8月18日に牛久自然観察の森を出て、ビートルズトレイルコースを散歩しました。
少し遅い羽化だったのかも知れませんが、アオバハゴロモとベッコウハゴロモが一緒に桑の枝に止まっている様子を観察することができました。
牛久市自然観察の森のビートルズトレイルで撮影 |
良く散歩する牛久沼周辺では、6月中旬頃から桑の小枝やヤブガラシ、アケビ、フジなどの蔓にアオバハゴロモやベッコウハゴロモの幼虫によると思われる白い綿毛が付いてるのを見かけます。羽化後には、スケバハゴロモも一緒にいる場合があるとのことですが、残念ながら私はまだスケバハゴロモには出会っていません。頻繁に出会うのは、属名が芸者(geisha)で「ハトポッポ」などと呼ばれることもあるアオバハゴロモです。
養蚕が盛んな頃は、ハゴロモ類は蚕への病気の伝搬があるために、駆除されていたようです1)。
自然観察の森を出て右に曲がると小川がありますが、そこではアカボシゴマダラが飛んでいました。アカボシゴマダラは国立環境研究所の侵入生物データベースによると1995年に埼玉で初めて発見され、以後関東を中心に生息数を増やしている外来種とのことです。在来のゴマダラチョウには赤い斑点が無いようです。
アカボシゴマダラ |
林に面した散歩道ではムラサキシジミに会いました。ムラサキシジミは写真を撮りやすいのですが、なかなか翅を広げてくれません。今回数分待ちましたがやはりダメで、やがて林の中に飛んで行ってしまいました。
ムラサキシジミ 右側は7月27日に牛久沼周辺で撮影(参考) |
その他にキチョウも目立ちましたが、何といっても数が多いのはシオカラトンボです。周囲は田んぼなので特に多いようでした。シオカラトンボの雄は青色で雌は茶色なのは良く知られています。でも、未成熟の雄も雌と同様に茶色で、成熟するにつれ青色になるとのことです。雄と雌の判定には、しっぽの先端の2本の突起の形状を見るのが確実のようです。2本の突起がくっついて細いのが雄で、平行に伸びてその中心に小さな突起が見えるのが雌と判定できるそうです。
今回写真に撮った雌の尻尾はやや青味がかっていましたが、もっと青くなっている場合もたまにあるそうです。
小野川付近を周り自然観察の森に戻りましたが、その途中でマイマイカブリの幼虫に出会いました。逃げ足が速くピントが合いませんでした。
マイマイカブリの幼虫 |
アスファルト道路にはセミの死骸も結構転がっていました。真夏の炎天下の散歩でしたが楽しかったです。
参考)
1)横井 直人ら:福島県の桑園におけるハゴロモ類の分布と越冬卵に対する殺虫剤の効果、東北農業研究、31、303-304(1982)
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