2017年5月15日月曜日

ジャガイモと食中毒


今日も雨、昨日から時折降っています。しばらくぶりの雨なので、田植えを終えた農家の方々は喜んでいるように思います。ジャガイモの植え付けは、昨年より1週間ほど遅れましたが、この雨は恵の雨になりました。いつもどおり、8月には孫と一緒に収穫することができるものと期待しています。

多くても月に1度程度しか通うことのできない畑は、無農薬かつ粗放栽培となり、近所の皆さんにとってはお笑い種ですが、それにめげずジャガイモは雑草や害虫とのコミュニケーションを交わしながら、ほどほどの収穫をもたらすはずです。少し虫のいい話ですが、今年で3年目になります。収穫までの間、ジャガイモとの共同生活をするはずの雑草と昆虫達については、写真に収め、このブログにアップしたいと思っています。

  ジャガイモの故郷は南米のアンデスだといわれています。今でも、アンデス地方のジャガイモは先祖の風格をもった多様な姿や特質を持っているようで、中にはジャガイモ特有の毒成分である「ソラニン、チャコニン」を多く含むものがあるようです。でも、それらは冬の間凍らせ、数回の融解・凍結によるドリップ流出を経て、可食となるレベルまで毒性が低減された「チューニョ」と呼ばれる特産の乾燥ジャガイモになるそうです。いつか食べてみたいです。岩手も寒いので、類似品を作れるかもしれません。もっとも、自然凍結乾燥ジャガイモは岩手にも既にあるようです。

 食にまつわる伝統や知恵を維持し続けることは素晴らしいことだと思います。でも、残念ながら日本ではジャガイモによる食中毒が発生し、厚労省によると平成18年~27年の10年間で21件、411人が被害にあっているようです。そのほとんど9割が学校で起こっているとのことで、「皮が緑になったジャガイモは食べないこと」、「芽はえぐり取ること」など、昔は常識であったことが忘れ去られているようで残念です。

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