8月15日に岩手から車で牛久市に戻り、23日に筑波山に登りました。
曇りの天気でしたが、筑波山頂上付近は霧に包まれていました。つくし湖駐車場に車を止め薬王院を経て鬼ヶ作林道を通り筑波高原キャンプ場まで歩き、キャンプ場コースで女体山頂上に登りました。その後、男体山の自然研究路を周り薬王院コースで下山しました。
つくし湖 → 薬王院 → 鬼ヶ作林道出会い → キャンプ場 |
頂上付近は霧でしたが、女体山頂上付近でヤマジノホトトギスの花を見つけました。たくさん咲いていました。
筑波山のヤマジノホトトギス(8月23日) |
花の赤い斑点が多いものから、ほぼ無いものまで結構バリエーションがありました。ヤマジノホトトギスには、そのシロバナ種であるシロバナヤマジノホトトギスもあるそうなので、交雑するのでしょうか。
筑波山ヤマジノホトトギスの花の比較 |
自然研究路では筑波山のガマに出会いました。まだ若い蛙のようでした。
筑波山頂上付近の蛙 |
薬王院から筑波高原キャンプ場までは、のんびりと林道を歩きました。キンポウゲ科センニンソウ属のボタンヅルとセンニンソウの花が道端にたくさん咲いていました。
筑波山麓鬼ヶ作林道のボタンヅル(8月23日) |
筑波山麓鬼ヶ作林道のセンニンソウ |
ボタンヅルとセンニンソウの花は花弁の長さや花の密集度が違うように感じますが良く似ています。花より葉の形を比べるとその違いが分かりやすいようです1)。
昆虫はあまり見かけませんでしたが、一羽のイチモンジセセリがボタンヅルの花の蜜を吸っていました。
ボタンヅルの花の蜜を吸うイチモンジセセリ |
クサギの花もあちこちで咲いていました。アゲハチョウが一羽せわしくその花の上を飛び回っていました。
クサギの花の蜜を吸うアゲハ |
真夏の日中は昆虫類に出会う機会が少なるなるのですが、ハゴロモ類はこの時期に良く見かけるように感じます。桑の葉やフジヅル、ヤブガラシなどがあると近寄って探してみたくなります。
今回もアオバハゴロモを見つけましたが、ほとんどの場合アオバハゴロモなので、ベッコウハゴロモやアミガサハゴロモなどの別種を期待してしまいます。
アオバハゴロモ |
7月にはネムノキの花が綺麗に咲いていましたが、8月の末にもなると花は全く見あたりません。同じマメ科で5~6月に黄色い花が連なって咲くジャケツイバラの実が完熟になり、鞘の口が開いていました。
ジャケツイバラの実(8月23日) |
筑波山麓のジャケツイバラ(5月15日) |
今まで暑い暑いと思っていたのに、秋の気配を感じたような気がしました。早いです。
参考)
1)小林浩二:近縁な植物の比較 センニンソウ・ボタンヅル、新潟県植物保護、第16号、3~5p(1994年9月)
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