2020年5月4日月曜日

新型コロナウイルス収束に向けた実数把握と助け合い


緊急事態宣言が5月31日まで延長されました。外出自粛が続きます。アジアや欧米での感染は収束に向かうような気配になっており、二巡目の感染がいつ来るのかが話題になり始めています。

でも、それまでに有効性の高い医薬品やワクチンが提供できるのかどうかは不明のままです。サーズ(SARS)やマーズ(MERS)のワクチンができなかったのは、世界的な水際対策が奏功したことによって、感染を逸早く抑制できたからかのように思われていますが、その影で、もしかしたらワクチン開発が難しかったことも一つの原因だったら、大変です。

ユーチューブで Martin HurkensYou rise me up (https://www.youtube.com/watch?v=4RojlDwD07I) を聞いたら、少し涙がでました。年のせい?   イタリアのトリノオリンピックでの荒川静香選手のイナバウワーが目に浮かびました (https://www.youtube.com/watch?v=y_74NLQG9tw) 。早く収束して欲しいです。
You rise me up
世界が困っている時には、企業を含めてほとんどの人は「助けたい、力になりたい」と思っているように感じます。

南アフリカでは抗争するギャングが、この緊急事態を目にして、休戦し困窮者に食事の配達をする役割を担っているそうです。皆人間なのです。いつか死にます。

ワクチン開発を頼りにして、自粛しながら待つことが正しいのかどうかは誰も分かりません。ヘルペスウイルスやHIVのワクチンは長い年月を経てもまだ開発されていません。

ウイルスや病原体の核酸検出(PCR検査)や抗原検査、抗体検査技術の開発は日進月歩で、必要性がありかつ予算が投入されれば急速に進歩するように思います。既にベンチャー企業もクラウドファンディングを活用し活動を始めており心強いと思っています。

一方、フォトン数個を検出する技術を持つ浜フォトや高分子検出で世界をリードする島津製作所等などのような優れた企業の多い日本が、例えば東大や京大等の大学さらに国立研究機関等の英知を集めて抗原や抗体の高感度検出技術開発に一丸となって取り組めば、たぶん早々に現在のPCR検査の困難さを克服した、血液や唾液での新型コロナウイルスの検出技術を開発できたのではないかと素人ながら思います。
現在の技術を駆使した最高水準のキットの作製に取り組み早急に提供し、理想形への改善については予想より期間が長くなっても決して悔いはないと思いますし、ベンチャー事業を評価し応援することになってもいいと思います。思いが一つであれば皆集まると信じます。

この災難に向かい助け合い、今をしっかり生き、将来の災いを消す思いが大事です。

感染者の実数とその分布、そして動態を無理なく簡易に把握することができれば、経済活動の自粛・再開を迷うことなく決定できるはずです。事情主も一緒です。感染させない、感染の場にならないとの重圧に耐えて営業するためには、事実を知る必要があります。
実数が把握できず、予測だけで決定することには誰でも不安があり、失敗を恐れるあまり厳しい措置を継続することになります。市民は事実を知らない方が良いとする方法は、とりあえず最悪の災難を防ぐ方法であって、前例として定着させてはならないと思います。

日本は世界で最も長寿の国を実現し、疾病の治療から予防に向けた医療体制にシフトした結果、他国に比べ医師が少なく薬剤師の増加が顕著になっていますが、この新型コロナウイルスの経験を経て、医師を増加させることによって医療体制にゆとりが生まれるようになることを願っています。
医学部学生数の国際比較
薬剤師数の国際比較
ジョンホプキンス大学のデータによると、国民当たりのPCR検査数が最も多く、既に感染が抑制されているアイスランドでの新型コロナウイルス感染による死亡率は0.6%のようです。若い方のPCR検査率は低いものと予想されることから、実際の死亡率はもっと低いので、今回の新型コロナウイルスについては、病院と高齢者施設さらに就業率の低い高齢者に対する感染を従来以上に厳しく制御する体制を敷くことで、あまり経済活動に影響を与えることなく凌ぐことができるように思われます。

スウェーデンやブラジルでは、たぶん内情は異なるものと思われますが、経済活動の制限を他国より緩くし、当面の労働者の生活を守る方向を重視した新型コロナウイルス対策を行っています。今後数年間継続するものと予想される新型コロナウイルス感染に伴う被害の実数が、それぞれの国の政策の適否を歴史的に決めることになるものと思います。

 今回は、医療関係者に負担をかけない簡易な迅速検査技術の開発が、最も緊急でかつ可能性の高い重点施策だったように思っています。検査の継続よって、抗体の形成率やその安定性・持続性等の特性把握もできるように思います。
 若くして財をなした方々のリーダーシップ期待されています。二巡目に間に合うといいのですが。

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