少し前になりますが6月30日に気仙沼市にあるツツジで有名な徳仙丈山(標高711m)に行ってきました。徳仙丈山のツツジの花(ヤマツツジとレンゲツツジ)は5月中旬から6月上旬が見ごろでしたので、観光シーズンを終えて間もない時期の登山でした。
徳仙丈山への登山用駐車場は気仙沼側と元吉町側の2カ所に設置されていますが、今回は気仙沼側からの往復にしました。11時過ぎに駐車場から歩き始め頂上付近で昼食を食べ、13時30分頃には駐車場に戻りました。
予想どおり、6月末の駐車場には車が一台も見当たらず「祭りの後の静けさ」を思わせるような雰囲気でした。駐車場から少し離れた所に道路工事関係者が数名いたものの、登山者は私と家内だけで結局誰にも会うことはありませんでした。でも、楽しい登山でしたので、「モッタイナイ」と思いました。
ツツジに囲まれた登山道を少し歩いたところに、枯れかかったような大きなオニノヤガラが場違いのような雰囲気でニョッキリとたたずんでいました。街中であれば当然子供たちの格好の餌食になっていたはずです。ここを通った観光客全員が護ってくれたのでしょう。
徳仙丈山にはツツジの開花時期に数回来ていますが、最初の訪問の際、フタリシズカが道端にたくさんあることに驚いた記憶があります。今回も名前がフタリシズカにもかかわらず花穂を2本、3本、4本と付けた群落があちこちに見られました。また、道端にはハナニガナも咲いていて退屈しませんでした。
ツツジの花は当然ながらありませんでしたが、ツツジに囲まれた道はきれいに保たれていて快適な登山ができました。快晴でしたので頂上からの眺めも素晴らしく久しぶりの息抜きになりました。頂上の小さなお社の裏にモミジイチゴが黄色に熟していたのも印象に残りました。
道を歩きながら昆虫も探しましたが、ジャノメチョウやヒカゲチョウが足元から飛び出すもののツツジの木の裏側に飛んでいくので写真を撮ることはできませんでした。一方、小さな蛾がたくさん飛び回っていたのでその写真を撮り後で調べたところ、キシタエダシャクであることが分りましました。この蛾の幼虫はツツジの葉を餌にしているとのことですので納得です。以前筑波山で見かけたツマキシロナミシャク(ヤマナシの葉が餌)と翅の配色が良く似ているように思いました。
キタテハやヒョウモンチョウに似た蝶々も数回見かけましたが、頭上を飛び去り道の近くに止まることはありませんでした。麓の駐車場付近でようやく動きの遅いウスイロオナガシジミの写真を撮ることができました。
その他、頭に耳がついたような蛾やシリアゲムシのような昆虫の写真も撮ることができましたが、蛾はオオキンウワバのようです。
ツツジの開花時期ではありませんでしたが、楽しいハイキング・登山になりました。仙台への帰り道、高速道路は利用せず元吉町の団子屋さんに立ち寄り、お目当ての団子をお土産にしました。
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