2019年8月10日土曜日

天台寺の丈六像を見に行きました

 7月27日に瀬戸内寂聴さんが住職をされたことで有名な岩手県二戸市浄法寺町の天台寺にいってきました。天台寺は聖武天皇の命をうけた行基が1291年前(奈良時代728年)に開山したお寺として知られています。

本堂は改修中で本年度(令和元年)完成予定のため、本堂に置かれていた2mを超える大きな木造の丈六像(薬師如来坐像)は別棟に展示されていました。撮影禁止でしたので写真は撮れませんでしたが、北国の母を思わせるぼくとつとした柔和な大きい顔の座像に心が魅かれ癒されました。

この座像は一時期不運な境遇に置かれたため、右側の頬に朽ち跡が出来るなど痛々しい姿なのですが辛抱強い大きな包容力が伝わってきました。このままの姿で今後何百年も人々を癒し続けて欲しいと思いました。

本堂の周囲にはたくさんのお堂がありますが、今回は毘沙門堂とその脇の鳥居をくぐって坂道を登り月山社までお参りに行って来ました。毘沙門堂の扉が開いていたので、中を覗いてみたところ毘沙門天と目が合い、その白い目に引き込まれました。
天台寺の毘沙門堂と毘沙門天
天台寺の境内で最も高い位置にある月山社
寂聴さんは天台寺の山道や境内に紫陽花を植えられたとのことで、その紫陽花が満開になっていました。この紫陽花を目当てに来られる方もおられるようです。
天台寺境内の紫陽花

紫陽花の花には様々なハナバチが止まって蜜を吸っていました。中でも、オオマルハナバチはクマバチと勘違いする程大きくて貫禄がありました。
トラマルハナバチとクロマルハナバチ

オオマルハナバチ
 改修中ということで参拝客は数人でしたが、丈六像(薬師如来坐像)に会えてよかったです。


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