4月10日(月)に孫二人と共に国営ひたち海浜公園に出かけました。
平日でしたがネモフィラ見学の観光客がたくさんおられました。4月15日頃から見ごろを迎えるとのことでしたが、とても綺麗でした。広大な面積がネモフィラブルーに染まっていました。
国立ひたち海浜公園のネモフィラ(4月10日) |
西口駐車場からネモフィラのある「みはらしの丘」に向かう途中、スイセンガーデンを通りました。様々なスイセンの花が綺麗に咲いていました。たくさんの方が写真を撮っておられました。
国立ひたち海浜公園のスイセン |
みはらしの丘にはベビーカーを押しながら登りましたが、休憩所が数か所設置されているので助かりました。
みはらしの丘を下り、シーサイドトレインに乗って園内を一周しました。林の新緑が綺麗でした。
新緑の風景 |
その後、ガラスハウスまで行き昼食を食べました。久しぶりにゆっくり海を眺めることができました。
国立ひたち海浜公園のガラスハウスからの眺め |
ガラスハウス付近の砂浜で少し遊んでいた際、ルリタテハを見つけました。翅がボロボロになっていましたが元気に飛んでいきました。
ルリタテハ |
午後は「たまごの森フラワーガーデン」でチュウリップワールドを見学し、「たまごハウス」や「ぴょんぴょんたまご」で孫たちが遊び始め、楽しい1日を過ごしました。
チューリップガーデン |
タマゴハウスとチューリップ |
ネモフィラの花をよく見ると青味の強い花と少し紫がかった花があるようです。文献1)を調べて見たところ、ネモフィラの花色素はネモフィリン(nemophilin)と命名されていて、それぞれの色の発現に関与する金属イオンが異なっているようです。
花の青色色素としては、ツユクサのコンメリニン(commelinin)が最も有名なようです。コンメリニンは、アントシアニンとフラボンに金属イオンが結合したメタロアントシアニンの代表的な存在として良く話題に取り上げられるようです。
コンメリニンは、アントシアニングループの一つであるデルフィニジン誘導体6分子と、黄色色素のフラボンに属するフラボコンメリン6分子にマグネシウムが結合した分子量約1万程度の融合体であることが分かっているようです2, 3)。
ネモフィリンの場合は、アントシアニングループのペチュニジン誘導体とフラボングループのアピゲニン誘導体が一緒になり、青色を呈する色素(ネモフィリン1b)にはマグネシウムと鉄、紫がかった青色色素(ネモフィリン1a)にはマグネシウムのみが結合しているとのことです。
この他にも青いヤグルマギク花の色素やホッグセージの花の青色色素もメタロアントシアニンの仲間のようです。
花の色素としては、このようなフラボノイド系色素が有名ですが、マリーゴールドの花のようにカロテノイドが主要色素であるグループもあり、またフラボノイドとカロテノイドの両化合物を含有する花もあるようなので、それらの存在形態に興味を持ちました。
参考)
1)Kumi Yoshida et al. : Tetrahedron, 71(48), 9123-9130 (2015)
2)近藤忠雄、吉田久美:日農化誌、65(9)、1371-1375(1991)
3)Masaaki Shiono et al.: Proc. Acad.
Ser. B 84, 452-456 (2008)
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