2022年2月6日日曜日

2月の牛久城跡、牛久沼散歩とコモリグモ

       24日に牛久城跡を通り牛久沼まで散歩しました。

1年で最も寒い時期なので牛久城跡広場は閑散としているように感じました。

でも、よく見ると足元から蜘蛛が四方に逃げていきます。みなほぼ同じサイズなので一緒に生まれたグループなのでしょうか。逃げ足が速くしっかり写真が撮れません。

牛久城跡広場の蜘蛛(ウズキコモリグモ)

クモ類について調べて見たところ、網を張らずに這いまわる徘徊性の蜘蛛としては室内で良く見かけるハエトリグモの他に、畑や草地にはコモリグモやヤチグモなどがいるとのことです。今回見つけた蜘蛛はウズキコモリグモ(Pardosa astrigera)と良く似ていました。

でも正確には、生殖器等を調べないと分からないほど種判別は難しいようです。

コモリグモは日本に60種類程いるとのことですが1)1973年以前はドクグモと呼ばれていたそうです。ウズキコモリグモはウズキドクグモです。ドクグモと呼ばれた経緯には「タランチュラ」も出てくる面白いストリーがあるようです。英語はwolf spiderすなわちオオカミグモとのことです。

コモリグモのメスは卵のうを抱えて歩き回り、卵のう内で育った子蜘蛛の合図で卵のうを食い破ってあげるとのことで、なかなかその生態は興味深いです。

卵のうから出て母のお腹にしがみついて育った子蜘蛛は、上昇気流に糸を伸ばしバルーンニング(空中飛行)で旅立つというのも、何か夢を感じます。でも不安かな? 蜘蛛も面白いです。

以前に岩手で5月に見慣れない蜘蛛の写真を撮っていました。蜘蛛つながりで掲載します。

岩手で5月に見つけたアズマキシダグモ

でもこの寒い冬の時期、蜘蛛の餌は何なのでしょうか。オオイヌノフグリの根元にはアブラムシが越冬していますが食べるのでしょうか。小さな蟻も見かけます。

オオイヌノフグリ(笑っている)

寒さにめげず咲くタンポポの花もたくさんありました。

寒さに負けない逞しいタンポポの花

牛久沼のアヤメ苑の河童の像も少し寂しそうでした。

アヤメ苑の河童の像

でも、雲魚亭の傍の梅の木は、もう花が咲いていました。

雲魚亭傍の梅の花(2月4日)

小川芋銭の河童の碑も綺麗に掃除されて春間近の雰囲気です。

小川芋銭の河童の碑

雲魚亭の庭でツガイの鳩が餌を探していました。

鳩のツガイ

帰りは午後3時過ぎになりましたが、牛久沼が少し赤く色づいていました。

牛久沼(2月4日 午後3時過ぎ)

参考)

1)浜村徹三:コモリグモ類の飼育法、植物防疫、51(11)39-411997

 

0 件のコメント:

コメントを投稿