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2025年10月27日月曜日

令和七年の10月末、秋晴れの日の宝篋山登山

 10月27日()は久しぶりに快晴でしたので、つくば市の宝篋山に登りました。

宝篋山小田休憩所の駐車場に朝10時頃に到着しましたが、既に数十台の車が駐車していました。

田んぼ道を極楽寺コースの登山口まで歩くと、休耕田にはコスモスの花が咲き、道の両側はセイタカアワダチソウの黄色い花に覆われていました。

宝篋山小田急休憩所から極楽寺コースで登山

極楽寺コースの小川を眺めながら沢沿いの登山道をしばらく歩き、そこからバイオトイレのある広場まで登りました。晴天の木漏れ日の中をゆっくりと歩くことができました。

宝篋山極楽寺コースの小川沿いからバイオトイレまで

宝篋山の頂上には5~6組の登山グループが休憩されていました。筑波山が綺麗でした。

宝篋山頂上からの筑波山(10月27日)

霞ヶ浦方面には少し雲がありましたが、土浦市の街並みも見えます。11時過ぎの少し早い昼食休憩を取りました。

宝篋山頂上からの霞ヶ浦方面(10月27日)

下山は成願寺コースを選びました。合体木を通り過ぎ、尖浅間山頂上まで歩き休憩しました。

宝篋山頂上から成願寺コースで尖浅間山へ

  途中で、ウラギンシジミの雌を見つけました。天気が良く登山道に光りが射していたので翅を広げてくれました。
ウラギンシジミの雌(10月27日)

尖浅間山頂上から急坂を下り、小川沿いを歩きましたが、登山道が濡れていて滑りやすいので、ころばないように気を配りました。細い登山道まで下ると両側にシダがたくさん生えていました。リョウメンシダが多いようです。

成願寺コースの尖浅間山からの下山(10月27日)

成願寺コースの猪止め柵の少し手前で、ウラギンシジミの雄が飛び回っていましたが、運よく近く止まって翅を広げてくれました。

ウラギンシジミの雄(10月27日)

猪止めの柵から小田休憩所に向かいましたが、周りにはセイタカアワダチソウの花がたくさん咲いていました。

成願寺コースの猪止の柵から小田休憩所へ

セイタカアワダチソウの花の周りをキタテハがたくさん飛び回り、あちこちで花の蜜を吸っています。たくさんのキタテハが飛び回っている様子を今年初めて見ることが出来ました。

セイタカアワダチソウの花の蜜を吸うキタテハ

秋を感じながらの楽しい登山でした。12時半頃に駐車場に戻りました。


2025年10月22日水曜日

令和七年、いきなり寒くなった10月下旬の小町山ハイキング

 10月21日()に朝日峠展望公園から小町山までハイキングしました。

朝10時過ぎに小町の館駐車場に着きましたが、天候の悪い日が続いているのでいつもより駐車場の車は少ないようです。

土浦市小町の館から朝日峠展望公園へ(10月21日)

登山道に向かう道路脇の田んぼのあぜ道にはセイタカアワダチソウの花が咲き、小川の淵にはママコノシリヌグイの花が咲いていました。河津桜にも季節外れの花がチラホラ咲いています

ママコノシニヌグイ  セイタカアワダチソウ
季節外れの河津桜の花       ベニシダ

朝日峠展望公園に向かって歩く途中でキバナコスモスの花の蜜を吸うヒメクロホウジャクを見つけました。

ヒメクロホウジャク(10月21日)

おかめ岩からもみじ谷向かい、椅子座って景色を眺めました。

おかめ岩からもみじ谷へ(10月21日)

もみじ谷から道祖神、水源の森を通って朝日峠展望公園に着きました。

もみじ谷から道祖神、水源の森を通り朝日峠展望公園へ

展望公園頂上では数名の方が景色を眺めながら休憩されていました。

朝日峠展望公園に到着(10月21日)

薄曇りの日でしたが、霞ヶ浦方面が綺麗に見えました。

朝日峠展望公園頂上からの眺望(10月21日)

展望公園頂上から展望公園駐車場に降り、そこから万葉の森を通り小町山に向かいました。

朝日峠展望公園から小町山方面へ(10月21日)

万葉の森からヒノキ林を通りハート石分岐点まで歩き、そこから「よろこぶ坂」をモクモクと登り、「もぐもぐ処」で景色を眺めながら休憩しました。

万葉の森から小町山のもぐもぐ処へ(10月21日)

小町山の頂上には2名の方がおられましたが、そこで昼食を摂りました。

小町山頂上(10月21日)

昼食後、頂上から天の川沢コース方面に下山し、小町山尾根コースで小町の館に戻りました。

小町山頂上から尾根コースで小町の館へ(10月21日)

小町の館の近隣には柿の実がタワワに実り落ちてしまいそうです。農産物販売所でミカンを購入しました。美味しかったです。


2022年11月8日火曜日

牛久沼への散歩とセイタカアワダチソウ

   11月2日に牛久沼まで散歩しました。

国道6号牛久土浦バイパスの歩道を歩きながら、歩道脇の野草の写真を撮りました。

国道6号線の牛久土浦バイパスの歩道を歩き牛久沼へ

カナムグラやコセンダングサ、オヒシバなど、それぞれの野草の種子が目立ち始め秋の深まりを感じます。

オヒシバの上にはベニシジミが止まっていました。

オヒシバに止まったベニシジミ

ツバメシジミはコセンダングサの花の蜜を吸っていました。

コセンダングサの花の蜜を吸うツバメシジミ

天気が良かったので牛久沼のほとりの景色も綺麗でした。

牛久沼の散歩では、アヤメ苑に設置されたトイレの上の展望台からいつも写真を撮っています。今回は1030分頃の写真ですが、放射冷却で気温が下がり沼にはモヤがかかっていました。

アヤメ苑展望台から牛久沼を望む(11月2日)

 沼のほとりではセイタカアワダチソウの花の写真を撮りました。

セイタカアワダチソウの花

セイタカアワダチソウは帰化植物で在来のススキなどと競合することなどから日本では駆除の対象になっていますが、繁殖力・成長力ともに旺盛なので利用できるといいなと感じます。

でも、岩手に帰ると以前よりセイタカアワダチソウが目立たなくなったように思いますので、ススキやイタドリ、ヨモギなど在来の路地野草も挽回しているのでしょうか。

 セイタカアワダチソウはキク科アキノキリンソウ属(Solidago)に分類され、世界的には様々な類似種があるようですが、日本に生育している種類は北米原産のSolidago Canadensis と記されている場合が多いようです。

 セイタカアワダチソウは名称の由来のとおり泡立ったように見える黄色の花が目立ちますので、その黄色色素について調べて見ました。


 黄色い色はカロテノイドのキサントフィル属の一員のルテインが主体のようです。でも、ほうれん草やマリーゴールドの花に多く存在するオールトランス型のルテインと異なり、主要成分はその立体異性体の9シス, 9’-シス型のようです1)

ルテインの立体異性体の比較

  網膜に蓄積し眼を光から保護するルテインはオールトランス型のようなので2)、少し期待外れでした。

   でも人における消化吸収系ではシス型の方が体内吸収率が高いとのことで、むしろシス型への変換工程に関する研究も行われており3)、体内でのシス・トランスの変換機構について興味を持ちました。ロドプシンのレチナールは光によりシス体からトランス体になった後にシス体に変換されることも分かっているようなので、調べて見たいです。

 その他の機能性成分としてセイタカアワダチソウの葉には、クロロゲン酸とルチン、ケンフェロール配糖体が比較的多く存在するようです4)

   海外では観賞用としての改良のため、花にアントシアニン合成遺伝子を導入した組換え体の作成も行っているようです5)

 セイタカアワダチソウやアキノキリンソウは食用にもなるとのことで、日本でもネット上の話題では、春先のロゼット葉や若芽、若い花穂などを食べた例があるようです。 

 私はまだ試していませんけれど。

 

参考)

1)Gyorgyi Horbath et al.: Separation and Identification of Carotenoids in Flowers of Chelidonium majus L. and Inflorescences of Solidago canadensis L., Chromatographia 71, 103-108(2010)

2)Frederick Khachik et al.: Transformations of Selected Carotenoids in Plasma, Liver, and Ocular Tissues of Humans and in Nonprimate Animal Models., IOVS, 43(11), 3383-3392(2002)

3)本田真己:シス異性化による物性変化を利用したカロテノイド加工の効率化、日本食品工学会誌、21(1),1 -10(2020)

4)Iman M. El-Sayed et al.: Molecular Characterization and Positive Impact of Brassinosteroids and Chitosan on Solidago canadensis cv. Tara Characteristics., Horticulturae 2020, 6, 100.

5)Oded Skaliter et al.: Ectopic Expression of PAP1 Leads to Anthocyanin Accumulation and Novel Floral Color in Genetically Engineered Goldenrod (Solidago canadensis L.)., Frontiers in Plant Science, 2019, 10, 156.

2019年10月25日金曜日

セイタカアワダチソウのポリアセチレン化合物


10月も下旬になり、散歩の際に良く見かける草花はセイタカアワダチソウやカタバミなど数種になってしまいました。

セイタカアワダチソウは日本生態学会によって、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されているとのことです。セイタカアワダチソウは北米原産で、ススキなどの在来種と競合することから侵略的外来種に選定されたようです。
セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウは、根で阻害物質(他感作用物質)を合成することによって他の植物の生育や種子の発芽を抑制して優占種になるものの、やがて土壌中の阻害物質濃度が高くなり過ぎると自身の生育も阻害され淘汰されてしまうとのことです。

阻害物質の土壌への溶出は、枯葉を通じたものが多く、根や生葉からはあまり溶出されていないことも明らかになっているようです。

根で生産される他感作用物質はその分子内にアセチレンと同じ炭素の三重結合を3個保持する化合物で「シス-デヒドロマトリカリア酸メチルエステル(cis-DME)」であることが、日本農芸化学会の1969年大会で報告されています1)
セイタカアワダチソウの他感作用物質
シスーデヒドロマトリカリア酸メチルエステル(Cis-DME)

 多くのキク科植物は、このような炭素の三重結合を複数持つ「ポリアセチレン化合物(polyacetylenes)」あるいは「ポリイン化合物(Polyyne)」を含有しており、マトリカリア酸の「マトリカリア」はハーブのカモミールに似たキク科植物の学名(Matoricaria inodora)に因んだ名称のようです。植物に存在するポリアセチレン化合物は特有な紫外線吸収スペクトルを示すことが明らかになり、それらに関する研究は1930年以降ソ連や北欧の研究者によって活発に行われその成果が報告されています。
植物由来のポリアセチレン化合物の紫外線吸収スペクトル
最近は、ニンジンにも「ファルカリノール(falcarinol)」と呼ばれるポリアセチレン化合物が見いだされ2)、抗ガン作用や抗菌作用などの保健的な効果を示す可能性がある化合物として注目され始めているようです。
ニンジンのポリアセチレン化合物[ファルカリノール]
でも、もっと有名な「ポリアセチレン」化合物は、ノーベル化学賞を受賞された白川秀樹博士らによって開発された導電性高分子ということになります。高分子のポリアセチレンは共役二重結合体であり、植物から単離されたポリアセチレン化合物のような炭素の三重結合を持つ化合物ではありません。アセチレン分子が結合して生じた高分子なのでポリアセチレンと呼んでいる訳です。
ポリアセチレン
この高分子ポリアセチレンに電子を受け取るヨウ素などを添加すると二重結合のパイ電子が移動できるようになり導電性が飛躍的に向上するとのことです。この導電性高分子はタッチパネルとしても利用されるなど、その用途が広がっているようです。
ポリアセチレンへのヨウ素添加による導電性の飛躍的向上
 なお最近は宇宙ブームでもありますが、土星の衛星のタイタンの大気にジアセチレンが存在することが確認されたとのことです。
土星の衛星タイタンの大気に存在するジアセチレン
 三重結合を複数持つポリアセチレン化合物については、共役二重結合体と同様に導電性に関する研究も行われていますが、食品成分の一つとしてその有用性が注目され始めているので、面白いと感じています。

参考)
1)河津一儀ら:昭和44年日本農芸化学会大会講演要旨集、p1301969
2)Dawid C. et al.:Bioactive C17-Polyacetylenes in Carrots: Current Knowledge and Future Perspectives., J. Agric. Food Chem., 63(42), 9211-9222(2015)