2月7日(月)に牛久沼まで散歩しました。
牛久市田宮町の薬師寺脇を通り、スーパーカスミ、牛久小学校を経て、牛久城大手門跡から城中町に入り牛久城跡公園を散策しました。
牛久市田宮町薬師堂方面から牛久城跡公園へ |
最近シダ植物に興味を持ち始めましたが、牛久城跡公園にもたくさんのシダ植物が生えていました。
牛久城跡公園(2月7日) |
ヒノキ林には、ヒメシダ科のホシダと思われる種類がたくさんありました。植物の先端に独立した穂状の羽片がついています。胞子をつける葉柄とつけない葉柄があるようで、胞子をつける葉柄の葉は少し細いようです。
牛久城跡公園のヒメシダ科ホシダ(2月7日) |
イワガネソウも道端にたくさん生えていました。
牛久城跡公園のイワガネソウ(2月7日) |
リョウメンシダも数株見つけました。
牛久城跡公園のリョウメンシダ |
崖付近にはオオバイノモトソウの群落がありました。胞子をつける細葉の胞子葉株とつけない広い葉の栄養葉株が混ざり合って生えていました。
牛久城跡公園のオオバイノモトソウ |
オシダ科のヤブソテツもオオバイノモトソウと共にたくさんありました。
牛久城跡公園のヤブソテツ |
オオバイノモトソウとヤブソテツは同じ場所に生える傾向があるように感じました。ヤブソテツとオニヤブソテツの区別は難しいようですが、葉に鋸歯がほとんどないのがヤブソテツとのことなので、ヤブソテツとしました。
少し風の強い日でしたが、冬の牛久沼のほとりは見晴らしよく、遠くまで見渡すことが出来ます。
冬の牛久城跡公園のほとり(2月7日) |
牛久沼から河童の碑に向かいましたが、途中でこれまであまり見たことの無い特徴のあるシダを見つけました。後で調べるとヤマイタチシダのようです。ヤマイタチシダとオオイタチシダは混同されるようですが、オオイタチシダの羽片の先端には鋸歯があるようです。
牛久沼のほとりのヤマイタチシダ |
また、シダ植物とは思えないような姿のチャセンシダ科チャセンシダ属のトラノオシダと思われる個体も見つけました。
牛久沼のほとりのトラノオシダ |
シダ植物の奥は深いです。
筑波山のシダ植物の調査報告1)では54種が記載されていて、そのうちシダらしい姿を持つ種類は35種のようですが、どれもよく似ています。直ぐにはとても分かりそうにありませんが、少しずつ勉強します。
牛久城跡には区別がつきにくい、いわゆるシダ類が結構ありましたので、また後日調べて見たいと思っています。
仙台市にいた際には冬の散歩で山野草はほとんど枯れてしまうので地衣類に注目しましたが、牛久市周辺には冬でもシダ植物がたくさん生えているので、春まで歩き回ります。
参考)
1)小幡 和男ら : 筑波山におけるシダ植物の垂直分布、茨城県自然博物館研究報告、23, 29-39 (2020)
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