桜が散った笊川にはアッという間に、草花や昆虫が活動し始めています。4月20日に出会ったベニシジミやコガタルリハムシは仙台では年中枯れることのないギシギシを主食とする昆虫だったことを初めて知りました。だから、いち早く活動することができた訳です。
まだ詳しい種分別はできていませんが、牧草地に多く生えているもののシュウ酸が多くて牛はあまり食べることのない外来種のエゾノギシギシなどスイバ属の植物は、牧草地では嫌われている訳なので、その除去が期待されているということも良く理解できます。
そのスイバ属の「除草昆虫」として、スイバ属を主食とするコガタルリハムシが注目されたことは理解できます。でも、その休眠形態はあまりにも不思議すぎます。哺乳類の休眠に関する研究によると、休眠には環境変化を感じて休眠をするタイプと、環境変化に左右されず年周性に基づき、休眠するタイプがあるようです。コガタルリハムシは6月後半から春になる4月までの十ヵ月休眠するとのことなので、その仕組みをぜひ解き明かして欲しいと思っています。
(Hibermation-specific protein)を発見した近藤先生によると、10匹のシマリスのうち1匹ぐらい冬眠しないものがいて、それは短命であったということです。昆虫の仕組みと動物の仕組みを比べるなどして、冬眠のみならず「クマノミの乾眠」も含めて解明がすることを楽しみにしています。
笊川には、ギシギシアブラムシの発生に合わせて、ナナホシテントウとナミテントウが確認できました。
これから、笊川の昆虫はしばしば報告することになると思います。
参考)
1)Hideaki Kondo, et al. : Cell, 125,161(2006)参考)
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