2021年7月8日木曜日

コロナ禍の中での仙台と岩手の訪問

     新型コロナウイルスの陽性者がオリンピックの直前にも関わらず、少しずつ増え始めているようです。ワクチン接種の効果が出る前に陽性者が増え始めてしまったような状況です。何とか早く収まって欲しいと願っています。

 トーマス・フランシス・ジュニア(Thomas Francis Jr.)が1960年に発表した論文「ON THE DOCTORIN OF ORIGINAL ANTIGENIC SIN」がコロナ禍の中で注目されているようです。

この抗原原罪(original antigenic sinOAS))という考え方は、インフルエンザの疫学研究からもたらされたとのことです。幼いころに初めて感染し形成されたインフルエンザ抗体が、2度目以降のインフルエンザ感染時に、その2度目以降のウイルスに対する免疫反応より優位に誘導されるという現象です。

この現象は、刷り込み抗原(Antigenic imprinting)や抗原の年功序列(Antigenic seniority)、負の干渉(Negative interference)、バックブースト(Buck-boost)などとも呼ばれているようです。

その後の研究によって、この現象はインフルエンザだけでなく、デング熱ウイルスやHIVへの感染の際にも観察されることが明らかになっているようです。

 新型コロナウイルスの場合はどうなのでしょうか。新型コロナウイルス感染に伴い生じる抗体の中に、新型コロナウイルスの先祖に由来する抗体が、今回のコロナウイルスの抗体に先立ち産生されている可能性はないのでしょうか。

 先祖ウイルスの抗体を捕まえれば、起源が類推できるのではないかと期待してしまいます。何故かいつも気になっています。

 7月に入り、牛久も雨の日が多くなり散歩にでかける機会が少なくなりました。

 用事も少しあり3日には上野から新幹線に乗り仙台日帰りしました。長町南駅のバス停の植え込みのツツジの葉に小さなヤマトシジミが止まっていました。

ヤマトシジミ(7月3日 仙台市)

 6日には郷里の岩手八幡平市の菩提寺の和尚さんの葬儀が行わたので、5日に牛久を車で出発し参列しました。訃報の知らせを受けた際には本当に落胆しました。悲しくなりました。尊敬していたりっぱな和尚さんでした。85歳でご逝去されましたが1月にお会いした時は元気で、広い境内を一人で除雪されていました。

 コロナ禍の中一人での旅立ちだったようです。心からご冥福をお祈りします。

 岩手の畑は様子をみただけで、車での往復でしたが、葬儀後すぐに牛久に戻りました。

 畑のゆきやなぎの周りをコミスジに似たチョウが2匹飛び回っていました。筑波山などで見かけるコミスジとは少し模様が違うようでした。

岩手のホシミスジ(7月6日)

ホシミスジ

 牛久に戻ってから調べたところホシミスジのようです。幼虫はユキヤナギを食草にするとのことです。

 岩手の畑には5月の連休に豆類を蒔きましたが、すっかり草に覆われてしまったようで、親戚の方がトラクターで耕運して下さいました。2カ月近く畑に来ないので草ぼうぼうになり、除草のための耕運をして下さったようです。

 綺麗に耕運されありがたかったのですが、これから何を栽培できるのか検討中です。


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