ツマグロヒョウモンチョウとよく似たキアゲハとほぼ同じ程度の大きさの蝶々は2匹舞っていて、どちらも「ツマ」の部分はむしろ白に縁どられ、翅の先端部分に白い小さな斑点が一か所ありました。後で調べてみたところによるとたぶん「ミドリヒョウモンチョウ」だと思います。
ミドリヒョウモンチョウより一回り小さな「キタテハ:黄立羽」と思われる蝶々も3匹ほど舞っていました。「キタテハ」の英語名は「Polygonia c-aureum」で、C-aureumは「黄金色のC」を意味しているとのことです。翅の裏側にあるC文字あるいは鍵印が特徴的なので、それに因んだ命名のようです。分かり易いしまた覚え易い名前の付け方だと思いました。このチョウの幼虫は「カナムグラ」を食草としているとのことですが、ノコンギクの周囲にはカナムグラがたくさん生えているので、絶好の繁殖場所だったのかもしれません。キタテハは成虫で冬を越すことができるそうですが、ここは雪が積もり、風が通り抜ける場所なので越冬は無理かもしれません。
さらに、キタテハよりかなり小さな「ベニシジミ」も数匹飛んでいました。これまで、ベニシジミは良く見かけていましたが、モンシロチョウやモンキチョウよりかなり大きいミドリヒョウモンチョウやキタテハについては、今回初めて見たように思いますが、もしかしたらこれまで無視していたのかも知れません。
ノコンギクの花にはオオチャバネセセリも止まっていました。花や農作物にとって蝶々は害虫なので、本来は私の敵でもあるのですが、写真を撮り始めてから癒しの対象になっています。秋になり、昆虫達に会う機会が減ると思うと寂しいです。