10月25日に仙台市の新坂町から北山周辺の寺院巡りをしました。長町南駅から地下鉄南北線に乗車し北四番町駅で降り、東北大学医学部横を通り過ぎたところで右に曲がり、大願寺や荘厳寺さらに輪王寺を見学して北四番町駅に戻るコースです。
長町南駅の入り口の花壇にはイボテングダケが3本生えていました。常磐高速の中郷サービスエリアでは良く見かけましたが仙台で見かけたのは初めてです。
結構良い天気に恵まれ北四番町駅から歩き始めましたが、東北大学医学部の植え込みではヤマトシジミが数羽飛んでいるのを見つけました。逃げ足が速いので写真を撮るのが大変でした。
順調に歩き、大願寺では正宗の灰塚を見学しました。灰塚の周りに植えられた茶樹にはたくさんの花が咲き、さらにホトトギスの花も満開でした。蝶の影が頭上をスーと通り過ぎましたが目でとらえることはできませんでした。
次に原田甲斐一族の唯一の名残として現在に残る荘厳寺の門をくぐり中に入ったところ、大きく見事なモミジと松の古木に圧倒されました。どちらも長い年月を経て生じた空洞に詰め物が施され大事に管理されていました。モミジを見上げると青い空に吸い込まれそうでした。
荘厳寺から北山の輪王寺まではだいぶ距離があったのですが、一本道で迷うこともなくすんなりと到着できました。輪王寺は正宗夫人の願いによって福島県梁川に開山された寺であると言われており、正宗が仙台に居城するまでの間、正宗に随伴し6度も移動しているようです。寺の門から眺める参道は見応えがありました。有料で見学できる庭園には池もあり紅葉が綺麗なことで有名になっていますが、数年前に一度見学していることもあり、今回は庭園には入りませんでした。
輪王寺には、赤痢菌の発見者として世界的に有名な細菌学者である志賀潔の墓があり参拝しました。北里柴三郎は江戸時代に生まれ明治維新から間もない時代にも関わらずドイツに留学し、ペスト菌を発見するなど数々業績を残したことで有名ですが、中でも第1回ノーベル医学・生理学賞の最終候補者であったということですから驚きます。志賀潔も同様に活躍し、赤痢菌は志賀博士の名前にちなみShigella属と命名されています。病原菌に日本人の名前が付けられているのは、今でもこの赤痢菌だけのようですからすごいです。野口英世もそうですが、明治時代の日本人の活躍には目を見張るものがあります。この心意気がいつまでも続くような国であって欲しいと思います。
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