8月12日から16日までお盆の墓参りのため岩手に帰省しました。
長女の家族も12日から15日まで帰省し、安比スキー場のANAクラウンリゾート安比高原に宿泊していたので、安比高原に二日間出かけました。
安比スキー場のホテル内に初めて入りましたが、様々な娯楽施設があり小学生の孫達はホテル内のプールで二日間遊び、2歳の孫はプールに入れないのでゲレンデに設置された小動物公園や、雪製造マシーンのデモンストレーションなどのイベントを楽しみました。
八幡平市安比スキー場 |
15日の夜には八幡平ふるさと花火まつりが松尾総合運動公園で開催されたので、太鼓のイベントの後で屋台で夕食を購入し、夏の夜空に打ちあがる大輪の花火を皆で観賞しました。花火の終盤は小雨になりましたが、それでも楽しい夕時でした。
八幡平市の八幡平ふるさと花火まつり(8月15日) |
遊び三昧でしたが、13日から16日までしっかりお墓参りをして無事に牛久に戻りました。
牛久の実家に戻ると玄関で、大きなヒキガエルが待っていました。仕事の都合で帰省できなかった長男夫婦が捕獲したようです。前足の指4本が目立ちます。後ろ足の指は5本あるそうです。
アズマヒキガエル |
日本には、ヒキガエル科(Bufonidae)、ヒキガエル属(Bufo)のニホンヒキガエル(Bufo japonicus japonicus)とアズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)が生息しているとのことですが、玄関で待っていたヒキガエルはアズマヒキガエルのようです。
ヒキガエルはブフォトキシン(Bufotoxin)と呼ばれる白い毒素を含有していて、耳下腺やイボなどから皮膚に分泌するそうです。
ブフォトキシンは強心性ステロイドの、ブファリン(Bufalin)やブフォタリン(Bufotalin)、ガマブフォタリン(Gamabufotalin=Gamabufagin)、シノブフォタリン(Cinobufotalin)、シノブファギン(Cinobufagin)、レジブフォゲニン(Resibufogenin)などの混合物のようです。アズマヒキガエルからはレジブフォゲニンやガマブフォタリンなどが検出されていました1)。
アズマヒキガエルのブフォトキシン |
漢方では「践祚(センソ)」として古くからガマ毒素が利用され、その有効成分はレジブフォゲニン、シノブファギンなどとされています。
驚くことに、マムシより毒性の強いヤマカガシはガマを食べて、その毒素を溜め込み利用しているとのことです。中国にはホタルを食べてその毒素を蓄積するヤマカガシ類がいるとのことで、生物間の仕組みは興味深いです。
参考)
1)Kazutake Shimada
et al.: Studies on Cardiotonic Steroids from the Skin of Japanese Toad., Chem.
Pharm. Bull. 25(4), 714-730(1977)
0 件のコメント:
コメントを投稿