4月9日(火)、朝から雨と風が強かったので山は諦め街(東京)に出かけました。
上野駅に降り国立西洋美術館まで行くと、「ここは未来のアーティスト達が眠る部屋となりえてきたか(Does
the Future Sleep Here?)」、「真理はよみがえるだろうか」の看板があり、入館しました。
国立西洋美術館企画展(令和6年4月9日) |
本当は、上野公園で桜を眺め、日比谷公園にも行き街中散歩をするつもりでした。
西洋美術館の客層は殆どが海外の方のような印象を受けました。西洋の古典美術にインスパイア―された作品の展示から、上野公園や山谷で暮らした方々の様子とアウトリーチ活動等の紹介へと続き、昭和に育った自分の心が揺れました。あの頃はみな繋がっていたんだなと感じました。
上野公園や山谷でのアウトリーチ活動など |
日比谷公園でも若い官僚の卵たちの傍に座り、人生論を語る浮浪者がいたと聞きました。
学生時代、デモ行進を見学していた高校生が目の前でデモに加わろうとし、それを懸命に引き止める母親の姿がまだ心に残っています。
「真理はよみかえるだろうか」は、常設展の版画素描展示室が会場で、スペイン戦争を題材にしたゴヤの版画82点が展示されていました。
格差が拡大し続ける社会にあって、再び戦争の火の手が見え隠れする時に、芸術は人の心に真理をよみがえらせることが出来るのだろうか?芸術に携わる人々の声が聞こえたように感じました。
常設展の「モンテカヴァッロの巨象と聖堂の見える空想のローマ景観」には西洋の感性を強く感じました。人間の強さが見えます。東洋日本人に内在する、目を閉じて感じる「ありのまま」の絵とは違います。
モンテカヴァッロの巨象と聖堂の見えるローマ景観 |
ピカソの絵画を始め数点の「初展示作品」もありました。
3時間以上ゆっくりと見学することが出来ました。写真撮影禁止が少なかったのでかなり写真を撮らせて頂きましたが、デジカメのためボケ写真がたくさんありました。残念です。
美術館を出ると、雨と風がさらに強くなっていました。東京都美術館ではキリコ展、芸大ではYOSHIWARA展を開催していたようです。
東京都美術館と芸大の展示会の掲示板(4月9日) |
上野公園名物の「花見の宴」はありませんでした。観光客は傘を深めにさし、黙々と歩いていました。
上野公園の桜(令和6年4月9日) |
不忍池に向かい、弁天堂を過ぎボート置き場に向かうと一匹のコサギが獲物を狙っていました。大きな鯉がコサギの周りに集まり、水しぶきをかけているように見えましたが、産卵が始まったのでしょうか。遠方を眺めるカワウも歩道の傍にいました。
不忍池のコサギとカワウ(4月9日) |
不忍池の鯉とコサギ(4月9日) |
池之端方面が雨のため霞んで見えました。本降りになってしまいました。折り畳み傘でしたので、急いで上野駅に戻りましたが、日比谷公園は諦めました。
雨の中の池之端(令和6年4月9日) |
また、次の機会に東京散歩をしたいと思っています。
9日(火)は4年生になった孫が入学式のため休日になり、1歳の孫とともに母親が子守役を担当しました。
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