3月12日に筑波山の梅林と四季の道に行ってきました。
孫達が梅林を見学している間、30分程一人で四季の道を歩き回ったところ、たくさんの蝶々に出会いました。
キタテハを3匹程確認し写真を撮りましたが、どれも綺麗な個体でした。
キタテハ(筑波山四季の道 3月12日) |
テングチョウの写真もたくさん撮りました。
テングチョウ(筑波山四季の道 3月12日) |
四季の道には林を散策できる小径がたくさんありそうなので、草花の咲く時期を楽しみにしています。
筑波山四季の道 |
梅林に戻り梅の花を見学しましたが、今回は多くの観光客で賑わっていました。駐車場もほぼ満車になりそうな感じでした。
筑波山梅林(3月12日) |
梅の花は濃いピンク色や薄いピンク色、白色と様々ですが、まだまだ蕾が多いように感じました。
濃いピンクや薄いピンク、白色の梅の花 |
桜はソメイヨシノが圧倒的に多く、クローンなのでピンク色の花が一斉に咲きますが、梅の花は赤色から白色まで様々で、品種数もかなり多いものと思われます。
ソメイヨシノの花弁の桃色色素はアントシアニンのシアニジン-3-O-グルコシドであることが分かっているようですが、梅の花の花弁の色素もアントシアニンのシアニジンが主体であるものの、品種によってシアニジンに結合する糖等の種類や結合の仕方が少し異なっているようです。
中国の品種に関する研究では、シアニジン-3-O-ルチノシド等の存在が報告1)されていました。
梅の花のアントシアニン化合物の事例 |
また、梅には1本の木に赤や桃色の花と白色の花を同時に咲かせる「源平咲き、キメラ咲き」の品種があるなどかなり多様性があるようで、そのメカニズムに関する研究も盛んに行われ始めているようです。
源平咲の桃の花の例(盛岡にて撮影) |
キメラ咲きの白色の花は、フラボノイド合成経路で合成されたアントシアニジンに糖を結合(配糖体化)させて水溶性を高めるための糖転移酵素(UFGT:UDP-glucose flavonoid 3-O-glucosyltransferase)遺伝子に変異が生じ、その発現が弱くなっている2)とのことです。
梅の花の源平咲きの原因は糖転移酵素の変異 |
なお、配糖体化されたアントシアニンが液胞に蓄積することによって、花弁の色が赤色や桃色になる訳ですが、アントシアニンの液胞への移動はGST(Glutathione S-Transferase)が担っていることなども明らかにされているようです3)。
「源平咲き、キメラ咲き」は種子では再現できない一代限りの咲き方ですが、梅についてもそのメカニズム解明に向けた研究がかなり行われているようです。
今後、梅林でキメラ咲の梅の花も探して見たいと思いました。
参考)
1)Changling Zhao et al. : Anthocyanins From the Flowers of Prunus Mume
Sieb. Et Zucc., HortScience, 39(4), 771C-771(2004)
2)Xinxin Wu et al. : UFGT: The Key Enzyme Associated with Petals
Variegation in Japanese Apricot., Front Plant Sci.,2017, 8, 108.
3)Yajing Li et al. : The Isolation and Identification of Anthocyanin-Related GSTs Chrysanthemun., Horticulturae, 2021, 7, 231.
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