2017年9月27日水曜日

ノコンギクの花に集まるヒョウモンチョウ類とキタテハ

  岩手の畑に行ってきました。9月16日のことです。先日仙台で初めて見たツマクロヒョウモンチョウは、温暖化によって東北にも出現するようになったとのことなので、かなり気になっていましたが、よく似たダイダイ色のチョウが畑のノコンギクの花の上を乱舞していました。よく見ると数種類いました。でも、どうしてみんなダイダイ色なんだろう。

ツマグロヒョウモンチョウとよく似たキアゲハとほぼ同じ程度の大きさの蝶々は2匹舞っていて、どちらも「ツマ」の部分はむしろ白に縁どられ、翅の先端部分に白い小さな斑点が一か所ありました。後で調べてみたところによるとたぶん「ミドリヒョウモンチョウ」だと思います。


ミドリヒョウモンチョウより一回り小さな「キタテハ:黄立羽」と思われる蝶々も3匹ほど舞っていました。「キタテハ」の英語名は「Polygonia c-aureum」で、C-aureumは「黄金色のC」を意味しているとのことです。翅の裏側にあるC文字あるいは鍵印が特徴的なので、それに因んだ命名のようです。分かり易いしまた覚え易い名前の付け方だと思いました。このチョウの幼虫は「カナムグラ」を食草としているとのことですが、ノコンギクの周囲にはカナムグラがたくさん生えているので、絶好の繁殖場所だったのかもしれません。キタテハは成虫で冬を越すことができるそうですが、ここは雪が積もり、風が通り抜ける場所なので越冬は無理かもしれません。


さらに、キタテハよりかなり小さな「ベニシジミ」も数匹飛んでいました。これまで、ベニシジミは良く見かけていましたが、モンシロチョウやモンキチョウよりかなり大きいミドリヒョウモンチョウやキタテハについては、今回初めて見たように思いますが、もしかしたらこれまで無視していたのかも知れません。


ノコンギクの花にはオオチャバネセセリも止まっていました。花や農作物にとって蝶々は害虫なので、本来は私の敵でもあるのですが、写真を撮り始めてから癒しの対象になっています。秋になり、昆虫達に会う機会が減ると思うと寂しいです。

2017年9月10日日曜日

ツリガネニンジンとクマバチ

 久しぶりに晴天になりました。仙台では、まだまだ雨が良く降っていますので、チャンス到来の思いで散歩に出かけました。いつものとおり、三神峯公園です。10時半ころ既に5~6個のキャンブ用テントが張られ、子ずれ家族がにぎやかに遊んでいました。



草原を歩くと、ちいさな蝶々が足ともを飛び回ります。どこでも良く見かけるミスジチョウや、セセリチョウやジャノメチョウのようです。葉などに止まるとそこにしばらくいるので、写真は撮りやすいほうだと思います。アオバハゴロモもいました。


さらにあるいていくとツリガネニンジンの群落がありましたが、その花にクマバチがしがみついています。細くてキャシャな草についている釣鐘のような花の蜜を、花の外から穴をあけて吸っているようです。乱暴な吸い方てす。今年、クマバチに出合ったのは2回目です。相変わらずせわしなく花から花へと飛び回っていました。


また、比較的大きな蝶々にも出会いました。ツマクロヒョウモンチョウでした。瞬間的にキアゲハかなと思いましたが、葉っぱにとまった姿はまさしくヒョウガラの蝶々でした。私は、初めての出会いでしたのでしばらくその様子を見ましたが、以前に見たベニシジミチョウが頭に浮かびました。でも大きさが違いすぎます。ツマクロヒョウモンチョウは、1980年代には近畿以南でのみ見られた蝶々だったとのことです。でも2002年には関東地方北部でも見かけられるようになり、2006年現在は関東地方北部にも定着したものと思われています。もしかして、仙台でこの蝶々の存在を示すのは、かなり多くの方々に興味を持っていただける事象かも知れません。このチョウは確かに三神峯公園にいましたので、もはや東北各地で普通に見られるチョウということになっているのかも知れません。


しばらく歩いて地面を見ると、みたことのないキノコが目にとまりました。調べてみたところ、ササクレヒトヨタケのようです。食用キノコだということですが、とても食べる気になれません。名前のとおり、一夜で溶けてしまうようなので、すこし不気味です。さらに、見学を続けると枯れかかった桜の樹木にびっしりとキノコがついていました。カワウソタケのようです。キノコと樹木には深いつながりがあります。このカワウソタケは桜の木に生えるキノコのようです。


しばらくぶりに公園にでかけましたが、四季折々に草木も昆虫も変わっていくのが良くわかります。

2017年9月8日金曜日

ハナバチとハナアブ

 東北自動車道上りの長者原サービスエリアで大きなハナバチに遭遇しました。青い花にしがみつき、花の蜜を吸っていました。

 花はサルビア・インディゴスパイヤー、別名ラベンダーセージのようです。大きな身体で花から花へとせわしなく飛び回っていました。私のカメラ技術ではピントを合わせることができません。大きな図体で愛嬌がありユルキャラを見ているような気持になりました。



 クマバチは、口吻の上の眼の間が黒いのが雄、白いのが雌だということですが、写真に撮ったものは雄のようです。雄には針がなく、雌だけが針を持っているとのことなのでホットしました。また、クマバチはその強い顎で木の枝に穴をあけ巣をつくるそうです。少し興味を持ちましたので、これから気に留め機会を見て巣を探してみたいと思っています。

 ところで、クマバチは“クマンバチ”とも呼ばれるそうです。ということは、あの有名なリムシキー・コルサコフが作曲した“クマンバチの飛行(Flight of Bumblebee)”は、このクマバチの羽音を再現した音楽だったのでしょうか。クマンバチの飛行はコンサートやレコードなどで何度も聞いたことがありましたので、そうであって欲しいと思いましたが、残念。ロシア語の楽曲タイトルも、また英語のBumblebeeも“マルハナバチ”を意味しているそうです。マルハハナバチはクマバチよりは小ぶりですが、こちらもモフモフしてかわいい出で立ちなので、俄然ハナバチ類に興味がわいてきました。


 長者原サービスエリアには化女沼を見渡せる公園があります。その公園の目玉は“スモークツリー”です。今年は残念ながらスズメバチに注意の立札が立てられていて、綿アメのような花に触ることはできませんでした。公園の入り口は花で飾られており“ポーチュラカ(ハナスベリヒユ:Portulaca oleracea)”がきれいに咲いていました。その花の写真を撮っていたところ、偶然ハナバチのような昆虫が花の真ん中に止まっているところを撮ることができました。調べてみると、ホソヒラタアブのようです。ハチの他にアブにも花の蜜や花粉を餌にしている種類があるようです。


6月に仙台市内の公園で、花に止まっているハエのような昆虫を目撃して写真を撮っていたことを思い出しました。これもハナアブでしょうか。キク科の植物にはハナアブに花粉を運んでもらうハエ媒花を咲かせるものが多いということなので、たぶんハナアブのように思います。でも、名前は分かりません。


ポーチュラカの花芯には花粉を蓄えたたくさんの葯とともに、1本の柱頭がありますが、その柱頭の先端は五つに裂け、裂けた一つ一つが小さな花びらのように見えます。花の中に小さな花が咲いているようです。しかも、柱頭の色は花びらの色と一緒です。これまで気づきませんでした。スベリヒユは、食用にもなり山形県では市販されていますが、雑草として名高い植物なのであまり注目していませんでした。今回、花を良く観察したことで愛着を持ちました。

2017年9月7日木曜日

高速道路サービスエリアのキノコ達

 茨城県常磐高速道路上りの中郷サービスエリアの草地に、珍しいキノコがたくさん生えていました。725日に仙台から茨城の牛久に出かけた時に見つけました。

 

これまで見たことのないユニークな姿の“キノコ”が眼にとまりましたので、思わずシャッターを切りました。あとで調べてみたところテングダケのようです。残念ながら毒キノコのようですが、小さなものから枯れかかったものまで、家族全員が揃っている感じでした。テングダケの他にも、初めて遭遇したキノコがたくさん生えていたので写真を撮りあとで調べてみましたが、サルノコシカケやキタマゴタケ以外は良くわかりませんでした。キノコを見分けるには相当の経験が必要なようです。テングダケとイボテングダケを見分けるのも難しいです。
 
テングタケの毒成分としてはイボテン酸が有名です。1964年に東北大学の先生がイボテングタケの毒成分を解明し、キノコの名前に因みイボテン酸と命名しています1)。このイボテン酸は“うま味”物質でもあり、味の素のグルタミン酸ナトリウムや合わせ出汁に使用するイノシン酸よりもうま味が強いようです。

面白いことに、このイボテン酸はハエ取りにも使用できるとのことです。実は、昔から東北地方の農家などではハエを誘って死なせる“ハエトリタケ・ハエトリキノコ”が使われていたそうで、中でも“ハエトリシメジ”が有名だったようです。テングダケ類にもおなじ作用があることは知られていたものの、こちらは毒キノコということで、食用にしていたハエトリシメジが人気だった訳です。


このハエトリシメジの有効成分に関する研究は1954年から開始されています2)。ハエトリシメジをハエがなめると直ぐに飛べなくなり、30分ぐらいで死んでしまうということですから、極めて速効性のある殺虫成分であると言えます。ハエトリシメジの殺虫成分は、イボテン酸とともに学会誌に掲載され1)、ハエトリシメジの属名のTricholomaに因んでトリコロミン酸(Tricholomic acid)と命名されています。トリコロミン酸はグルタミン酸から生じ、次いでトリコロミン酸からイボテン酸が合成されますので、両者の化学構造は類似しており、トリコロミン酸もうま味を示すということです。でも、人間に対する毒性はイボテン酸より低いため、ハエトリシメジを食べることができた訳です。但し、現在はハエトリシメジに対しても、一度にたくさん食べないようにとの注意が行われています。

イボテン酸とトリコロミン酸は、生体ではグルタミン酸と同じ働きをし、脳では交換神経の受容体と結合して活性化し、舌ではうま味レセプターと結合してうま味を示すということになります。これら両成分の毒性が不明であるため、まだ利用することはできませんが、キノコの不思議の一端に触れたような気がします。
 

参考)

1)竹本常松ら : 薬学雑誌、841230 (1964)

2)大矢富二郎:日応動昆誌、3(1)43(1954)

2017年9月6日水曜日

牛久カッパ祭りとセミの羽化

  牛久かっぱ祭りに孫たちと一緒に出かけました。729日と30日のことです。牛久駅東出口に近い花水木通りが通行止めになり、道の両側に屋台がびっしりと軒を連ね、100を超す地区や団体の老若男女がカッパ踊りを踊りながら練り歩いていました。道の両側の歩道は、見物人でいっぱいになり、なかなか前にすすめないほど混雑していました。稀勢の里の横綱昇進の余波がまだ続いているのでしょうか。30日の夜は神輿も出て盛り上がりました。孫たちは、私が今回初めてその存在を知った“電気ジュース”や“のびーるアイス”などを買いご機嫌でしたが、私にとっても久しぶりの楽しいお祭りでした。みんなが参加できる手作り感のあるお祭りで好感が持てました。


 30日の午後、お祭りの場所に行く途中の公園で、羽化直後のアブラゼミを見つけました。腹弁があるので雄のようです。翅が水色を帯び、初々しくとてもきれいでした。手を触れてはいけない、神聖なもののように思ってしまいます。孫たちも歓声をあげました。祭りからの帰りは夜8時ころになりましたが、羽化したアブラゼミの翅は茶色に変わっていました。朝には飛び立ち、太い木に止まって鳴いていることでしょう。


 次の日の朝、“アオバハゴロモ”の成虫が玄関入口のコンクリートの上に止まっていました。仙台三神峯公園で、その幼虫に初めて出会いましたが、成虫の確認はできませんでした。思わぬところで、気になっていたものの写真を撮ることができました。


 ジャガイモを植えたことを契機に、昆虫に眼を向けるようにし、カメラを持ち歩くようにしていますが、そのおかげで様々な昆虫に出合うことができるようになりました。楽しみが増えたように思っています。

 

2017年9月5日火曜日

複眼カメラと光による害虫防除

 トンボの写真を撮りました。仙台市の天沼公園の小さな沼には鴨が数羽陣取り、その周りをコシアキトンボや珍しいイトトンボがたくさん飛んでいました。719日のことですので大分前になります。


 “トンボのメガネは水色メガネ”と良く歌われますが、どのトンボもメガネをかけていると勘違いするほど大きな目玉をしています。この目玉は小さな目玉(個眼)がたくさん集まった複眼と呼ばれる構造になっていて、トンボでは個眼が2万個前後集まっているようです。イエバエでは6,000個、ミツバチでは4,0005,000個、アリでは100600個の個眼がそれぞれの複眼を構成しているようで、トンボの目玉の固眼の数がダントツに多いようです。

 トンボなど空を飛ぶ多くの昆虫はこの複眼で獲物を探し捕まえています。人間の単眼に比べ、昆虫の複眼は全方位をカバーし、かつ個眼が捉えた映像への素早い対応が可能であるため動体視力に優れていると言えるようです。個眼の視力はモンシロチョウで0.02、ミツバチで0.01程度と人間には遠く及ばないようですが、全方位を感知して素早く対応するこの能力は魅力的であり、昆虫の能力に触発された複眼カメラ(artificial compound eyes)の開発が行われています。


 複眼カメラ(センサー)の開発は、日本では大阪大学が“TOMBO”の愛称で実施しています1)。一方、ヨーロッパでは200万ユーロの予算で2009年から2013年度まで“CURVACE”という名称で集中的に取り組んだようです。また、米国でも2006年頃から研究成果の発表が行われ、最近はイリノイ大学が開発したシステムが話題になっています2)

 開発された数センチ程度の複眼カメラは、昆虫のように広い視野を持ちかつ素早い対物反応が可能になることから、交通システムにおける自動運転安全装置への取り付け、各種ロボットの眼や監視用のカメラとして活躍するものと思われます。

 一方、農業分野でも昆虫の視覚機能の詳細を理解することは重要であり、その特性を考慮した病害虫防除への取り組みが行われてきました。歴史的に見ると水田における430nm単色光を用いた青色誘蛾灯の普及、果樹栽培における580nmの黄色蛍光ランプの普及、ホウレンソウ栽培における緑色光の導入などが行われ成果を上げてきましたが、最近では、昆虫の紫外線感知能力に着目した防除も可能になりつつあるようです。消費電力の少ないLEDの利用も可能になったので、光を利用した病害虫防除技術は、農薬への依存を低減する技術として、さらに進展するものと期待されています。


 参考)

1)谷田 純:光学、39(7)313(2010)
2)Young Min Song et al.: Nature 497,  9599 (2013)
3)農研機構:光を利用した害虫防除のための手引(2014年)

2017年9月4日月曜日

シオヤアブと翅音の利用

 仙台市の三神峯公園で尻尾が丸くて白いアブに出会いました。7月の中ごろのことです。ネット等で調べたところシオヤアブの雄だと分かりました。このシオヤアブは、スズメバチやオニヤンマも捕えて餌にするとのことで、見かけによらず最強の昆虫と呼ばれることもあるそうです。


 早速、シオヤアブの情報を探しまたところ、シオヤアブが捕まえた餌に注入する消化酵素の特徴などに関する情報は見当たらず、翅音の波形が蚊に良く似ているとの報1)が見つかりました。

それによると、オオクロヤブ蚊の翅音の周波数は500Hz程度、シオヤアブの翅音の周波数は310350Hz程度で、蚊よりやや低音ですが、両者の波形は音叉から出る純音に近い形です。残念ながら私はシオヤアブの翅音を確認していませんが、蚊の翅音には度々悩まされた経験があります。耳元を飛び去る時の音の強さの変化とともに、ドップラー効果を頼りにパチンと手でたたき捕まえた時の爽快感は忘れられません。


 昆虫の翅音は、種によって異なるようで、オニヤンマやカナブンの音はかなり複雑な波形になっています。一方、熱帯シマカの場合、雄の蚊は雌が発する羽ばたきの音(380Hz)を聞き分け、強く反応するそうです。翅音が仲間を誘引する昆虫も多いことから、既にトラップ技術としての特許も成立していますが、シオヤアブが最強であるとすれば、その翅音はハエや蜂、蚊、アブなどを遠ざけるために活用できるかも知れません。特に、自動車内への昆虫の侵入は子供が嫌がるので、利用者がたくさん出るように思います。

 いっそのこと、バイオリンのような翅音のする昆虫がいても面白いのかなと思ったりします。以前、気仙沼徳仙丈山のツツジを見に行った際、観光客を撮影するために飛んでいるドローンの音を、昆虫の翅音と勘違いし何度もその姿を探した経験があります。昆虫の翅音を研究して、環境に溶け込む音あるいは周囲が和やかになる音の出るドローンの開発をすると面白いと思います。そうすれば、新たな役割が生まれるかもしれません。
 
最近、モスキート音が話題になっています。高齢者は聞き取ることができない1700Hz程度の音のようで、若いグループのための携帯電話の着信音や商業施設などに長時間たむろする者の不快音として活用されているようです。幸い私は聞き取れませんでした。このモスキート音の開発者のHaword Stepletonさんらには、2006年にイグノーベル平和賞が与えられていま)が、アラームとしての活用にはやや行き過ぎとの声もあり種々議論されています。その後、20082月にイギリス政府はモスキートアラームを禁止する計画はないと発表しているようです。

これまでに蚊の翅音に悩まされたことのない人達は、話題のモスキートアラームが本物の蚊の翅音だと思っているのかも知れません。また、最近本物の蚊と遭遇した高齢者の中には、“まだまだ高周波モスキート音は聞こえるわい”と思っている方がおられるかも知れません。残念ながら、どちらも間違いです。これを機会に、“虫の声”に加え、翅音にも注目しようと思っています。

 

参考)

1)鷲塚 靖:日応動昆誌、18(3)991974

2)Jha. Alok : “Electronic teenager repellant and scraping fingernails, the sounds of Ig Nobel success / UK news”






  

 


 


 
 

2017年9月3日日曜日

雑草の中のジャガイモの収穫とその顛末

  定植から約3か月後の8月13日にジャガイモの収穫を試みました。でも、雨が続いていたためジャガイモに濡れた土が着き、状況が悪いので収穫は数本の株のみにしました。雑草に囲まれたジャガイモ株からは、小さめのジャガイモ5個とさらに小さな子芋が4個収穫できました。これが雑草の中で生育したジャガイモの平均的な収穫量でした。ジャガイモの数の少ない株では、これより大きなジャガイモも収穫できました。肥料を与え、雑草を除去した畑よりは、勿論収穫量は少ないのですが、まあまあの出来高だと思います。


 その後、晴天が数日続いた時に収穫したいと思い、その時期を待っていましたがなかなかいい日がありませんでした。仙台では、722日から826日まで36日間降水日が続き、史上1位を記録しましたが、岩手もほぼ似たような状況で、結局、天候の状況は良くありませんでしたが、定植後4か月経った9月3日に収穫を行いました。

 その結果、残念ながらほとんどのジャガイモが軟腐病になり、今年はほぼ壊滅状態になってしまいました。昨年ジャガイモを栽培した畑への連作だったため、軟腐病が蔓延したようです。状況が悪くても8月早々に収穫すべきだったと思っています。

 「ジャガイモを植えてみたら」ということで、ジャガイモ畑に集まる昆虫の観察も目指しましたが、昆虫の発見・観察には相当の根気と集中力が必要であることを痛感させられ、また、最後に軟腐病にうちのめされてしまいました。

 ブログの表題に沿った書き込みはできなくなってしまいましたが、5月のジャガイモ定植から9月の収穫までに、仙台から岩手に加え茨城までも車で行き来しましたので、今後は、その顛末を少し記載します。



 今回は、819日に出かけた八幡平の山頂付近で出会った、羽のないバッタの写真を載せます。