2017年9月8日金曜日

ハナバチとハナアブ

 東北自動車道上りの長者原サービスエリアで大きなハナバチに遭遇しました。青い花にしがみつき、花の蜜を吸っていました。

 花はサルビア・インディゴスパイヤー、別名ラベンダーセージのようです。大きな身体で花から花へとせわしなく飛び回っていました。私のカメラ技術ではピントを合わせることができません。大きな図体で愛嬌がありユルキャラを見ているような気持になりました。



 クマバチは、口吻の上の眼の間が黒いのが雄、白いのが雌だということですが、写真に撮ったものは雄のようです。雄には針がなく、雌だけが針を持っているとのことなのでホットしました。また、クマバチはその強い顎で木の枝に穴をあけ巣をつくるそうです。少し興味を持ちましたので、これから気に留め機会を見て巣を探してみたいと思っています。

 ところで、クマバチは“クマンバチ”とも呼ばれるそうです。ということは、あの有名なリムシキー・コルサコフが作曲した“クマンバチの飛行(Flight of Bumblebee)”は、このクマバチの羽音を再現した音楽だったのでしょうか。クマンバチの飛行はコンサートやレコードなどで何度も聞いたことがありましたので、そうであって欲しいと思いましたが、残念。ロシア語の楽曲タイトルも、また英語のBumblebeeも“マルハナバチ”を意味しているそうです。マルハハナバチはクマバチよりは小ぶりですが、こちらもモフモフしてかわいい出で立ちなので、俄然ハナバチ類に興味がわいてきました。


 長者原サービスエリアには化女沼を見渡せる公園があります。その公園の目玉は“スモークツリー”です。今年は残念ながらスズメバチに注意の立札が立てられていて、綿アメのような花に触ることはできませんでした。公園の入り口は花で飾られており“ポーチュラカ(ハナスベリヒユ:Portulaca oleracea)”がきれいに咲いていました。その花の写真を撮っていたところ、偶然ハナバチのような昆虫が花の真ん中に止まっているところを撮ることができました。調べてみると、ホソヒラタアブのようです。ハチの他にアブにも花の蜜や花粉を餌にしている種類があるようです。


6月に仙台市内の公園で、花に止まっているハエのような昆虫を目撃して写真を撮っていたことを思い出しました。これもハナアブでしょうか。キク科の植物にはハナアブに花粉を運んでもらうハエ媒花を咲かせるものが多いということなので、たぶんハナアブのように思います。でも、名前は分かりません。


ポーチュラカの花芯には花粉を蓄えたたくさんの葯とともに、1本の柱頭がありますが、その柱頭の先端は五つに裂け、裂けた一つ一つが小さな花びらのように見えます。花の中に小さな花が咲いているようです。しかも、柱頭の色は花びらの色と一緒です。これまで気づきませんでした。スベリヒユは、食用にもなり山形県では市販されていますが、雑草として名高い植物なのであまり注目していませんでした。今回、花を良く観察したことで愛着を持ちました。

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