7月10日に八幡平の茶臼岳(1,578m)に登りました。
茶臼岳から望む岩手山と早池峰山 |
朝8時頃に茶臼岳登山口駐車場に着き、すぐに登山を開始しました。登山道は歩きやすいように整備されており、その両脇にはマイヅルソウの花が咲いていました。
登山口駐車場から頂上への登山道 |
マイヅルソウ |
また背の低いナナカマドの小枝に咲いた花にはハナカミキリと思われる昆虫がたくさん集まっていました。朝早い時間から昆虫が活発に活動している様子が良く分かりました。
ナナカマドの花に集まったハナカミキリ類 |
ヤマトヨツスジハナカミキリとアオジョウカイ |
山の頂上付近には休憩や宿泊が可能な茶臼山荘がありますが、そこまでの登山道にはハクサンチドリやイワカガミ、さらにイワハゼやツツジ科のウラジロヨウラク等の花が咲いていました。
ハクサンチドリとイワカガミ
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イワハゼとウラジロヨウラク |
茶臼山荘から頂上までは僅か200mです。頂上には9時15分に到着したので、登頂には1時間15分要したことになります。
あちこち写真を撮りながらの登山でしたので、ゆっくりしたペースで登った場合の所要時間と見ていいと思います。
岩手山の山腹には雲がたなびいていましたが、晴天でしたので遠方にそびえる早池峰山も雲の上に確認することができました。朝早い時刻の登頂でしたので、頂上は貸し切り状態で、眺望を楽しみながらゆっくりと30分ほど滞在することができました。
茶臼岳頂上からの眺め 朝(左)、昼(中央) |
頂上には白いハクサンシャクナゲが咲いていました。登頂途中に見たピンク色のシャクナゲともども、高山にはめずらしい豪華な雰囲気を漂わせていました。
ハクサンシャクナゲ |
また、ヒメツガの小さな松ぼっくりもかわいらしかったです。
茶臼岳頂上のヒメツガ松ぼっくり |
ヤマキマダラヒカゲとアゲハチョウにも遭遇しました。真っ青な空を自由に飛び回るアゲハチョウを眩しく感じました。
茶臼岳頂上のヤマキマダラヒカゲとアゲハチョウ |
その後、茶臼岳頂上から黒谷地に向かい35分程度で黒谷地の見晴らし台に到着し、しばらく見学した後10時40分に再び茶臼岳頂上を目指し歩き始めました。
茶臼岳から黒谷地までの山道と黒谷地展望台 |
黒谷地はニッコウキスゲの群落で有名なようですが、残念ながらまだ蕾の状態で、ワタスゲの花が湿地と丘の境目付近に群落を形成し咲いていました。
茶臼岳頂上には11時20分頃(所要時間40分)に到着しましたが、朝にはあった岩手山中腹の雲はすっかり消えていました。頂上からの眺めは、朝の風景とはまた違った趣になり得をしたような気分になりました。
11時40分に山頂から登山口駐車場に向けて下山し12時10分に到着しました。
初めての茶臼岳登山が晴天に恵まれ本当に幸運でした。まさか、遠方の北上山地の最高峰である早池峰山が茶臼岳から見えるとは思っていませんでした。久しぶりに爽快な気分を味わうことができました。
茶臼山荘の雑記帳には、5歳の子供を連れて東京から登山に来られた方の感想が記載されていましたが、茶臼岳は比較的登りやすいのに標高もそれなりに高く、また頂上がはっきりそれと分かる山なので、達成感を得ることのできる代表的な山の一つだなと感じました。
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