牛久沼までの散歩途中に遠回りになるのですが、田宮西近隣公園を通りました。10mほどの花壇にネモフィラやビオラが綺麗に咲いていたので、しばらく眺めていました。ありがたいです。
帰宅後に調べたところ、花びらの端に紫色の斑点があるネモフィラはマクラータ(斑点のある)と呼ばれているようです。
ライオンキングのハクナマタタ(Hakuna Matata:心配ないさ)が頭に浮かびました。ハクナマタタと言える日が早く来て欲しいです。斑点入りのネモフィラを次に見つけた時は、マクラータなのにハクナマタ~タと歌ってしまいそうです。
田宮西近隣公園から土浦牛久バイパス道路に出て少し歩いたところで、オオキンケイギク(大金鶏菊)の花を2本見つけました。綺麗な花ですが、強靭で在来野草を駆逐する性質を持つため平成18年2月に特定外来生物に指定され、栽培の禁止とともに駆除が推奨されているようです。
その付近で、ヒメウラナミジャノメを見つけ写真を撮りました。田宮西近隣公園でも見かけました。この時期結構頻繁に遭遇する蝶々の一つです。
牛久城跡ではダイミョウセセリに出会いました。小さな個体でした。黒いアゲハチョウも一匹飛んでいましたが、近くに来ませんでした。
牛久沼周辺では田植えが始まりました。
牛久沼を眺めて帰る途中に昼顔のような花を見つけたので写真を撮りました。昼顔にしては花びらが大きすぎるようなので、良く見たところ、花の中心に細い十字形の柱頭が飛び出していました。とても印象的でした。
後で調べたところ「昼咲月見草」のようです。観賞用として海外から持ち込まれた花が、野生化し道端に見られるようになったとのことです。
それにしても、なぜこんなに柱頭が飛び出ているのか不思議なのですが、自家受粉をしにくくするための植物の仕組みの一つとのことです。
この昼咲月見草の花を良く見ると、その1/10程度の大きさしかないユウゲショウの花に良く似ています。ユウゲショウの柱頭も十字形になっているようです。但し昼咲月見草のように飛び出ていません。どちらもアカバナ科マツヨイグサ属でした。
昼咲月見草とユウゲショウの関係とともに、なぜ昼咲月見草の柱頭が飛び出ることになったのかについて出来れば調べて見たいと思いました。
花器官(がく、花弁、おしべ、めしべ)は葉から進化し、そもそも花が美しいのは、あたりまえのことですが人間のためではなく、受粉などを媒介する昆虫や鳥の注意を引くためとのことで、ゲーテの「植物変態論(Metamorphose)」が良く話題になっているようです。
自分の花粉を完全に受け付けない仕組みは、自家不和合性と呼ばれ、めしべに自分の花粉がついても、例えば花粉管が伸長できない等のメカニズムが様々存在することが明らかになっているようです(1)。
昼咲月見草の場合は、自家不和合性ではないので、媒介昆虫がいない場合は自家受粉できる可能性を残していることになります。その仕組みの方が昼咲月見草には有利だったのでしょう。昼咲月見草の起源やそこでの生存環境に興味を持ちました。
参考)
1)特集記事 ワークショップ報告:アブラナ科植物における自家不和合性研究の最前線と育種現場での利用、育種学研究、21巻、61-68(2019)
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