2018年4月23日月曜日

笊川のコガタルリハムシのライフサイクル

   ハリルホジッチ監督の通訳をしておられた樋渡 群さんがハリルホジッチ監督の記者会見の際におもわず涙を流したことが話題になっています。その風貌から海外の方かなと思ってテレビを観ていたところ、日本人樋渡(ひわたし)さんとのことで、何故か凄く感動しました。信じて心を通わせることのできる人なんだなと思いました。不倫騒動やセクハラ騒動とは全く対照的で、ホットしました。

桜が散った笊川にはアッという間に、草花や昆虫が活動し始めています。4月20日に出会ったベニシジミやコガタルリハムシは仙台では年中枯れることのないギシギシを主食とする昆虫だったことを初めて知りました。だから、いち早く活動することができた訳です。

まだ詳しい種分別はできていませんが、牧草地に多く生えているもののシュウ酸が多くて牛はあまり食べることのない外来種のエゾノギシギシなどスイバ属の植物は、牧草地では嫌われている訳なので、その除去が期待されているということも良く理解できます。

そのスイバ属の「除草昆虫」として、スイバ属を主食とするコガタルリハムシが注目されたことは理解できます。でも、その休眠形態はあまりにも不思議すぎます。哺乳類の休眠に関する研究によると、休眠には環境変化を感じて休眠をするタイプと、環境変化に左右されず年周性に基づき、休眠するタイプがあるようです。コガタルリハムシは6月後半から春になる4月までの十ヵ月休眠するとのことなので、その仕組みをぜひ解き明かして欲しいと思っています。



冬眠を研究し、シマリスの血液から冬季に脳に移行する冬眠たん白質1
Hibermation-specific protein)を発見した近藤先生によると、10匹のシマリスのうち1匹ぐらい冬眠しないものがいて、それは短命であったということです。昆虫の仕組みと動物の仕組みを比べるなどして、冬眠のみならず「クマノミの乾眠」も含めて解明がすることを楽しみにしています。

笊川には、ギシギシアブラムシの発生に合わせて、ナナホシテントウとナミテントウが確認できました。
これから、笊川の昆虫はしばしば報告することになると思います。

参考)
1)Hideaki Kondo, et al. : Cell, 125,161(2006)

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