2021年8月24日火曜日

八月の筑波山ハイキング タマアジサイやアサギマダラなど

   8月6日、筑波山に行きました。桜川市のつくし湖駐車場に車を止め、つくし湖登山口から薬王院を経由して林道鬼ヶ作線の舗装された車道まで登り、天気が良かったので、その車道を通って筑波高原キャンプ場まで歩き、キャンブ場周辺を散策した後に引き返し、ユースホステル跡地登山口から御幸ヶ原まで登り、男体山から自然研究路を経由して薬王院コースで下山しました。

キャンプ場付近にはタマアジサイの花が咲き、その花にたくさんのオオハナアブが訪れていました。

タマアジサイの蕾(玉)

タマアジサイの開花

タマアジサイの花とオオハナアブ

  ジャコウアゲハにも出会いました。ヒラヒラとゆっくり飛び回り、しっかり止まることなく林の中に飛んでいきました。ジャコウアゲハの幼虫は、腎毒性のあるアリストロキア酸を含有するウマノスズクサを食草にしているとのことなので、周囲を探しましたが見つけることが出来ませんでした。以前、牛久市の自然観察の森で、ウマノスズクサに幼虫がたくさんいるのを見たことがあります。


   ジャコウアゲハ    (ウマノスズクサと幼虫)

林道の両脇には様々な草花が咲いていました。ピンク色の小さなクルマバナの花にはクロスジシロチョウが止まっていました。

クルマバナの蜜を吸うクロスジシロチョウ

結構歩き回ったので筑波山へは最短コースのユースホステル跡地の登山口から登り、御幸ヶ原到着後は女体山に行かずに男体山頂に向かいました。

男体山頂上からの眺望

男体山頂上で休憩し自然研究路に降りる途中で、イワタバコの花が苔に覆われた岩のくぼみに咲いているのを見つけました。初めて見ました。

イワタバコ

ヒヨドリバナの蜜を吸っているアサギマダラも見つけました。アサギマダラは蜜を吸い始めると花につかまり動きません。風が吹くと一緒に揺れます。

ヒヨドリバナの蜜を吸うアサギマダラ

このダラリとした恰好のアサギマダラが実は「渡り蝶」であることが1980年頃に明らかにされ、東京の高尾山で福島県や愛知県のマーキングが付いたアサギマダラが確認されているとのことです1)。天空に舞い上がりそうもないので、好きな花を探しながらとどまることなく、点々と場所を変え移動するのでしょうか。不思議です。

もっとも、長く飛べそうもない稲の害虫のウンカが風に乗り東シナ海を超えて日本に飛来する2,3とのことなので、見かけだけで判断すると間違うかも知れません。

下山途中の山道に咲いていたコバギボウシやソバナの花も綺麗でした。

コバノギボウシ      ソバナ

生き物にはそれぞれのストーリーがあり面白いです。


参考)

1)アサギマダラ – 東京都 高尾ビジターセンター (ces-net.jp)

2)ウンカの海外からの飛来を高精度に予測するシステムを開発 | プレスリリース・広報 (naro.go.jp)

3)大塚彰:イネウンカ類の長距離移動の最近の傾向、植物防疫、66(2)92-95(2012)






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