2024年6月29日土曜日

つくば市洞峰公園と赤塚公園の半夏生

   6月25日、つくば市洞峰公園に孫とともに行ってきました。野鳥が去り洞峰公園の洞峰沼は静かでした。

つくば市洞峰公園(6月25日)

孫と妻が遊具で遊んでいる間に沼の周りを歩いた後、赤塚公園まで散歩しました。洞峰沼の周りの樹木の葉にジャノメチョウが止まっていました。

洞峰公園のジャノメチョウ(6月25日)

ムラサキシジミも見つけました。日陰だったので翅を開くこともなく直ぐに飛び去ってしまいました。

洞峰公園のムラサキシジミ(6月25日)

洞峰公園から赤塚公園に向かうつくば公園通りでは、たくさんの散歩をされる方々とすれ違いました。結構人気のある散歩コースのようです。

洞峰公園から赤塚公園までの散歩道(6月25日)

散歩の途中でツマグロヒョウモンの雄が、翅がぼろぼろの雌を追って飛び回っていました。

つくば公園通りのツマグロヒョウモン(雄)

赤塚公園にも数組の散歩グループがおられました。

赤塚公園(6月25日)

赤塚公園の沼には半夏生がたくさん生えていました。半夏生(Saururus chinensis)はドクダミ科ハンゲショウ属の多年草とのことで、ドクダミと同様の臭気があるようですが、確認していません。

赤塚公園の半夏生と根の生理活性成分

文献などを調べると根茎にサウチノン(Sauchinone)と呼ばれるリグナンが存在し、抗炎症作用や血管保護等の生理作用を示す可能性があることが報告されていました1~3)

一般用語としての「半夏生」は、立春や夏至など中国から伝わった二十四節気と異なり、日本の生活習慣や農習慣から生まれた「土用」や「節分」などと共に雑節という暦日のようで、夏至より10日後で、2024年は7月1日のようです。知りませんでした。

 私の育った東北地方では、半夏生の日に特別な食べ物を食べる習慣はありませんでしたが、岐阜では「はげ(半夏生)饅頭」、奈良では「半夏生餅(はげっしょもち)」、香川では「はげだんご」等を食べるそうです。変わった習慣としては福井では「鯖」、関西では「蛸」が半夏生の行事食とのことです。

それぞれの地域で、その時期の収穫物を工夫して行事食に用いているようで、人々の知恵に魅了されます。

参考)
1)Bin Li et al.: Sauchinone from Saururus chinensis protects vascular inflammation by heme oxygenase-1 induction in human umbilical vein endothelial cells., Phytomedicine, 21(2), 101-108(2014)
2)Yanjun Gao et al.: Sauchinone prevents IL-1B-induced inflammation response in human chondrocytes., J. Biochem. Mol. Toxicol., 32(3), e22033(2018)
3)Kenjiro hayashi et al.: Inhibitory Effects of Saururus Chinensis Extract on Receptor for Advanced Glycation Endo-Products-Dependent Inflammation and Diabetes -Induced Dysregulation of Vasodilation., International Journal of Molecular Sciences, 23, 5757(2022).

0 件のコメント:

コメントを投稿