2022年12月2日金曜日

11月末の岩手への帰省とアジサイの花

   11月27日(日)の早朝、車で岩手に出かけました。水道の水が凍らないように室内の水道管から水抜きをするなどの冬支度が主な目的でした。

東北自動車道の前沢サービスエリアで休憩をとりました。

東北自動車道下り 前沢サービスエリア
紅葉の時期は既に過ぎていたのですが、サービスエリア内のモミジにはまだ赤い葉がたくさん付いていました。

東北自動車道 前沢SAのもみじ(11月27日)

遊歩道脇の青紫色のアジサイの花が、寒さのためなのだろうか青色から「くすんだ赤色」に変わっていました。よく見ると花の先端から赤く変わり始めているようです。

寒さによるアジサイの花の変色(11月27日)

名古屋大学の研究によると、アジサイの萼片の色は液胞のpH(青色:3.9、赤色:3.2)やアルミニウムイオン濃度(青色:アントシアニンと等量、赤色:0.01当量)、クロロゲン酸の異性体(青色:5位エステル優先、赤色:3位エステル優先)のキナ酸エステルの組成及び濃度などの影響を受け、青色や紫色、赤色などに変わるとのことで、関連物質の混合試験により色調を確認し、青色素推定化学構造も提案しておられます-3

アジサイ花(萼片)液胞の青色素の推定化学構造

アジサイの花を低温にすることで、これら花色に関連する物質の溶解濃度や組成が液胞内で変わるのでしょうか。数日の温度管理で花色が変化するのであれば、様々活用できそうです。

群馬県農業技術センターでは1月~2月に花が咲く「冬アジサイ・スプリングエンジェル」を育成したとのことです4)

岩手の「ささやかな手抜き菜園」の草刈りは10月に行いましたので、今回は耕運機で耕す予定でしたが、耕運機のピアンタが不調のため耕すことが出来ませんでした。宿題が残りました。

岩手の菜園の様子(11月28日)

お歳暮などの手配のため盛岡市に出かけましたが、用事の合間に「盛岡城跡公園」と「高松の池公園」とを散歩しました。

盛岡城址公園では、カクレミノの果実やサンシュユの果実を初めて見たので写真を撮りました。

盛岡城址公園(11月27日)

高松の池公園では、雉の親子に出会いました。6羽確認しましたが、すぐに林の中に消えていきました。

盛岡市高松の池公園(11月29日)

仙台でも用事があったので、1130日牛久に戻る際に束の間ですが以前よく散歩していた笊川のほとりを歩きました。遊歩道脇には、コセンダングサやミゾソバ、ハハコグサなどの花が咲いていました。

仙台市の笊川(11月30日)

笊川の遊歩道の草花(11月30日)

鴨もいました。懐かしかったです。

 参考)

1)Takaaki Ito et al. : Direct mapping of hydrangea blue-complex insepal tissues of Hydrangea macrophylla., Scientific Reports, (2019), 9:5450.

2)Kumi Yoshida et al.: Single-cell analysis clarifies mosaic color development in purple hydrangea sepal., New Phytologist (2021)229:3549-3557.

3) Kumi Yoshida et al.: Insight into chemical mechanisms of sepal color development and variation in hydrangea., Proc. Jpn. Acad., Ser. B 97(2), 51-68 (2021)

4)工藤 暢宏ら:冬アジサイ「スプリングエンジェル」シリーズの育成、群馬県農業技術センター研究報告、(8)、83-882011

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