 268-276(

2010)