今日4月9日(土)は晴天だったので牛久沼の牛久市観光アヤメ苑に行ってきました。孫娘とアヤメ苑で昼食を食べました。
牛久市観光アヤメ苑(4月9日) |
アヤメ苑から眺める牛久沼のほとりには草花も生え始め、ウクライナを思うとためらいもありますが、生物のサイクルがしっかりと回っていることを感じました。
牛久沼のほとり(4月9日) |
アヤメ苑から三日月橋を渡ると長い桜並木が見えます。桜並木の桜は満開を終え吹く風によって花びらが次々に散ってしまうような状況でしたが、おだやかな散歩を楽しむことができました。
牛久沼近傍の桜並木 |
桜の周囲には満開のタンポポがたくさんありました。タンポポの花に、一齢の小さなヤブキリが陣取っています。命は繋がります。
桜並木草むらのタンポポ |
タンポポの花に止まっている一齢のヤブキリ |
春一番に姿を見せるツクシは胞子をまき散らした後、親のスギナの中に隠れてしまいそうです。
ツクシとその親のスギナ群落 |
桜やタンポポのように注目されることは少ないのですが、寒さに耐えながら最も早く台地を緑に染める役割を担う草花としては、ハコベを取り上げることが出来ます。
ハコベは世界中に約120種あるとのことですが、日本で「ハコベ」と言えば、通常はコハコベ(Stellaria media)とミドリハコベ(Stellaria neglecta)、ウシハコベ(Stellaria aquatica)の3種が該当するとのことです。
ハコベは春の七草として有名ですが、生薬名を「繁縷(ハンロウ)」と呼び、ハコベ粉末に塩を混ぜたものは「ハコベ塩」として歯茎のマッサージに使用された歴史が日本にあるとのことです。
2020年1月11日のブログではハコベの冷凍耐性に注目して記載しましたが、冷凍耐性に関与すると推定されているオリゴ糖のリクノース(Lychnose))やステラリオース(Stellariose(ハコベ属に因んだ命名))の他に、薬理作用を示すフラボノイドやステロイドサポニンなどが注目されているようです1)ので興味を持ちました。勉強して見ます。
コハコベの花(雄蕊が少ない) |
今回の散歩では、コハコベ(Stellaria
media)やウシハコベ(Stellaria aquatica)の他にオランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)や田んぼに生えていたノミノフスマ(Stellaria
uliginosa var. undulate)の写真を撮ることが出来ました。
ウシハコベ |
オランダミミナグサ |
ノミノフスマ(田んぼに生育) |
どれも小さな花ですが良く見ると綺麗です。でも、愛用のコンパクトデジタルカメラでピントを合わせるのが大変です。
しばらく、岩手で畑作業などをして戻ります。
参考)
1)Oluwole Solomon Oladeji et al. : Stellaria media(L.)Vill. A plant with immense therapeutic potentialsa: phytochemistry and pharmacology., Heliyon 6 (2020) e04150.