2026年5月9日土曜日

令和八年春、5月初旬の宝篋山登山

 5月9日(土)に宝篋山に登りました。

 朝8時半頃に宝篋山小田休憩所に着きましたが、駐車場が満車のため少し離れた小田城跡の近くに設置された筑波山麓小田駐車場に向かい駐車出来ました。小田急休憩所には70台、筑波山麓小田駐車場には91台駐車可能のようですが、小田駐車場も直ぐに満車になりそうでした。

 極楽寺コースの入り口にある公園のヤブウツギの花が綺麗でした。

宝篋山の極楽寺コース登山口へ(5月9日)

小川沿いの登山道をたくさんの登山者が歩いています。

極楽寺コースの沢沿いの登山道(5月9日)

 小川沿いの登山道から続く中腹の林の中の道を少し登ると、シダ植物のウラジロの新芽がたくさん出ていました。

宝篋山中腹の登山道のウラジロ(5月9日)

 林の中のきつい登りが終わり、休憩用の椅子が置いてある所から右側に少し入ると見晴らしのいい広場に出ました。長椅子が置いてあります。薄曇りの天気でしたが、つくば市街が一望できました。

極楽寺コースの途中にある展望スペース(5月9日)

 極楽寺コースに戻ると、広い登山道沿に咲くヤマツツジの花が目に止まりました。

宝篋山登山道のヤマツツジ(5月9日)

 ミスジチョウを見つけて追いかけ、写真を撮りました。

宝篋山登山道のミスジチョウ(5月9日)

 頂上には9時半頃に到着しましたが、椅子に空きが無い程たくさんのグループが休んでおられました。

宝篋山頂上(5月9日)

 ツマグロヒョウモンの雄が飛び回っていました。

宝篋山頂上のツマグロヒョウモン(5月9日)

 帰りは、宝篋城跡を通り極楽寺コースで下山しました。早朝には高齢者グループが多いように見えましたが、下山時には若い人達のグループが多いようです。挨拶も元気です。

宝篋城跡を通り下山(5月9日)

 小川沿いの登山道でテングチョウを見つけました。今年初めて見たように思います。

小川沿いの登山道のテングチョウ(5月9日)

 最近運動不足気味ですが、スマホのアプリによると8.4km12,338歩、119階を歩いたようです。朝7時半に自宅を出て、12時頃に帰宅しました。

2026年5月8日金曜日

令和八年五月連休後の牛久沼散歩

 5月7日(木)に牛久沼まで散歩しました。

 牛久市田宮町の薬師寺の横を通り、城中田宮線の歩道を歩いて城中から牛久城跡に着きました。

牛久市の薬師寺から城中を通り牛久城跡公園へ(5月7日)

 牛久城跡の広場の草は刈り取られていたので昆虫は見つけられませんでしたが、林の中にはホシダなどのシダ類が元気に生えていました。

牛久城跡公園の広場と林地の様子(5月7日)

 牛久沼のカッパの小径では、柳の花の白い綿毛が飛んでいました。沼の水量は多いようです。

牛久沼カッパの小径の柳の花と牛久沼(5月7日)

 湖岸の泥水の上を2匹のアオスジアゲハが飛び回っていました。

牛久沼のアオスジアゲハ(5月7日)

 沼のほとりの道を三日月橋まで歩きました。

牛久沼のほとりの散歩道から三日月橋へ(5月7日)

道端にはセイタカアワダチソウやヨモギ、シロツメクサ、アカツメクサなどがたくさん生えています。その草の中にアミロイドβの蓄積を抑制する可能性のある物質を含むとされるヤセウツボが生えていました。オニノヤガラの仲間です。マメ科に寄生するとのことなので、ツメクサ類に寄生しているのでしょうか。

牛久沼のほとりのヤセウツボ(5月7日)

三日月橋から桜並木散策コースへと移り、林沿いの道を歩いて稲荷川の橋を渡り、稲荷川沿いの道を三日月橋まで戻りました。

桜並木散策コースを通り稲荷川沿いを三日月橋まで

途中の水田からアオサギが飛びたちました。

飛びたつアオサギ(5月7日)

稲荷川沿いの農道でダイミョウセセリを見つけました。

稲荷川沿いの道のダイミョウセセリ(5月27日)

桜並木散策コースや稲荷川沿いの道端にはたくさんの野草の花が咲いています。ユウゲショウやヒルザキツキミソウ、ヒルガオ、ムラサキツメクサ、さらに赤色の強いハルジョオンの花やニワゼキショウ、オオニワゼキショウなどの他にスイカズラの花も数か所で咲いていました。

ユウゲショウ     ヒルザキツキミソウ
ヒルガオ       ムラサキツユクサ

ハルジョオン     ニワゼキショウ
オオニワゼキショウ    スイカズラ

様々な木々からも若芽が出ています。これまで気づきませんでしたが、藤蔓の若芽がユニークでした。

藤蔓の新芽(5月7日)

野草の花や木々の新芽を見ながら自宅まで往復15km程の散歩が出来ました。季節はめぐります。


2026年5月7日木曜日

早春のスプリングエフェメラルとその種子の形態生理的休眠について

 春の野山を歩くとエンレイソウに良く出会います。エンレイソウの花は少し地味ですがキクザキイチゲやカタクリなどと共にスプリングエフェメラル(春の妖精)として良く知られています。最近、このエンレイソウの花が咲くまでに、かなりの年月(5~10年)が必要との情報に出会い興味を持ちました。発芽に2年、開花までに数年要すると言われているので、先ず発芽について調べてみました。

エンレイソウ

シロバナノエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)

日本のエンレイソウに関する研究は北海道大学で行われていました1)。北海道や東北地方に生育するオオバナノエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)と北海道から九州の山地まで広範囲に生育するエンレイソウを比較すると、オオバナノエンレイソウは発芽までに2年を要するものの、北海道の環境でもエンレイソウ種子の50%は年内に発根して翌年に発芽することから、エンレイソウの5割が一年で発芽でき、低温要求性がオオバナノエンレイソウより低く、その特性によりエンレイソウが南方に広がったものと推察されていました。

 エンレイソウは、その種子に強い「長期休眠性」を持つ植物として知られていて、土壌中で胚が成長する期間が必要のようです。

 種子内部の杯が未発達あるいは未分化のために生じる種子の休眠は「形態生理的休眠(MPD)」と呼ばれているようです。

 種子の休眠の形態が様々に分類されていることを初めて知りました。種子休眠に関する最も基本的な分類は以下の表のようです。

生理的休眠(PD)や形態的休眠(MD)、形態生理的休眠(MPD)、物理的休眠(PY)、複合的休眠(PYPD)の5クラスがあるそうです2)

 エンレイソウの種子は形態生理的休眠に分類されますが、驚くことに、エンレイソウと同様に早春に花を咲かせるスプリングエフェメラル(春の妖精)の多くの種子が形態生理的休眠に属していました。

 早春の登山で出会いたいキンポウゲ科イチリンソウ属のキクザキイチゲ。

キクザキイチゲ

 イチリンソウやニリンソウ。

ニリンソウ

庭に生えているキンポウゲ科フクジュソウ属のフクジュソウ。

フクジュソウ

 ユリ科カタクリ属のカタクリ。

カタクリ

 エンレイソウと同じシュロソウ科のショウジョバカマ。

ショウジョバカマ

 ケシ科キケマン属のエゾエンゴグサやムラサキケマンなどがあります。

エゾエンゴグサ

 形態生理的休眠を有する山野草には、その他に7月以降に開花するウバユリやオオウバユリも属します。

オオウバユリ

 クリスマスローズやテンナンショウ属のマムシグサやウラシマソウなども同じ特性を持つようです。

 山火事の熱や煙を合図に発芽すると言われている「バイロファイト(耐火植物)」の種子は物理的休眠(PY)に分類されるのでしょうか。

 いつも出会いながらも見過ごしている山野草の新たな性質を知るとうれしいです。

参考)

1)近藤 哲也:北方地域のランドスケープ素材としてのエンレイソウ属2種の発芽要  求と生育地との関連、科学研究費助成事業、2645088研究報告(2016年)

2)J.M. Baskin and C.C. Baskin: A classification system for seed dormancy, Seed Science Research (2004) 14, 1-16

 

2026年5月5日火曜日

五月連休の八幡平市不動の滝見学

  5月2日(土)に七時雨山麓を通り、八幡平市安代町の日本の滝百選に選定されている不動の滝へ4人で出かけました。新緑の不動の滝は綺麗でした。

八幡平市安代町の不動の滝(5月2日)

 5月1日には雨が降り、2日はどんよりとした曇り空で、新日本百名山の七時雨山にはまだ雪が残っていました。

七時雨山麓の駐車場から(5月2日)

 不動の滝駐車場には10時半頃に着きましたが、私たちが到着した後に次々に車がやってきました。

八幡平市不動の滝の入り口(5月2日)

 4人で桜松神社の階段を登ってお参りをし、滝まで歩きました。

桜松神社を通り不動の滝へ(5月2日)

 不動の滝の水量は多く、苔に覆われた川の岩が緑色で春の装いです。

早春の不動の滝(5月2日)

 小川沿いの階段を下り、遊歩道を4人で駐車場まで歩きました。

不動の滝の小川沿いの遊歩道から(5月2日)

 狭い道の周りには、カタクリやクキザキイチゲ、ミズバショウがありました。白花のミヤマエンレイソウも見つけました。花弁とガク片の大きさがほぼ同じです。

不動の滝の遊歩道脇のカタクリやミズバショウ
エンレイソウ     ミヤマエンレイソウ

 これから開花しそうなシラネアオイもありました。

不動の滝遊歩道のシラネアオイ(5月2日)

ハート形の葉の上に大きな花を咲かせたスミレサイシンと思われる花もたくさんありました。

不動の滝遊歩道のスミレサイシン(5月2日)

不動の滝の小川沿いにはエゾエンゴグサがあるので楽しみにしていましたが、今回は数本しか見つからず、花の数も少なく元気がありません。

不動の滝のエゾエンゴグサ(5月2日)

たくさん増えて欲しいです。一歳の孫も遊歩道の階段が気に入り、手すりに捕まりながら一人で歩きました。高齢者のグループがハイタッチしてくれました。

姫神山にも登りたかったのですが、あきらめて5月3日に牛久に戻りました。途中で小名浜の水族館「アクアマリン福島」を見学しましたが、大混雑なのでお目当ての魚釣りは諦め、砂浜やキッズスペースなどで遊びました。二人とも車に乗ると直ぐに眠りました。

2026年5月4日月曜日

四月末の岩手県県民の森の春

 4月29日(水)から孫二人と共に4人で岩手に帰りました。東北自動車道では道端に桜の花が咲いていましたが、「手抜き菜園」の枝垂れ桜の花は既に散り「葉桜」になっていました。咲く時期が少し早くしかも小さな花びらです。残念ですが、今回は「手抜き菜園」の草刈はできませんでした。

岩手の手抜き菜園の枝垂れ桜(4月29日)

午前中に岩手の自宅に到着したので、午後から岩手県県民の森(オヤマダエンジニアリング八幡平フォレスト)に出かけました。孫達はお目当ての「森林ふれあい学習館フォレスト」で遊びます。

 孫たちが学習館で遊んでいる間、私は県民の森園内を散策しました。みんなの広場の駐車場脇にあるシデコブシの大きな花が満開でした。

岩手県県民の森のみんなの広場(4月29日)

 11品種140本の桜の花が咲いた広場はピンク色です。たくさんの方が見学されていました。

学習館フォレストとみんなの広場(4月29日)

 樹齢100年のオオヤマザクラとカスミザクラが寄り添う「夫婦桜」の花も咲いています。

県民の森の夫婦桜(4月29日)

 「夫婦桜」の下にはカタクリの群落がありました。

夫婦桜の下にあるカタクリ(4月29日)

 桜見物の後、様々な樹木が植えられている「記念の森」も少し散策しました。

県民の森の散策路(4月29日

 樹木の林床にはマイズルソウがたくさん生えています。キクザキイチゲの群落もありました。少し歩いて学習館に戻ると、孫達が、他の子どもたちに交じって賑やかに遊んでいました。結局、最終の16時までお世話になりました。楽しかったようです。

林床に生えるマイズルソウやキクザキイチゲ

 スプリングエフェメラルとして良く知られているキクザキイチゲとアズマイチゲですが、県民の森にはキクザキイチゲが多いようです。花の色は白や青、葉の色は緑と茶でした。

スプリングエフェメラルのキクザキイチゲ(4月29日)

 エンレイソウもたくさんありました。エンレイソウ属は種子の発芽には2度の冬が必要(double dormancy)で、さらに花が咲くまでに2~3年以上を要するそうです1)

エンレイソウ(4月29日)

 オオウバユリの新芽も見つけました。

オオウバユリの新芽(4月29日)

 道路と森林の畦畔にはクサソテツ(コゴミ)も生えています。コゴミは小さい頃に食べたことがあります。癖の無いシャキシャキしたテクスチャーだったように思います。

草木が刈り取られた畦畔のクサソテツ(4月29日)

 岩手の春はいつ来ても懐かしく、幼い頃を思い出します。

参考)

1)https://courses.washington.edu/esrm412/protocols/2021/TROV2.pdf