2019年5月23日木曜日

桜の花をちぎるスズメ


渡り鳥ではありませんが、春の訪れとともに仙台市から牛久市に移りました。

つくば市観音台にある農林研究団地の桜が有名なので413日に孫娘とともに花見に出かけました。約1.5kmの桜並木が満開になり、風が吹くたびに花びらが飛び散り、両手で捕まえることができるほどなので孫娘と競争しました。

花びらは歩道に散らばり、蜘蛛の巣にもひっかかっていましたが、何故か5枚の花弁が着いた丸ごとの花がちぎられたように歩道やその植え込みにたくさん落ちていました。 

上を見上げるとスズメが桜の枝に止まっていました。他の鳥を探したところ、ムクドリも見つかりました。

どうもスズメが花をちぎる犯人のようです。スズメは、主に硬い穀物を食べるのでクチバシが太く短く、桜の花にクチバシを差し込んでも蜜腺に届かないため、花の裏側の花托を噛み切り蜜を舐めるようになったとのことです。子スズメは親の仕草を見て学習するのだそうです。

人間の居住区に棲む鳥としてはスズメの他に群れて騒ぐムクドリが有名ですが、その他にヒヨドリも良く見かけます。これら3種の鳥のクチバシの形を比較すると、スズメが最も太くて短くついでムクドリ、比較的長いクチバシを持つのがヒヨドリのようです。ヒヨドリは、クチバシが長いので花の蜜を上手に舐めることができ、クチバシには良く花粉が付いているようです。ムクドリは、かろうじて桜の蜜を舐めることもできるようですが、スズメと同様に花をちぎることもあるとのことです。

桜の木は人間が植えたものではありますが、スズメやムクドリ、ヒヨドリそれぞれが三者三様に、人間も加えると四者四様にこの時期を楽しんでいるということになります。




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