2024年8月27日火曜日

八月の朝日峠展望公園へのハイキング

   8月26日(月)、東京から小学3年生の孫が牛久に泊まりにきたので、土浦市の小町の館から朝日峠展望公園まで、孫3人と共に5人でハイキングしました。

朝日峠展望公園へのハイキング(8月26日)

かなり強い台風10号が発生し、日本列島を縦断する可能性が高いとのニュースが流れていましたが、茨城県は青空の暑い日で、駐車場の車はいつもより少ないようでした。

小町の館から朝日峠展望公園へのハイキング

小町の館には1015分頃に着きましたが、かなり暑かったので2歳の孫はベビーキャリアーでおんぶして登りました。でも、「もみじ谷」の少し前から自分で歩きたいと言い出したので、ベビーキャリアーからおろし、あちこち寄り道をして遊びながら朝日峠展望公園の駐車場まで歩きました。

小町の館から朝日峠展望公園頂上まで

駐車場でトイレ休憩後、ベンダーで飲料を補充して展望公園頂上まで登りました。歩くたびに足元からバッタが飛び立ち、バッタを追いかけながら頂上に到着しました。小町の館から1時間15分程かかり1140分に登頂できました。

頂上から「牛久大仏」が見えました。

朝日峠展望公園頂上からの眺望(牛久大仏)

アゲハチョウが数羽飛び回っていました。

朝日峠展望公園頂上のナミアゲハ

頂上でしばらく休憩した後、芝生の丘をバッタやカマキリなどの昆虫や、トカゲ、蜘蛛などを探しながら下りました。

ボタンヅル       コブシ
シオカラトンボ     ジョロウグモ

下り道は転びやすいので、展望公園の駐車場から2歳の孫をベビーキャリアーに乗せ休憩所の洗顔沢まで下りましたが、そこから一人で歩きたいと言い出し、手を引いて長い山道を無事に小町の館駐車場まで下りました。

山路では、シオカラトンボやシノメトンボの他にナツアカネを見つけました。

ナツアカネ

イチモンジセセリなどのセセリチョウもたくさん飛んでいました。

イチモンジセセリ

でも、一番多く飛び回っていたのは幼虫がカタバミを食草とするヤマトシジミです。

ヤマトシジミ

 キバナコスモの花には、大きなクマバチが訪れていました。花に止まると大きく揺れるのですが、しがみついています。

クマバチ

 頂上に到着する前に皆でオニギリ一個程度を食べただけでしたが、13時までよく頑張りました。天候に恵まれ楽しいハイキングができました。



2024年8月26日月曜日

令和六年8月下旬の牛久沼散歩

   8月23日(金)、午後から牛久沼まで散歩しました。

曇り空でしたが相変わらず暑い日でした。

牛久駅近隣の寿司店スシローの国道6号線交差点から牛久市道23号線(城中-田宮線)に出て、スーパー河内を通りスーパーカスミ店方面に歩きましたが、「つつじが丘ふれあい花の会」が管理する花壇がとても綺麗でした。

牛久市道23号線を通り牛久城跡へ(8月23日)

牛久市道23号線から城中の在来道を通り牛久城跡に向かいました。

広場の倒木に座り少し休憩しました。

牛久城跡の様子(8月23日)

いつも牛久城跡広場で林にいる昆虫を探すのですが、今回はアミガサハゴロモを見つけました。日本の代表的なハゴロモ類としては、アオバハゴロモやベッコウハゴロモ、スケバハゴロモ、アミガサハゴロモがあげられるのですが、アミガサハゴロモには出会う機会が少ないのでラッキーでした。カシの葉に止まっていました。

牛久城跡のアミガサハゴロモ

牛久城跡から牛久沼に向かい、木道を通り牛久沼のほとりを三日月橋まで歩きました。

牛久沼の様子(8月23日)

シオカラトンボの雄や雌がたくさん飛んでいました。

シオカラトンボ(雄)

暑い日が続いているので、蝶々はあまり飛んでいません。林の奥にチャバネセセリが止まっていました。

チャバネセセリ

三日月橋からアヤメ苑へと周り、林沿いの道を「雲魚亭」まで歩きました。

牛久沼のアヤメ苑(8月23日)

雲魚亭に向けて歩いていると林の中を紫色の翅をちらつかせながらムラサキシジミが飛んでいました。時々木の葉に止まるのですが、なかなか翅を開いてくれません。

ムラサキシジミ

道端を良く見ると、カマキリがいます。地面の方が暑いと思うのですが、何故か暑い日ほど地面付近にカマキリがいるように思います。オオカマキリの幼虫と成虫が見つかりました。

オオカマキリ幼虫(終齢)と成虫

林沿いにはカラスウリの実がたくさんありました。まだ赤くなっていないのですが、美味しそうに見えます。

カラスウリの果実(8月23日)

可食性の果実なので、ネットでは調理方法の紹介などもありましたが、ニガウリよりも苦いとのことです。

ニガウリの苦味成分はククルビタシン類のモモルデシンが主体ですが、カラスウリの実には、ククルビタシンBやククルビタシンD、ククルビタシンJなどがあるとのことです1)

今年の夏は本当に暑いのですが、汗を流しながら歩くことが好きです。

 

参考)

1)Jing Chen et al.: Chemical constituents from Trichosanthes cucumeroides., J. Chinese Pharm. Sci., 29(6), 431-438 (2020)

2024年8月22日木曜日

令和六年夏のつくば市宝篋山登山と昆虫観察

  8月19日(月)につくば市の宝篋山に登りました。

宝篋山小田休憩所に車を置き、朝9時50分に常願寺コース登山口に向かいました。田んぼの稲がたわわに実っています。

生憎の曇り空でしかも暑い日でしたので、いつも駐車場はほぼ満車なのですが、今回は空いていました。

宝篋山小田休憩所から常願寺コース入り口へ

猪の防止柵を開けて草に囲まれた登山道に入ると、オオシオカラトンボが飛び回り、ヤマトシジミやイチモンジチョウ、コミスジ、ウラギンシジミなどが目に止まります。竹藪にはサトキマダラヒカゲもいました。

ハンミョウも道案内をしてくれました。

オオシオカラトンボ    ウラギンシジミ
サトキマダラヒカゲ      ハンミョウ

しばらく歩くと小川沿いの道になり、山頂まで1.9㎞の立て札がありました。常願寺コースは小田休憩所から頂上まで約4kmとのことなので、ほぼ中間地点ですが、ここから尖浅間山まで急坂が続きます。汗だくになりました。

宝篋山の常願寺コース登山道の様子

尖浅間山頂上には10時50分に到着したので、丁度1時間歩いたことになります。しばらく休憩した後「合体木」の側を通り見晴らしのいい休憩所に着きました。

尖浅間山頂上付近の合体木や休憩所

その後、極楽寺コースへと合流しバイオトイレ前で休憩しました。頂上には11時20分頃に到着しましたが、3組の登山グループが休憩されていました。

宝篋山のバイオトイレから頂上へ

頂上では数羽のアゲハチョウが群がり飛び回っていました。

宝篋山頂上のキアゲハ

ツマグロヒョウモンは頂上の端から端まで元気に飛んでいきます。

宝篋山頂上のツマグロヒョウモン(雄)

アゲハチョウやツマグロヒョウモンに比べると少し小ぶりのウラギンヒョウモンもいました。

宝篋山頂上のウラギンヒョウモン

しばらく蝶々の様子を見ていたところ、少し奇妙な形の生物がワラビに止まっていたので、近づいてよく見るとナミアゲハのツガイでした。交尾しているようです。

ナミアゲハの交尾

今回の宝篋山登山は夏真っ盛りの暑い日でしたが、たくさんの昆虫に出会えてラッキーでした。岩手へのお盆帰省では山歩きが出来なかったので、久しぶりの楽しい登山ハイキングでした。

2024年8月21日水曜日

令和六年岩手へのお盆帰省とアズマヒキガエル

   8月12日から16日までお盆の墓参りのため岩手に帰省しました。

長女の家族も12日から15日まで帰省し、安比スキー場のANAクラウンリゾート安比高原に宿泊していたので、安比高原に二日間出かけました。

安比スキー場のホテル内に初めて入りましたが、様々な娯楽施設があり小学生の孫達はホテル内のプールで二日間遊び、2歳の孫はプールに入れないのでゲレンデに設置された小動物公園や、雪製造マシーンのデモンストレーションなどのイベントを楽しみました。

八幡平市安比スキー場

15日の夜には八幡平ふるさと花火まつりが松尾総合運動公園で開催されたので、太鼓のイベントの後で屋台で夕食を購入し、夏の夜空に打ちあがる大輪の花火を皆で観賞しました。花火の終盤は小雨になりましたが、それでも楽しい夕時でした。

八幡平市の八幡平ふるさと花火まつり(8月15日)

遊び三昧でしたが、13日から16日までしっかりお墓参りをして無事に牛久に戻りました。

牛久の実家に戻ると玄関で、大きなヒキガエルが待っていました。仕事の都合で帰省できなかった長男夫婦が捕獲したようです。前足の指4本が目立ちます。後ろ足の指は5本あるそうです。

アズマヒキガエル

日本には、ヒキガエル科(Bufonidae)、ヒキガエル属(Bufo)のニホンヒキガエル(Bufo japonicus japonicus)とアズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)が生息しているとのことですが、玄関で待っていたヒキガエルはアズマヒキガエルのようです。

ヒキガエルはブフォトキシン(Bufotoxin)と呼ばれる白い毒素を含有していて、耳下腺やイボなどから皮膚に分泌するそうです。

ブフォトキシンは強心性ステロイドの、ブファリン(Bufalin)やブフォタリン(Bufotalin)、ガマブフォタリン(GamabufotalinGamabufagin)、シノブフォタリン(Cinobufotalin)、シノブファギン(Cinobufagin)、レジブフォゲニン(Resibufogenin)などの混合物のようです。アズマヒキガエルからはレジブフォゲニンやガマブフォタリンなどが検出されていました1)

アズマヒキガエルのブフォトキシン


漢方では「践祚(センソ)」として古くからガマ毒素が利用され、その有効成分はレジブフォゲニン、シノブファギンなどとされています。

驚くことに、マムシより毒性の強いヤマカガシはガマを食べて、その毒素を溜め込み利用しているとのことです。中国にはホタルを食べてその毒素を蓄積するヤマカガシ類がいるとのことで、生物間の仕組みは興味深いです。

参考)

1)Kazutake Shimada et al.: Studies on Cardiotonic Steroids from the Skin of Japanese Toad., Chem. Pharm. Bull. 25(4), 714-730(1977)

2024年8月8日木曜日

令和六年、真夏の筑波山登山

    7月23日に眼の手術をしたのでしばらく散歩等は控えていましたが、順調に回復しているので、思い切って8月6日に筑波山に登りました。

桜川市真壁町の薬王院の駐車場から、酒寄林道、鬼ヶ作林道など舗装された林道をゆっくり歩き1時間半ほどで旧ユースホステル跡地前の「深峰歩道コース」登山口に到着し、そこから筑波山に登りました。

薬王院へは6月19日に訪れ、筑波山に登りましたが7月は様々忙しく、筑波山への登山は出来ませんでした。

桜川市真壁町の薬王院(6月19日)

酒寄林道を歩くのは久しぶりでしたが、今年の夏は暑いので蝶々やハナバチ等の昆虫は見当たりませんでした。でも、メマトイと呼ばれるコバエ類がたくさん発生し顔の周りを飛び回り、それを狙ってトンボも飛び回っていました。

薬王院駐車場から酒寄林道へ

シオカラトンボより少し大型でがっしりしたオオシオカラトンボがクズの蔓に止まってくれました。

オオシオカラトンボ

酒寄林道から鬼ヶ作林道へ出て、薬王院からの登山コースと鬼ヶ作林道との出会いを通り過ぎ、いつもは筑波高原キャンプ場まで歩くのですが、今回は少し楽なコース選択をして、旧ユースホステル跡地から筑波山に登ることにしました。

鬼ヶ作林道から旧ユースホステル跡地へ

途中で、私の目の前を通り過ぎるオオセンチコガネに出会いました。小型でしたが赤色でツヤツヤでした。

オオセンチコガネ

旧ユースホステル跡地からの深峰遊歩道は、小型トラックが御幸ヶ原まで運行できるようになっていますので、途中で一台のトラックが降りて来ましたが、他の登山グループとはすれ違いませんでした。

旧ユースホステル跡地から御幸ヶ原へ

女体山と男体山は霧に覆われていましたので、御幸ヶ原の登山客もまばらでした。

筑波山の御幸ヶ原

御幸ヶ原のコマ展望台

 今回は、病み上がりの登山でしかも頂上は霧に覆われていたので、頂上に登ることなく、直ぐに薬王院コースで下山しました。

薬王院コースにはたくさんの階段が設置されていて、かなり急坂なので今回は転ぶことのないよう慎重に下山しました。

御幸ヶ原から薬王院コースで下山

丁度12時頃に薬王院の駐車場に戻ることができました。

薬王院の登山者用駐車場

いつもよりゆっくりとした登山で、景色をしっかり見ながら歩くことが出来たように思っています。