2019年8月25日日曜日

7月と8月の牛久沼散歩 -トホシテントウとクロバネツリアブー

 7月17日と821日に牛久駅を経由して牛久沼周辺を散歩しました。717日には、いつも見かける2羽の白鳥が三日月橋周辺にいましたが、821日には三日月橋付近には見当たらず、稲荷川を1km以上さかのぼったところにいました。牛久沼から離れ、桜の小径沿いにかなり歩いたところに2羽が仲良くいましたので少しびっくりしました。
8月の牛久沼と散策路
牛久沼周辺の散歩には5月からほぼ毎月1回以上出かけ、気ままに歩きなが風景を眺め草花や虫の写真を撮っていますが、目にとまる草花や虫の種類が少しずつ変わるのが良く分かります。

 6月の散歩では足元からアマガエルが飛び跳ねその多さに驚きました。ヤブガラシの葉に数匹のアマガエルがそれぞれチョコンと乗っている姿は圧巻でした。

7月の散歩ではベニシジミが特に目立ちました。繁殖期なのでしょう。同じところに2羽止まっているところを良く見かけました。また、アヤメ園のツクバネウツギが満開で、羽音の大きなクマバチが花びらを引きちぎる勢いで花から花へと飛びまわっていました。
牛久沼のベニシジミとイチモンジセセリ、キタテハ
ハナツクバネウツギ(アベリア)の花の蜜を吸うクマバチ
7月の散歩での大きな収穫は、トホシテントウ(Epilachma admirabilis)との遭遇でした。トホシテントウは成虫も幼虫もカラスウリ類の葉を食べるとのことです。岩手のジャガイモ畑で良く見かけるオオニジュウヤホシテントウとほぼ同じサイズでしたが、艶々して赤色が濃く大きな10個の黒斑が目立ちました。カラスウリは岩手や牛久で良く見かけるので、これからカラスウリを見かけたらトホシテントウを探してみます。トホシテントウは卵で越冬するとのことです。
トホシテントウとオオニジュウヤホシテントウ
8月の散歩では、ヤブガラシが本領を発揮しあちこちの藪で伸び放題になり花を咲かせているのが目立ちました。今回は、このヤブガラシの花に集まると言われている「クロバネツリアブ」の写真を撮ることができました。この虻の幼虫はハチ類に寄生するとのことです。右肩にダニのような赤いものが付いていますが、俊敏ではないのでダニに拡散用の動物としてうまく利用されているのかも知れません。クロバネツリアブの生態も面白そうです。
牛久沼のクロバネツリアブ
 また、7月には林の奥に飛んで行ってなかなか写真を撮らせてもらえなかったクロアゲハ(papilio protenor)の写真を、今回は撮ることができました。でも、羽がかなり傷んでいました。もうすぐ天寿を迎える個体なのでしょうか。わざわざ、直ぐ手の届くような小枝の葉に止まってしばらく動きませんでした。クロアゲハの幼虫の食草は柑橘類のようですが、成虫はクサギの花に集まるとのことです。近くにクサギがありたくさんの花が咲いていました。
クロアゲハ

アゲハ類が訪れるクサギの花
セミの鳴き声があちこちから聞こえました。アブラゼミの鳴き声が最も多いようですが、今回は羽化まもないようなミンミンゼミがカラスウリの葉に止まっている姿を撮ることができました。
ミンミンゼミ
8月はアオバハゴロモの成虫が特に目立ちましたので次回に書くことにします。


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