2020年8月27日木曜日

牛久自然観察の森でジャコウアゲハに出会いました

818日に牛久市自然観察の森と自然観察の森から小野川方向に向かう散歩コースのビートルズトレイルを周ってきました。
 自然観察の森の駐車場に車を止め、梅林を通りカワセミの池を経て観察舎まで行きのんびりと休憩しました。観察舎前の草地では大きな蝶々が飛んでいました。ジャコウアゲハのようです。近づいてよく見ると小さな桑の木に絡まった野草(ウマノスズクサ)にジャコウアゲハの幼虫が数匹いました。
ジャコウアゲハの幼虫と成虫
 ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサを食草にしているとのことです。ウマノスズクサにはアリストロキア酸という有毒物質が含有されているので、ジャコウアゲハの体内にはこの物質が蓄積し、不味い味でもあるらしく鳥などには食べられにくいと言われているようです。
 このジャコウアゲハに容姿を似せたアゲハモドキという蛾がいるそうですが、私はまだ会っていません。アゲハモドキは、蛾なので触覚が櫛状になっていて区別がつきやすいとのことです。
 アゲハチョウは、ミカン科やセリ科の植物を食草としてそれらに産卵することが良く知られていますが、進化の過程を追ってみるとジャコウアゲハやギフチョウのようにウマノスズクサ科を食草とする種類が最初に出現し、次いでモクレン科、クスノキ科、ミカン科、セリ科を食草とする種類が現れ、その生息範囲を広げて来たようです1)。かなり興味深いです。

 観察舎の周辺では、キバラヘリカメムシとヒメウラジャノメも見つけました。
 休憩後に散策路の「コブナの流れ」を歩きましたが、そこでは数匹のサトキマダラヒカゲを見かけました。素早く飛び去るのでなかなか良い写真が撮れませんでした。
 その後、自然観察の森を出てビートルズトレイルコースに沿って散歩し、再び自然観察の森に戻り、梅林から駐車場に戻る際にアオオサムシを見かけました。草道からすばやく林に逃げていきました。
牛久自然観察の森で出会った昆虫
自然観察の森には、いつも孫娘と一緒に来て、ネーチャーセンターにある木育広場で遊び、観察舎で一休みして帰るのですが、今回は、一人だったので侵入禁止場所を避けて森の中をほとんど歩き回り、たくさんの生物に出会い写真を撮りました。ゆっくりと見まわすことができるので、ありがたいです。

参考)
1)高知大学化学生態学研究室:アオスジアゲハの寄主選択(http://www.cc.kochi-u.ac.jp/~tebayasi/swallowtail.html

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