8月8日に土浦市の小町の館駐車場に車を駐め、朝日峠展望公園と小町山に行ってきました。
おかめ岩を見学してからもみじ谷を通り朝日峠展望公園頂上に登りました。
小町の館から朝日峠展望公園頂上へ |
曇り空でしたが、霞ヶ浦方面が綺麗に見えました。
朝日峠展望公園頂上からの眺め |
頂上の東屋付近をツマグロヒョウモンの雄が数匹飛び回っていました。縄張り争いでしょうか。
ツマグロヒョウモン(雄) |
ヤマトシジミも足元からたくさん飛び立ちました。
ヤマトシジミ |
ササグモ |
ササグモは歩行性の蜘蛛で小さな昆虫を餌としていることから、1950年代後半から農林業の害虫の天敵としての利用研究が行われ、スギタマバエの防除に効果があったとする報告があるようです1)。
ササグモはスギ幼苗害虫の天敵として有望で、その繁殖方法も確立されていたとのことで、大変興味を持ちました。
蜘蛛は人工的に繁殖させることが難しい場合が多いとのことで、一般的には農場や水田などの耕地での分布密度を向上させる方法が検討され、水田でもかなり詳しい解析が行われていることが分かりました2)。
その後、朝日峠展望公園からヒノキ林・ハート石の分岐路を通って小町山頂上まで登りました。
朝日峠展望公園から小町山頂上へ |
小町山のもぐもぐ処では10人程度のグループが賑やかに昼食を食べていました。
小町山頂上は標高361mのようですが、ハート石分岐路からの登りは結構キツイので、いつも途中で一度休憩をすることにしています。
小町山頂上 |
頂上のパラグライダー飛行場では、ツマグロヒョウモンの雌が数匹飛んでいました。朝日峠展望公園頂上では雄が多かったのですが、小町山頂上には雌がたくさんいました。幼虫の食草であるスミレがたくさんあるので、産卵場所になっているのかも知れません。
ツマグロヒョウモン(雌) |
今回は11時頃に駐車場から出発し、13時少し前に駐車場に戻りました。
かなり暑い中でのハイキングでしたので、下山途中の小川にある竹筒の樋から流れ出る水で手ぬぐいを濡らし顔を洗いました。冷たくて気持ち良かったです。雨が少なくてかなり暑い日が続いているので、森の松が枯れて赤くなっているようです。
小町山からの下山 赤く枯れた松 水が流れ出る樋 |
熱中症アラートが出ているので、駐車場にはほとんど車がありませんでしたが、水分補給を心がけながらの楽しいハイキングでした。
参考)
1)萱嶋 泉:スギタマバエの天敵としてのササグモの研究(第5報)、九州病害虫研究会報、6、55-57(1960)
2)村田 浩平:水稲害虫の天敵としてのクモ、農業及び園芸、94(6),486-493(2019)
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