6月11日と18日に八幡平に出かけました。最近、八幡平の鏡沼の雪解けあとが龍の目(ドラゴンアイ)に似ているとのことで話題になっているのでそれを見学し、草花等を見ながら散策することにしました。
11日の朝8時頃に八幡平アスピーテライン入り口に到着し、八幡平レストハウス駐車場を目指し坂道を車で登り始めました。登り坂から見える景色に興味を持ったので道端に車を止め写真を撮っていたところ、イタドリ(虎杖)の葉にたくさんの虫がいるのを発見しました。カメノコテントウに似ていますが、テントウムシと異なり細長い体形をしていて、初めて見る虫でした。後で調べたところイタドリハムシであることが分かりました。体は普通のテントウムシの2倍ぐらいあり、彩りもテントウムシに劣らない綺麗な虫でした。
レストハウスが開館する9時前に目的地に着いたので、近くの無料駐車場に車を止めさっそく鏡沼を目指しました。でも、残念ながら鏡沼は霧につつまれていて、ドラゴンアイは見えたものの霧の中でぼんやりしていました。
残念だったので天気の良かった18日に再び挑戦し、10時半ころに鏡沼に到着し写真を撮りました。11日と18日の2回ドラゴンアイの写真を撮りましたが、時期的に遅かったのかも知れません。八幡平市役所の「ドラゴンアイ情報」には直近の写真などが掲載されていますが、6月20日現在の情報によると、ドラゴンアイが消えるのはもうすぐでしょうとのことでした。
八幡平からは岩手山とその山麓を見渡すことができ、山麓にはホテルやリゾート施設などが点在しています。実は、5月の連休に岩手へ来た際には八幡平山頂に続くアスピーテラインが混雑し、なかなか前に進まないので途中でUターンし、最終的にホテルの入浴券付き昼食に変更してしまいました。残念でした。
今回は平日であったこともあり、2日とも駐車場の車はまばらで快適でした。6月11日には八幡沼周遊コースを、18日には山頂から黒谷地を往復するコース(片道3.3km)を散策しました。どちらも結構雪が残っていて、日当たりではフキノトウの花が綿毛にまでなっているにもかかわらず、雪解け直後の場所ではフキノトウが黄化し、生まれたてのような姿で生えていました。柔らかそうで「食べたい」と衝動的に思いましたが、もちろん盗掘禁止です。フキノトウの姿から山の春の多様性を感じることができました。
八幡平山頂付近のミネザクラは満開でした。また、オオカメノキには見応えのある大きな白い花が咲いていて、その傍らには真っ赤なベニバナイチゴの花も咲いていました。黒谷地に向かうコースではムラサキヤシオツツジの花が遠くからでもそれと分かる程の濃いピンク色を誇示したように咲いていました。
6月の八幡平で目立つ草花はショウジョウバカマ(猩々袴)やチングルマ(珍車)、ヒナザクラ(雛桜)だと思います。遊歩道付近で良く見かけました。また、オオバキスミレ(大葉黄菫)とシナノキンバイ(信濃金梅)は駐車場付近で群生していました。イワハゼ(アカモノ)、イワナシ(岩梨)は、八幡平山頂から八幡沼に至るコースで、またコミヤマカタバミは八幡沼周遊コースを歩いていた際に道端の笹の下で咲いているのを見つけました。
その他、平地でも観察できるミズバショウやエンレイソウ(延齢草)を始め、紫色の生食可能な果実をつけるサンカヨウ(山荷葉)の花や、5枚の顎片が花びらのように見えるミツバオウレン(三葉黄連)なども見ることができました。
さらに、ハクサンチドリやカラマツソウ、シラネアオイ、ツバメオモトの花も見ることができました。
開花前の花や、まだ蕾も出来ていないような植物もたくさんありましたので、これからは、岩手での畑仕事の合間に時々八幡平に出かけようと思っています。
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