6月11日は雨との予報でしたが午前中は雨が降ることもなく、無事に草刈り作業を終えました。
午後は雨を覚悟して姫神山(標高1,124m)に登ることにしました。でも幸い頂上に着くころには青空が広がり、岩手山も眺めることができました。駐車場には30台程の車が止まっていました。夕方には盛岡地方に大雨警報が出たとのことでしたので、本当にラッキーでした。
姫神山頂上(6月11日) |
いつもどおり一本杉登山口から往復ましたが、登山口前の草原を少し散策したところ、刈り込まれた草原のところどころにルリソウ(ホタルカズラ)が綺麗に咲いていました。また、林付近にはニリンソウの群落もありました。
ニリンソウ ルリソウ(ホタルカズラ) |
草の葉に小さなセグロヒメカメムシとジョウカイボンがいるのを見つけました。
セグロヒメカメムシ ジョウカイボン |
また、シオカラトンボより少し大きめで尻尾の細いヤマサナエが勢いよく飛んでいました。木陰の草の上にはカノコガのような翅をした、今まで見たことのない模様の蛾が止まっていたので接近しようとしたところ、サーっと森の中に逃げていってしまいました。後で調べたところトラガのようです。残念でした。初めて見ました。
ヤマサナエ トラガ |
登山道に入って少し歩いたところにオダマキの花が咲いていました。七時雨山麓で良く見かけるオダマキと異なり萼が白く花びらが黄色の花でした。二つとも花の距の部分(角の部分)が内側に巻き込んでいるので、オオヤマオダマキなのでしょうか。勉強不足で良く分からないのですが、オダマキには変異が多く、一般的にはどちらもヤマオダマキとしているようでした。
さらに少し登ったところに、登山道の名称にもなっている一本杉がありました。他の杉も見本林になっている程なので立派ですが、それらの数倍の太さで迫力がありました。
姫神山の名所一本杉 |
一本杉から五合目まで急坂が続きますが、そこでウスタビガの繭やオオクルマムグラの花などを見つけました。
ウスタビガの繭 オククルマムグラ |
頂上までの登山道にはヤマキマダラヒカゲがたくさん飛んでいました。登山道に止まっている蝶に近づき5個体程の写真を撮りました。
ヤマキマダラヒカゲ |
8合目あたりから日が差し始めたので嬉しかったです。頂上には数人の登山者がおられました。
頂上は岩だらけですが、その隙間にミヤマアズマギクが咲き、すぐ下の林にはツツジの花が満開を迎えていました。
ミヤマアズマギク 姫神山頂上のツツジ |
岩場にあるミヤマヤナギの綿に包まれた花穂が神秘的でした。
ミヤマヤナギ |
種子(柳絮(りゅうじょ))は、この綿毛があるため遠くまで飛んで行くことができるようです。手で触ってみましたが、繊維というより柔らかい毛のような不思議な感触でした。
中国ではこの綿毛によるアレルギーが問題になっているようなので、成分組成に興味を持ちました。
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