2024年5月18日土曜日

五月中旬の筑波山登山

   5月17日(金)に筑波山に登りました。

桜川市真壁町のつくし湖駐車場に朝9時30分頃に車を置き、薬王院コースで林道鬼ヶ作線出会いまで登り、その後は鬼ヶ作林道を歩いてユースホステル跡地にある登山口に向かいました。

筑波山のつくし湖からユースホステル跡地まで(5月17日)

そこから「深峰歩道コース」で御幸ヶ原まで登りました。途中で、2030名の幼稚園のグループと出会いました。ハイタッチをしてくれました。

筑波山深峰歩道コースで御幸ヶ原へ(5月17日)

御幸ヶ原で別の幼稚園グループと並んで昼食を食べ、女体山頂上に向かいましたが、頂上付近にも小学生などたくさんのグループがいて、順番を守り登頂しました。

頂上からの景色は綺麗でした。

筑波山女体山頂上からの眺望(5月17日)

頂上から御幸ヶ原に戻る途中で、これまで見たことのない草花が咲いているのを見つけました。調べて見ると「ヒイラギソウ」とのことでした。葉の形がヒイラギに似ているようです。

途中でナナホシテントウが地衣類の「モジゴケ」のついた樹木の上を歩いていました。

筑波山頂上のナナホシテントウ、ヒイラギソウ

御幸ヶ原から男体山の自然研究路に入るとユキザサがたくさんあり花がもう少しで咲きそうでした。

筑波山自然研究路のユキザサ(5月17日)

自然研究路から薬王院コースで下山し、鬼ヶ作林道出会いから林道酒寄線を経由してゆっくりのんびり歩いて薬王院まで戻りました。

鬼ヶ作林道にはフタリシズカの花が咲いていました。タツナミソウもたくさんありました。

筑波山鬼ヶ作林道のタツナミソウとフタリシズカ

ジャケツイバラの花も満開でした。豪華です。

筑波山鬼ヶ作林道のジャケツイバラ(5月17日)

ヒメジョオンの花の周りをツマグロヒョウモンの雌が飛び回っていました。コミスジやアオスジアゲハも見かけましたが、林の中に飛んで行ってしまいました。

筑波山林道酒寄線のツマグロヒョウモン(5月17日)

薬王院からつくし湖に戻る途中の道にはトキワツユクサの群落がありました。繁殖力が強いそうです。

トキワツユクサ(5月17日)

また、特徴的な花びらを持つことで知られているユキノシタの花も咲いていました。

ユキノシタの花(5月17日)

林道を歩く方はほとんど居ないのですが、たくさん咲き始めた野草の花を探しながら楽しく歩くことができました。

2024年5月12日日曜日

岩瀬駅から御嶽山、雨引山、燕山、加波山の往復縦走

  5月11日(土)にJR水戸線の岩瀬駅から加波山まで行ってきました。

岩瀬駅には9時26分に到着し、晴天の土曜日だったので数十人の登山客と一緒に降車しました。福原駅でも大勢降りたようでした。

岩瀬駅から御嶽山の登山口に向けて歩き始めましたが、降車後直ぐに歩き始めたのは私だけでした。御嶽山神社には10時少し前に到着しました。神社の展望台(東屋)から岩瀬市街が良く見えました。

岩瀬駅から御嶽神社へ(5月11日)

加波山までの道のりは結構長いので、少し急ぎ気味でしたが、順調に登山道を歩き1030分頃に雨引山の頂上に到着しました。

御嶽神社から雨引山へ(5月11日)

途中で2~3組のグループとすれ違いましたが、雨引山頂上には誰もいませんでした。

ヤマツツジの花の周りを3羽のモンキアゲハが飛び回っていましたが、止まってくれないので写真は撮れませんでした。

少し休んだ後雨引観音の分岐点まで下りましたが、急に思い立って雨引神社に行くことにしました。1.7㎞の往復です。

雨引山から雨引神社へ(5月11日)

  雨引観音に下る途中で数組の登山グループとすれ違いました。昨年、雨引神社の「マダラ鬼神祭」を偶然に見かけましたが、4月の第二日曜日に開催されるようです。今年の看板がまだ残っていました。

神社にお参りをして、再び分岐点に戻り燕山を目指しました。

分岐点から燕山までは林の中を歩くコースで、見通しは悪いのですが、ヒカゲチョウなどに良く遭遇します。今回も、幼虫がススキやチヂミザサを食草とするヒメジャノメの写真を撮ることができました。また、ササを食草とするキマダラヒカゲも飛んでいましたが、みな藪の中に消えていきます。

燕山登山道のヒメジャノメ(5月11日)

燕山頂上には1230分頃に到着しました。アップダウンが多くかなり疲れましたが、ひたすら歩きました。

雨引神社から燕山へ(5月11日)

頂上のヤマツツジの花を見ながら昼食休憩を取りました。御嶽山からの登山道にはヤマツツジがたくさんありましたが、散り始めた花が多いようでした。でも、燕山頂上付近のツツジは今が満開のようで綺麗でした。

燕山(701m)頂上(5月11日)

燕山から電波塔まで下ると登山道の周りにたくさんのトンボが飛んでいました。近くに止まったトンボの写真を撮り、後で検索したところ「ヒメクロサナエ」のようです。変わったトンボだなと思いましたが、初めて確認しました。その他に、異なる種類のトンボも結構いたようでしたので、写真に撮ることができす残念でした。

燕山からの加波山登山道のヒメクロサナエ(5月11日)

加波山神社には1250分頃に到着しました。2組の登山グループがおられました。

加波山神社(5月11日)

参拝後、加波山頂上に向けて出発し頂上の本宮まで行きました。

電波塔付近から加波山頂上まで(5月11日)

本宮前の道で一羽のキマダラヒカゲが足元に止まりました。後で調べたところヤマキマダラヒカゲのようです。

加波山頂上のヤマキマダラヒカゲ(5月11日)

頂上を少し散策し燕山、雨引山、御嶽山を目指して引き返しましたが、燕山からの下山道で足に負担がかかり、雨引山を下る頃には膝が少し痛み出してしまいました。

でも、何とか岩瀬駅1546分発の友部駅行き電車に間に合いました。

雨引山の下山道では、フタリシズカの花などを見ながらゆっくり歩きました。

雨引山登山道のフタリシズカ(5月2日)

時間を気にしながらの世話しない登山になり、膝に負担がかかったようです。

今後はもう少し余裕のあるスケジュールにしたいと思い反省しています。

2024年5月11日土曜日

令和六年五月の牛久沼散歩

   5月8日午後に牛久沼まで散歩しました。

牛久土浦バイパスの歩道から川沿いの道へと移動すると、ヒメジョオンの花がたくさん咲いていました。赤色の濃い花があったので写真を撮りました。また、ところどころにヘラオオバコの長い花穂が出ていて目につきました。

牛久土浦バイパスから川沿いの遊歩道へ(5月8日)

ヒメジョオンの花が咲く道で、花から花へと飛び回っているベニシジミを見つけました。この春に羽化した個体のようです。

ヒメジョオンの蜜を吸うベニシジミ(5月8日)

牛久沼の遊歩道の周囲は春真っ盛りで、茅が大きく育っていました。

牛久沼周辺の様子(5月8日)

林や遊歩道の側にノバラの白い花が咲いていました。今が盛りのようです。

牛久沼周辺のノバラ(5月8日)

稲荷川沿いの田んぼは田植えで忙しそうでした。

牛久沼稲荷川周辺の田(5月8日)

アヤメ苑の小さな池にカルガモのツガイがいました。3月頃には比較的大きな湖沼にたくさんのカルガモが集まっていますが、4月末にはそれぞれツガイになり分散するようです。

牛久沼アヤメ苑のカルガモのツガイ(5月8日

アヤメ苑から河童の碑に向かう道でジャノメチョウを見つけました。ヒメウラナミジャノメには良く出会いますが、ジャノメチョウの写真を撮ったのは久しぶりです。今の時期は多いのかも知れません。

ジャノメチョウ(5月8日)

途中で、イボのような突起がたくさんついている葉が落ちていました。周りを見るとまだ何個かあります。調べて見ると、虫こぶのようです。葉に虫が寄生して瘤状になるとのことです。

樹木の葉の虫こぶ(フシダニの虫こぶ)

エノキハイボフシ (フシダニ科Eriophyes sp.の虫えい)かな?と思います。犯人は小さなダニ(ハモグリダニ(体長0.2mm程度))のようです。

ハモグリダニが葉に瘤を作ることを初めて知りました。

その後、河童の碑から雲魚亭を通り牛久駅方面に戻りました。キツネアザミが歩道の側にポツリポツリと咲いていました。綺麗です。

河童の碑と雲魚亭から牛久駅へ

アザミではないのでキツネアザミと名付けられたようです。キツネやイヌ、タヌキなどが付いた名称を持つ植物の一つのようです。

牛久沼の平均水深は1mと浅いようです。因みに霞ヶ浦の平均水深は4mとのことなので大部違います。

霞ヶ浦環境科学センターでは牛久沼の水質などの調査も行っており1)、湖沼に恵まれた茨城県の様子が紹介されていました。

 

参考)

1)長濱 裕美等:牛久沼における流域都市化の影響と近年の水質変動要因、土木学会論文G(環境)78(7),233~Ⅲ2402022

2024年5月8日水曜日

令和六年五月連休の八幡平頂上からの眺望

   5月2日(木)は快晴だったので朝早く八幡平頂上に出かけました。頂上レストハウスの駐車場はほぼ満車に近い状態でした。

八幡平見返り峠からの風景(5月2日)

岩手山を眺めながらアスピーテラインに入りましたが、頂上付近の道路の雪の壁はいつもより低く、積雪がかなり少ない印象を持ちました。

八幡平アスピーテラインを通り頂上駐車場へ(5月2日)

レストハウス駐車場の側にある展望台に登り周囲を見回すと、鳥海山がかすかに見えました。

頂上レストハウス駐車場からの鳥海山の眺望(5月2日)

アスピーテライン沿いに茶臼岳も見えましたが、やはり雪が少ないようです。

頂上レストハウス展望台からの茶臼岳の眺望(5月2日)

展望台から降り、孫とともに3人でソリを持って鏡沼までドラゴンアイを見に出かけました。残念ながらドラゴンアイは開眼していませんでしたが、それでもたくさんの観光客とすれ違いました。

八幡平鏡沼のドラゴンアイ(5月2日)

2歳の孫は私から写真機を取り上げ、鏡沼の写真を撮ろうと頑張りました。後で確認したところ、私の脚や青空が写っていました。

帰りは、孫をソリに乗せて坂道を下りました。

その後、孫と妻はレストハウスに残り、私一人で八幡沼に出かけました。

見返り峠付近の遊歩道の雪は消え、山野草が芽吹きそうな雰囲気でした。

八幡平見返り峠付近の遊歩道(5月2日)

ガマ沼の氷も遊歩道付近は解けて流れ出していましたが、冷たく生き物は当然ながら見当たりません。

八幡平ガマ沼(5月2日)

八幡沼の展望台にも数人の観光客がおられました。八幡沼の周囲が青く輝いていました。

八幡平の八幡沼(5月2日)

八幡沼から見返り峠に戻り、少し散策しました。雪の解けた道端にフキノトウがたくさんありました。

八幡平見返り峠付近の遊歩道とフキノトウ(5月2日)

八幡平頂上付近のフキノトウは、雪に隠れて生えるので緑色の薄いものが多いのですが、今年のフキノトウはいつもより緑が濃いようです。

朝930分から2時間ほど頂上にいましたが、帰る頃には道路脇にも車が駐車する程の人出でした。

2歳の孫とともに3人で綺麗な自然の景色を堪能することが出来、いい思い出になりました。夕方のNHK地方向けニュース番組で、八幡平頂上の賑わいの様子が放映されました。

2024年5月7日火曜日

令和6年5月の「手抜き菜園」と七時雨山

   4月29日(月)早朝に2歳の孫と共に3人で、牛久から車に乗り高速自動車道路を通り岩手に帰省しました。

岩手の「手抜き菜園」では、スイセンやレンギョウの花が揃って咲いていました。今年は様々な花が一斉に咲いているようで、いつもより華やかな印象でした。

岩手の「手抜き菜園」のスイセンの花(4月29日)

岩手滞在中手抜き菜園などの草刈りをした後、今年はトラクターでの耕運が出来なかったので、初めてホンダピアンタで耕し、ジャガイモを50個ほど播種しました。また来るまで雑草に負けずに育ってくれることを期待しています。

草刈りの合間に七時雨山麓まで車で行きました。

田代平から見る七時雨山麓の風景は以前とかなり変わりました。昔は牧野でしたが、今は北海道の広大な畑を彷彿させる風景です。

七時雨山麓の風景(5月2日)

七時雨山や安代山、駒木立に登りたかったのですが、今回は「北上川最北の湧水地」で山々を眺めて戻りました。

七時雨山麓の北上川湧水池からの風景(5月2日)

七時雨山麓は初春の木々の芽生えに彩られていました。

七時雨山麓の新緑(5月2日)

道路脇にはイタドリがたくさん生えていますが、車を停めて散策すると早速「イタドリハムシ」を見つけました。

イタドリハムシ(七時雨山麓:5月2日)

イタドリが成長すると、その茎の中に釣り餌になる幼虫がたくさんいるようですが、釣り餌になる虫はアズキノメイガとのことです。

ネコノメソウも見つけましたが、それぞれの地域で葉や花の様子が異なるようなので、エコタイプとして比べて見たいと思っています。

七時雨山麓のネコノメソウ(5月2日)

シロバナエンレイソウの花があちこちに咲いていました。エンレイソウのシロバナのタイプとして、オオバエンレイソウも日本各地に生育しているようです。

シロバナエンレイソウ(七時雨山麓 5月2日)

七時雨山麓にはカタクリやキクザキイチゲなどの群落もたくさんあるのですが、それらの花はいつもより早く咲き終わったようです。

花の終わったキクザキイチゲ(5月2日)

でもニリンソウの花は、まだあちこちに咲いていました。

筑波山麓のニリンソウ(5月2日)

食用になるコゴミ(クサソテツ)も湿地にたくさんありました。

食用の山野草コゴミ(5月2日)

クマの出没が話題になり、最近はイノシシもいるとのことですが、幸い動物は見かけませんでした。

可能であれば、6月にもまた来たいと思っています。