天候に恵まれた日には、牛久沼周辺や牛久運動公園、自然観察の森などへ散歩に出かけます。その際目についた虫や草花・雑草等の写真を撮るのですが、何といっても目立つのは蝶々です。
モンシロチョウはどこに行っても良く飛んでいると感じるのですが、実際はどんな蝶々が多いのか知りたいと思います。
調べて見たところ、牛久市との境界に位置するつくば市所在の国立研究法人森林総合研究所の研究員が敷地内の3.3kmを歩き蝶々の出現頻度を3月~12月まで20年間調査し、その結果をまとめ2018年に報告1)していました。
それによると、ヤマトシジミが毎年最も多く、ついでサトキマダラヒカゲ、ツマグロヒョウモン、キタキチョウ、モンシロチョウ、ジャノメチョウ、ベニシジミと続くようです。ヤマトシジミは、確かにどこを散歩してもたくさん目に止まります。でもサトキマダラヒカゲやツマグロヒョウモンの出現頻度がモンシロチョウやベニシジミよりも多い点については、少し驚きました。私が散歩する地域とは植物相が異なることも一つの要因なのかも知れませんが、サトキマダラヒカゲやツマグロヒョウモンはなかなか出会えないし、またすぐ飛び去るので写真撮影にいつも失敗してしまいます。
でも、大変参考になりました。上位30種の蝶々には最後のコムラサキを除いて出会ったことはありますが、論文には63種の蝶々が記録されていて、これまで出会ったことのない蝶々がたくさんいました。いつか、どこかで出会えるかもしれないとの期待が膨らみます。写真も揃えたいと思いました。
10月の散歩では10位以内に入っているウラギンシジミの雄と雌に出会いました。雌の写真も撮ることが出来ました。近づくのがなかなか難しかったです。
ウラギンシジミ(雄) |
ウラギンシジミ(雌) |
また20位以内のムラサキシジミの写真も撮ることができました。こちらは、カシの木やシイの木等のブナ科の樹木の葉に止まり行ったり来たりするので、比較的撮影が容易です。これら2種類のシジミチョウは飛んでいるとき、それぞれ綺麗な赤色や紫色がキラリキラリと見え隠れするので良く目にとまり、つい追いかけてしまいます。
ムラサキシジミ |
そこで、今回はムラサキシジミの動画にも挑戦してみました。
ヒメジャノメとヒメアカタテハにも出会い写真をとりました。そろそろ寒くなり、昆虫に出会うチャンスも減るように思われますが、相変わらず散歩は続けようと思っています。
ヒメアカタテハとヒメジャノメ |
参考)
1)井上 大成:森林総合研究所(茨城県つくば市)構内におけるチョウ類群集の20年間の変化、昆蟲、21(4)、211-229(2018)
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