7月17日に八幡平市安比高原の「ブナの駅」に行ってきました。
ブナの駅は、林野庁による森林浴の森日本100選に選定されたブナ林の森を訪れる観光客用に設置された駐車場で、トイレや休憩所があります。
ブナの駅の周辺は「中の牧場」と呼ばれ、以前は牛や馬の放牧地だったそうです。中の牧場からブナ林の森に入り、その森を通り過ぎると「奥の牧場」があるとのことなので、今回はその奥の牧場まで往復しました。
奥の牧場には小さな沼がたくさんあり、遠くから見るとどの沼も鏡のように、周りの風景を映して輝いていました。浅い沼の底に草木が沈殿して腐蝕し沼底が黒褐色になっているためのようです。
ブナの駅からブナ林の森に向かう草原の道やブナ林の森には標識がたくさん設置されていて分かりやく、安心して散策できるようになっていました。
ブナ林の森にはブナの枯れ葉が重なっているためなのか、下草がほとんどなく、まっすぐに伸びたブナが林立し、さわやかな空間が続いていました。森林浴の森として認められている理由が良く分かりました。
ブナの森から出ると視界が開け、奥の牧場の草原にはヤナギランやノアザミなどの花が咲き、少し歩くと沼があちこちにあることが分かりました。
沼には鮮やかな青色のイトトンボがたくさん飛んでいました。後で調べたところエゾイトトンボのようです。
このエゾイトトンボと同様に、青色でカワトンボ程度の大きさのトンボもせわしなく飛んでいましたが、過敏で近寄れなかったため写真をとることはできませんでした。翅は無色透明でした。
青い空を映し、鏡のように輝く沼に近づくと沼底が見え始め、一転して黒い沼に変わりました。その黒い沼の上を飛び回る繊細な青色イトトンボを、あちこちの沼でしばらく観察しました。
翅の付け根付近のみが赤味を帯びたトンボもいました。後で調べたところ、カオシロトンボのようです。初めて見ました。
顔までしっかりと赤い赤とんぼもいました。ショウジョウトンボのオスのようです。メスは赤色にならず、シオカラトンボのメスと同じような色のようです。
今回は、奥の牧場で他の方に会うことはありませんでした。広々とした草原を独り占めしたような、でも少し寂しいようなそんな気分でした。
黒滝も眺め90分ほど散策してブナの駅に戻りました。
今回は、草原に様々な昆虫がいたのでたくさんの写真を撮ることが出来ました。
ブナ林による大きな森林空間の体験に加え、多様な植物や昆虫を自由に観察できるフィールドとして魅力的な場所だと思いました。また直ぐにでも出かけたい場所です。
0 件のコメント:
コメントを投稿