2019年1月9日水曜日

太白山自然観察の森の地衣類観察



地衣類に興味を持ったので太白山自然観察の森に出かけ、それらしいものを手当たり次第に写真に撮り後で調べました。三神峯公園や笊川散歩道と異なり多様な種類が、枯れ枝や岩などに生えていました。苔類や地衣類がこれほど生えているとは思っていませんでした。採集やスポットテストは行っていないので種類の判別は困難でしたが、外見のみで分かりそうなものを選び推測してみました。

太白自然観察の森の入り口に「仙台市太白山自然観察の森」と刻まれた石柱がありますが、その石柱や周辺の岩に苔類や地衣類がたくさん生えていました。しかも、これまで見つけることの出来なかった樹状地衣類が生えていたのです。地衣類は外形すなわち生育形から樹状(fruticose)地衣類、葉状(foliose)地衣類、痂状(crustose)地衣類あるいは固着(crustose)地衣類などに分けられている場合が多いようですが、市街地の散歩コースには葉状地衣類や痂状地衣類・固着地衣類が多く、これまで樹状地衣類には出会っていませんでしたので感激しました。


石柱にはハナゴケ科のヒメジョウゴゴケが蘚苔類のホウオウゴケを押しのけるようにたくさん生えていました。また周りの岩にはヤリノホゴケやササクレマタゴケと推定される地衣類が生えていました。固着地衣類のイワクニイボゴケやヒメトリハダゴケと思われるものもありました。


さらに、地面に倒れて枯れた樹木にはセンシゴケやマツゲゴケと思われる葉状地衣類も生えていて、朽ちかけた樹木片にはモジゴケが少し剥がれながらもくっきりとした姿でくっついていました。入り口付近だけでたくさんの写真を撮ることができました。

その後太白山神社に向かいましたが、道沿いの広葉樹には固着地衣類が結構数多く生えていたもののモジゴケ以外は判別不能でした。またほとんど全部の杉の根本付近には同じような地衣類が生えていましたが、これも判別できませんでした。

太白山神社への参道には岩がたくさんありますが、そのほどんとに地衣類が生えており、その多くはヘリトリゴケやクロイボゴケのようでした。


太白山自然観察の森には多くの地衣類があるので、春にはまた写真を撮りに行きたいと思っています。苔類も豊富なので楽しみです。

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