2022年8月8日月曜日

牛久沼周辺のアオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、スケバハゴロモ、アミガサハゴロモ

    仙台市在住中にハゴロモ類に興味を持ち、散歩の際に写真を撮っていましたが、頻繁に見かけるアオバハゴロモの他にベッコウハゴロモを時々見かける程度で、スケバハゴロモやアミガサハゴロモには会えませんでした(20198月26日ブログ)。

牛久でも散歩やハイキングの際に気にかけていましたが、昨日(8月7日)の牛久沼散歩で、ようやく4種類のハゴロモ類の写真をまとめて撮ることができました。

偶然にもその内の3種類が、カシの木の林から道端に伸びた藤の蔓に集まっていました。

ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ、アミガサハゴロモ
(8月7日)

牛久沼周辺で草木の茎や枝についた白い綿毛を目印にしてハゴロモ類を探すと、これまではほとんど全てがアオバハゴロモでした。

アオバハゴロモ

アオバハゴロモの集団

でも、今回(8月7日)はベッコウハゴロモを数匹見つけることができました。葉の陰にポツンポツンと一個体ずつ止まっていました。

ベッコウハゴロモ

ベッコウハゴロモ

実は、7月31日に牛久沼周辺を散歩した際に背の高いオオブタクサの茎に白い綿毛がたくさんあったので覗いてみたところ、スケバハゴロモの集団がいました。初めて見ました。10本以上の茎にびっしり連なっていたのでびっくりしました。最初は黄色い花が咲くイヌキクイモやオオハンゴンソウの茎だと思ってしまいましたが、穂状の花が付くオオブタクサのようです。

スケバハゴロモ

スケバハゴロモの集団と終齢幼虫

8月7日にも覗いてみましたが、大部分が飛び去っていたもののまだかなりの個体を確認することができました。

スケバハゴロモは以前桑園にたくさんいる害虫の一つとしてとらえられていたようです1)

アオバハゴロモとベッコウハゴロモそしてスケバハゴロモを確認できたので、残りのアミガサハゴロモを何とか見つけたいと思いながら、林を覗いていたところ、偶然にも3種類のハゴロモが同じ枝に止まっていたので幸運でした。

アミガサハゴロモは2個体いました。

アミガサハゴロモ

7月9日に土浦市の朝日峠に登った際、アオキの幹にハゴロモ類の幼虫群がいるのを見つけました。でも、成虫が近くにいなかったのでその種類はわかりませんでした。

アミガサハゴロモの幼虫

終齢幼虫のお尻の部分が肌色なのはベッコウハゴロモとアミガサハゴロモのようですが、毛の密度が濃くしかも真っ白なので、アミガサハゴロモだったのではないかと思っています。

アミガサハゴロモの幼虫はカシ類の幼木に寄生するとのことなので、次はアミガサハゴロモ成虫の集団を見つけたいと思っています。

今回の牛久沼周辺の散歩では、ムラサキシジミの写真も撮ることができました。久しぶりです。

ムラサキシジミ

牛久観光アヤメ苑の蓮の花もそろそろ終わりのようです。蓮の実が出来始めていました。

牛久沼アヤメ苑の蓮の花(8月7日)

  青色の蓮の花はまだないようです。睡蓮の青花はあるそうですが、多羅尊菩薩に頼る訳ではないのですが、バラの花と同じように青花蓮を日本が提供できるといいなと思いました。

参考)

1)井上 昭司:スケバハゴロモの生態と越冬卵の防除、蚕糸研究、110号、123-1311979

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