2023年3月31日金曜日

3月末の岩手訪問と岩手山焼走り国際交流村見学

   あいにくの雨でしたが3月26日午後から3人の孫と共に車で郷里の岩手八幡平市に出かけ、30日昼に牛久に戻りました。3月21日のお彼岸には間に合いませんでしたが、ひとおおりお墓参りを済ませて帰ってきました。

岩手は3月中旬頃から暖かくなり、平年より雪の多い冬だったそうですが、訪れた3月末に平地の雪はほぼ消えていました。道端にはフクジュソウやフキノトウが咲いていました。

岩手八幡平市の様子(3月28日)

ささやかな手抜き菜園にも雪はなく、八幡平市は田や畑の耕運など農作業が始まりそうな早春を迎えていました。

ささやかな手抜き菜園の様子(3月28日)

27日には、孫達の希望により盛岡市スケートリンク(みちのくコカ・コーラボトリングリンク)でスケートの練習をしました。平日で空いていたので孫達と楽しく滑ることが出来ました。小学1年生男子の孫は100回以上転んだと主張していました。

29日には、岩手山焼走り国際交流村に行ってきました。

その途中、岩手山がきれに見えました。

岩手山(3月29日)

アッピスキー場のある前森山や八幡平山もまだ雪に覆われていました。八幡平山に向かう道路(アスピーテライン)は現在閉鎖中ですが、今年は4月15日開通予定とのことです。


前森山と八幡平山(3月29日)

岩手山焼走り国際交流村には温泉施設や天文台(岩手山銀河ステーション天文台)、オートキャンプ場などがあります。以前天文台で、土星の環を見ることができたのが孫たちの思い出での一つです。

今回は焼走りを通り宮沢賢治の詩碑のある展望台まで歩き、その後レストランで昼食を食べ、温泉に入り帰宅しました。

岩手山焼走りは、少しずつ松の木が生え始めているようですが、まだまだ溶岩が冷えて出来た石だらけです。

岩手山焼け走り(3月29日)

焼走りから賢治の碑がある展望台へと降りる場所だけ雪が残っていて、孫たちの絶好の遊び場になりました。何回も滑って遊んでいました。

残雪でのソリ滑り(3月29日)

展望台から駐車場に戻る途中でクジャクチョウを見つけました。暖かい日だったので、越冬成虫が餌を求めて活動していたのでしょう。


クジャクチョウ(3月29日)

フキノトウの花には、見慣れないハナバチが止まっていました。ヒメツツハナバチでしょうか。


フキノトウとヒメツツハナバチ

   まだかなり寒いのですが、思いがけず、蝶々やハナバチと出会うことができました。郷里の岩手でも春が駆け足でやって来るようです。

2023年3月23日木曜日

令和5年3月、WBCの試合展開に感激しました。

   3月22日ワールド・ベースボール・クラッシク(WBC)大会の決勝戦で日本チームが米国チームを3:2で破り優勝しました。

郷里岩手花巻市出身の大谷選手がこの大会に二刀流(投打)で出るとのことでしたので、準決勝のメキシコ戦からテレビで観戦しました。

 メキシコ戦での9回裏、不振を払拭する村上選手のサヨナラ打による勝利はドラマチックで感動しましたが、翌日の決勝戦で大谷選手が9回表米国チームの攻撃を抑えた瞬間は、それ以上で思わず声が出ました。

8回にダルビッシュがホームランを打たれたこともあり、メキシコ戦の逆バージョンで9回表に大量点をとられたら大変との不安が少しあり、ドキドキしました。

 大谷選手が尊敬するトラウト選手とツーアウト後に対決するシチュエーションは、漫画や映画の筋書きそのもので、現実には起こり得ない程の奇跡的な瞬間だったのではないかと思いました。

 インタビューで「どこの惑星からきたの?」との質問に、大谷選手は「日本の田舎というか、本当にチームも少ないようなところでやってた。日本の人たちからしても、頑張ればこういうところでできるんだっていうのは、本当によかったんじゃないかなと思います」と答えたとのことで、自分を見失うことなく、現実をしっかり見てふるまうことができていると感じました。

 大谷選手は、大リーグの打席ではバッターボックスに向かう際にゴミを拾って処理することが度々あるようですが、たぶんゴミを拾うことで、普段の自分のまま平常心で打席に立てるのかなと感じました。

 ありのままでいることは簡単なはずですが難しいです。

 「公園の落ち葉が舞って、飛び方を教えてくれている」という歌をNHKの朝ドラ(舞い上がれ!)で欠かさず聞いています。

新型コロナパンデミックの中で、散歩、ハイキング、登山に良く出かけ、落ち葉が舞う瞬間がかなりあったはずですが、くやしくも、飛び方を教えてくれていると感じたことはありませんでした。

周りの様々な事象・できごとから謙虚に教わる習慣が意識することなく身についていれば、大谷選手のようになれるのかなと思ったりします。

後期高齢者に近づいてきた今でも「ありのまま」で過ごせたかな~と反省する毎日が続いています。まだまだです。

2023年3月21日火曜日

牛久沼のほとりのコブシの花

  3月19日(日)の午後に牛久沼まで散歩しました。

 牛久沼のほとりでは、桜(ソメイヨシノ)より一足早く咲くと言われているコブシの花があちこちに咲いていました。椿の花もたくさん咲いていますがコブシの白い花の方が目立ちます。

牛久沼のほとりのコブシの花

 国道6号線牛久土浦バイパスの歩道を通って牛久沼まで行きましたが、歩道沿いの草の緑が濃くなり、ヤナギの葉も伸び始めたようです。

牛久沼への散歩(3月19日)

 河原にはヒメオドリコソウとオオイヌノフグリがたくさん生えていました。

河原の土手に咲くオオイヌノフグリとヒメオドリコソウ

 タンポポの花にはキタテハが止まっていました。

タンポポの花の蜜を吸うキタテハ

 牛久沼から三日月橋桜散策コースへと周りました。

桜並木の桜はチラホラ咲き始めていましたが、日曜日(26日)頃が見ごろのように思います。

三日月橋桜探索コースの桜(3月19日)

 暖かい日が続いているので、コブシの花は直ぐに散り、桜の開花と共に春が駆け足でやってくるように感じます。

今回は、コブシの花が印象に残ったのでコブシについて少し調べてみました。コブシ(Magnolia kobus)はモクレン科に属し、公園などで良く見かけるハクモクレンと混同される場合があるようですが、ハクモクレンの方が少し早く咲き、花弁が立ち上がっているので区別しやすいように感じます。

 牛久沼周辺のコブシの中に花びらが通常のものより明らかに太く丸いタイプのものがありましたので別種かなと思いました。

牛久沼のほとりのコブシの花の比較

 でもコブシの特徴とされている「萼の裏の1枚の葉」がありました。コブシの花の形態にはかなりバリエーションがあるのでしょうか。これから少し注意して観察したいと思いました。

コブシの花裏にある一枚の葉

 コブシの蕾は毛におおわれていますが、その蕾は生薬で辛夷(シンイ)と呼び、鎮静、鎮痛薬として用いられていたそうです。そのため有効成分に関する研究もかなり行われており、精油やリグナン、セスキテルペン、フラボノイド、アルカロイドなどに関する研究報告が出されているようです1)

最近の情報としては、動物実験でインターロイキン-2の産生を抑制する有効成分としてチリロサイド(tiliroside)というフラボノイド配糖体が取り上げられていました2

 チリロシド(チリロサイド)は、α-アミラーゼの活性も阻害する3)とのことなので、血糖上昇抑制作用も期待されているようです。

 コブシの花についてこれ程多くの研究が行われているとは全く知りませんでした。抗炎症作用を示す成分としてリグナン類に属する「コブシノール」もあるようです。ゴマのリグナンはセサミンやセサミノールでコブシのリグナンはコブシノールなら直ぐに覚えられます。


天候も良かったので、「もうすぐ春」との思いで気楽に散歩していましたが、これまで気にとめることのなかったコブシの花の意外な一

面を知ることができました。

 

参考)

1)Thi Tuyet Mai Nguyenet al.: Four New Lignans and IL-2

 Inhibitors from Magnoliae Flos., Chem. Harm. Bull 65, 840-847(2017)


2Naohiro Oshima et al.: Structures and Inhibitory Activities for  Interleukin-2 Production of Seasonally Variable Constituents in Flower  Parts of Magnolia Kobus at Different Growth Stages., Chem. Pharm. Bull.  68, 91-95(2020).


3Tsuyoshi Goto, et al.: Tiliroside, a glycosidic flavonoid, inhibits  carbohydrate digestion and glucose absorption in the gastrointestinal  tract., Mol. Nutr. Food Rev., 56(3), 435-445(2021)

2023年3月17日金曜日

3月中旬、筑波山頂上のヒオドシチョウ

   3月16日(木)に筑波山に登りました。

真壁町のつくし湖駐車場に車を駐め、薬王院コースで御幸ヶ原まで登り、女体山頂上と男体山頂上を経て自然研究路を周り駐車場に戻りました。

女体山頂上と男体山頂上ではヒオドシチョウと遭遇しました。日光で温められた岩に時々止まりジッとしていました。

筑波山頂上のヒオドシチョウ(3月16日)

朝10時頃、つくし湖から「ふるさとの森」を通り薬王院まで歩きました。ふるさとの森のシシオドシが時々パーンと響いていました。

つくし湖から薬王院へ(3月16日)

苔の生えた石にはネコノメソウとアオキが芽生えていました。

真壁町ふるさとの森のネコノメソウ

薬王院から鬼ヶ作林道を横切り、階段の続く登山道を御幸ヶ原まで頑張って登りました。

薬王院から御幸ヶ原へ

御幸ヶ原には1115分頃に到着しました。女体山頂上は年長さんと思われる園児で賑わっていました。孫もそうでしたが、つつじが丘からの卒園登山でしょうか。

筑波山頂上付近からの眺め

女体山頂上から御幸ヶ原に戻る登山道でヒオドシチョウを見つけました。今年最初の出会いです。

その後男体山に登りましたが、頂上では2匹のヒオドシチョウが縄張り争いをしながらも、時々岩の上に止まりました。

筑波山頂上のヒオドシチョウ3個体(3月16日)

男体山頂上から自然研究路に入りましたが、間宮林蔵の立身石付近でカタクリの花を見つけました。今回の登山・ハイキングでは開花した花はこの一輪のみでしたが、あちこちにカタクリやニリンソウの芽生えが出ていました。

筑波山自然研究路のカタクリの花(3月16日)

帰りは、鬼ヶ作林道出会いから林道を歩いて薬王院まで下りました。林道沿いには大きな杉の木がたくさんありますが、枯れ雄花がたくさん道に落ちていました。今年はスギ花粉が多かったようで、10年程収まっていた私のスギ花粉症も、ぶり返しました。

鬼ヶ作林道の杉の木と林道に落ちた枯れ雄花(3月16日)

林道ではテングチョウをあちこちで見かけました。昨年は少なかったように感じましたが、今年は多いようです。かなり寒い日もありましたが、凌ぎやすい冬だったのでしょうか。あるいはセミ等のように発生数に波があるのかな。

鬼ヶ作林道のテングチョウ(3月16日)

つくし湖のそば屋さん「つくし亭」の桜はピンク色で、花が咲き始めたようです。

真壁町つくし湖のつくし亭の桜(3月16日)

桜も山野草も昆虫も数日単位で変わっていくので、度々出かけて観察できるといいな~と思っています。

 

2023年3月12日日曜日

令和5年暖かい3月中旬の宝篋山登山

   3月12日(日)に土浦市小町の館に車を駐め、朝日峠展望台から小町山頂上を経て宝篋山に登りました。

最近暖かい日が続いているので、越冬中の蝶々などが活動し始めているのではないかと期待しながらの登山・ハイキングでした。

小町の館に朝750分頃に着きましたが、登山者用の駐車場には既に10台以上の車が止まっていました。みなさんい早いです。

おかめ岩からもみじの森に周り、水源の森を通って820分頃に朝日峠展望公園に到着しました。

小町の館から朝日峠展望公園へ

展望台東屋は登山客でにぎわっていました。

そこから、小町山頂上に向けて万葉の森を通り、ヒノキ林の中を進み、急坂を上りました。

朝日峠展望公園から小町山頂上へ

以前、この時期に小町山頂上付近でヒオドシチョウに出会いましたので、誰もいないことを幸いに、頂上付近を歩き回りましたが空振りでした。朝9時頃でしたので、早すぎたのでしょうか。

小町山頂上から宝篋山に向かいました。

小町山頂上から宝篋山への登山道の様子

宝篋山にはたくさんの登山グループが休んでおられました。頂上の椅子は満杯状態でした。

頂上から筑波山や霞ケ浦を眺めていたところ、トラックから新しい机や椅子が頂上に運び込まれ、位置決めなど始まりました。ありがたいです。

宝篋山に向かう林道と宝篋山頂上の様子

宝篋山頂上から東城寺に下山しましたが、途中の林道でテングチョウを見つけました。越冬成虫にもかかわらず、かなり素早く飛び回っていました。

テングチョウ(3月12日)

また、林道沿いにはミヤマシキミ(億両)の蕾がたくさんありました。

ミヤマシキミの蕾(3月12日)

林道から登山道に入りましたが、この登山道には大きく成長したウラジロシダがたくさんあり、目を引きます。谷を流れる小川には小さな滝もあり癒されます。

宝篋山から東城寺への登山道の様子

東城寺に向かう細い山道ではキタテハに会いました。土手にへばりつくように咲いたキイチゴの白い花の蜜を吸っていました。

キタテハ(3月12日)

今回は東城寺の山門へと下りそこから日枝神社まで歩いて見ました。約1.2km程あるようです。

東城寺の山門へ下る

日枝神社では、今年4月2日に「流鏑馬祭り」が行われるとのことなので、馬が走る境内を歩いてみました。

日枝神社とその境内

茨城県では、この日枝神社の他に笠間稲荷神社でも11月に流鏑馬が行われるとのことです。

日枝神社から小町の館の駐車場に戻りましたが、空には朝日峠展望公園から飛行したパラグライダーが舞っていました。

空に舞うパラグライダー(3月12日)

早朝からの登山でしたので、お昼には牛久に戻ることが出来ました。

2023年3月7日火曜日

岩瀬駅からの加波山登山(その2:雨引山から加波山まで)

   3月5日(日)に岩瀬駅から加波山まで往復しました。今回は雨引山から燕山(標高701m)そして加波山(標高707m)までの様子を記します。

雨引山頂上から登山道を500m程下ると、雨引観音に向かう分岐路がありました。雨引観音までは1.7㎞のようですが、今回は立ち寄らず加波山方面に進みました。分岐から加波山までは6.0kmと記されていますので、結構距離があります。

雨引観音方面への登山道との出会い

この分岐から、登山道の標識を頼りにして加波山の手前にある燕(つばくろ)山を目指しましたが、単調な山路風景の中でのアップダウンが続き、かなり消耗しました。

雨引観音出会いから燕山への登山道の様子
燕山頂上に向かう登山道の様子

燕山頂上の岩に座り、しばらく休憩した後に加波山に向かいました。

燕山(つばくろさん)頂上

頂上から少し下ると電波塔と茶色の管理用家屋があり、さらに下るともう一つの電波塔と東屋があり、そこから林道が続いていました。東屋では数人の登山グループが休憩しておられました。

燕山の電波塔周辺の様子

林道を下るとまもなく鳥居が見え、その奥に加波山神社(中宮御拝殿)がありましたのでお参りをしました。

電波塔から加波山神社へ

加波山神社中宮御拝殿

中宮御拝殿の右側に加波山頂上に向かう参道があり、参道には親宮本殿やたばこ神社、中宮御本殿などが建てられ、頂上には本宮御本殿が鎮座し、加波山が山岳信仰の対象とされていることが良く分かりました。

加波山中宮御本殿に向かう道と中宮御本殿

加波山頂上の本宮御本殿

本宮御本殿の周りには巨石がたくさんありました。

加波山頂上の巨石

頂上を通り過ぎ少し下ると本宮御拝殿がありましたが、今回は御拝殿から引き返し、燕山や雨引山を経て岩瀬駅まで引き返しました。

加波山本宮御拝殿

帰り道の燕山から雨引山に向かう登山道にはヤブツバキの花が咲いていました。スミレの花も見つけました。

燕山から雨引山に向かう登山道のヤブツバキとスミレ

雨引山を過ぎた頃には、下りの階段で膝に痛みを感じ始めましたが、無事岩瀬駅にたどり着くことができました。歩数は4万歩を超えていました。

次回は、雨引観音に立ち寄りたいと思っています。