梅雨に入り雨の日が続いています。6月11日(日)の午後は雨が上がったので、久しぶりに土浦市の小町の館駐車場に車を止め、薄霧の中を朝日峠から小町山までハイキングしました。
朝日峠に向かう途中に通った「もみじ谷」の木々の葉は雨に濡れ、緑色が冴えて見えました。小川の水はいつもより多いようです。
小町の館から「もみじ谷」へ |
「水源の森」から朝日峠展望公園までの登山道には薄い霧が立ち込めていました。幸い風が無いので木々からの雫で濡れることもなく、人影のない登山道をゆっくり歩くことが出来ました。
森も林も何も言わない。何も言わない空を見上げる15歳の啄木が心に浮かびました。
「水源の森」から朝日峠展望公園へ |
朝日峠展望公園の藤棚の側にある樹木の白い花の周りをアサギマダラが飛び回っていました。翅が欠けていました。前日の強い風で負傷したのでしょか。
白い花はイボタノキ属のネズミモチかなと思いましたが、ネズミモチの葉はツバキに似ているのでタマツバキとも呼ばれているそうです。葉と花の様子が違うので同属のイボタノキかミヤマイボタなのでしょうか。
樹木の花の蜜を吸うアサギマダラ |
オカトラノオの花も咲き始めていました。
あちこちで咲き始めたオカトラノオ |
朝日峠展望公園から小町山頂上まで歩きましたが、午前中雨が降っていたため登山者は見当たらず、小町山頂上や「もぐもぐ処」に人影はありませんでした。
朝日峠展望公園から小町山へ |
小町山から天の川沢コースで下山し、途中にある展望台で休憩しました。
天の川沢コースの展望台 |
三段岩や小川の流れを見ながら、小町の館に戻りました。
天の川沢コースで小町の館へ下山 |
小町の館に向かう舗装道路の脇にコスモスの花が咲いていました。
コスモスの花(6月11日) |
コスモスは秋の花ですが、6月頃から咲き始めるとのことです。
与謝野晶子が「こすもすよ強く立てよと云いに行く 女の子かな 秋雨の中」と詠っているそうです。
コスモスの花は細く長い花糸に支えられ、弱い風でも大きく揺れ、雨の重さでうつむきます。「秋の雨や風に負けないで!」と小さな女の子がコスモスに優しく声をかけている様子を言葉で描写しているとのことです。
妻のアキレス腱断裂以来、私に子守役が回ってきた孫娘は、今日で一歳二ヵ月になり、まだ言葉は言えませんが元気に歩けるようになりました。出かけると後を追ってきます。
「こすもすよ強く立てよと手を添える 孫を子守の もうすぐ後期高齢者」
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