2021年11月23日火曜日

牛久城跡を経て牛久沼への散歩と草花観察

   1121日(日)に牛久城跡を通り牛久沼まで散歩しました。牛久城跡の広場で、めずらしい白花のタンポポを見つけました。

シロバナタンポポ     タンポポの花と綿毛

黄色いタンポポの花の写真を撮っていたところ、イチモンジセセリが飛んできて、その花の裏に止まりました。びっくりしました。

晩秋のイチモンジセセリ

イチモンジセセリはイネツトムシと呼ばれ、イネ科の葉を束ねた「つと」を作り幼虫で越冬するとのことなので、この個体はまもなく命を終えることになるのでしょうか。翅が破れ痛々しいのですが、カメラの前に飛び込んで来たイチモンジセセリは、まだまだ元気のように見えます。

晩秋の今の時期に良く目につく山野草の花の多くはキク科の花のように思いますが、牛久城跡の広場ではキランソウの花を見つけました。牛久沼付近ではトキワハゼの花も咲いていました。背丈が低く目立ちませんが、シソ科の花も結構あるようです。

キランソウ      トキワハゼ

ウツボグサに似た花もありました。調べましたが名前は分かりません。

シソ科?

枯れ草の多い場所では、キク科の中でも特にジシバリ類の花が目につきます。

ジシバリは葉が小さくて丸いとのことですが、良く見つかるのは葉が細長いオオジシバリのようです。でも、葉の長さや形状がまちまちです。ニガナ類には自然雑種もあるとのことです1)

ジシバリ

オオジシバリ

 牛久城跡広場にはオニタビラコの花も咲いていました。オニタビラコも、ニガナやジシバリなどと近縁の植物のようで、染色体数は2n=16と報告2)されていました。

オニタビラコ

 オニノゲシの花も咲いていました。オニノゲシの染色対数は、2n=18のようです。

オニノゲシ

 ニガナ類縁種の中で、良く見かける植物として五つの属を取り上げ、その基本染色体数などをまとめてみましたが、良く見かける草花の名前や特徴などを覚えるのは大変です。

 いつも花の写真だけを撮って終わりにしていました。あたりまえの事ですが、これからは、葉の形や茎への付き方などが分かるような撮り方をしようと思っています。

参考)

1)石澤佳代:ノジシバリの起源―ノニガナとオオジシバリの交配実験による検討、J. Phyto.Taxo.,65, 15-21(2017)

2)西川 恒彦:北海道産植物の染色体数(7)、北海道大学紀要、第二部B、生物学、地学、農学編、35(1)31-42(1984)

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