7月11日は雨模様でしたが八幡平山方面に出かけ、アスピーテライン道路沿いにある旧松尾鉱山(硫黄鉱山)御在所資料館前の駐車場に車を駐め、御在所湿原を散策しました。
湿原にある赤沼(五色沼)はパステルブルーに染まり綺麗でした。小雨ながら偶然太陽が照りラッキーでした。
パステルブルーの五色沼(御在所湿原):7月11日 |
五色沼は流入水のない茶筒のような形の沼で、青色に染まる時期は、沼の水温が湧き水の温度16℃よりも高い夏の季節だけのようです。
2年前の10月20日に五色沼を訪問した際には、文字通りの赤沼になっていました。
令和5年7月11日 令和3年10月20日 五色沼の水色変化 |
水の重さは温度によって変わり、「4℃が最も重い」と言われていて、温度の高い水は軽いので上(表面)に移動することが分かっています。
沼表面付近の水温が湧き水より低くなる春、秋、冬は、湖底の湧き水の方が暖かくて軽いので上に移動し、酸性(pH3.0~3.2)の湧き水に含まれる青色の硫酸第一鉄(FeSO4)や硫化水素(H2S)が、湖面で空中の酸素によって酸化され、それぞれ最終的に褐色の酸化鉄や硫黄(白濁)に変化するのだそうです。
五色沼の水色変化には硫黄バクテリア等も関与するなど、実際はかなり複雑なようです。
駐車場からは、赤沼神社の赤い鳥居をくぐり、熊避けの鐘がある所から湿原に下り、木道を15分ほど進むと赤沼(五色沼)にたどり着くことができます。
御在所駐車場から御在所湿原の木道へ |
木道を通り15分程で五色沼、御在所沼へ |
遊歩道の周囲には、タチギボウシの花が咲いていました。
タチギボウシ |
また、ところどころでルリイトトンボが足元から飛んで行きました。
御在所湿原のルリイトトンボ |
安比高原の奥の牧場に点在する沼にはエゾイトトンボがたくさんいましたが、ルリイトトンボは、酸性の強い沼のある御在所湿原の自然環境に適応しているのでしょうか。
安比高原の奥の牧場のエゾイトトンボ |
五色沼の隣には、五色沼からあふれた水が流入する大きな御在所沼があり、二つの沼の間に東屋があります。
御在所湿原の東屋 |
その東屋で景色を見ながら昼食を摂りました。人影はありませんでした。
東屋から駐車場に向けて戻り始めると雨が激しく降ってきました。空も黒い雲に覆われ雨が止みそうになかったので、八幡平山に行くのを諦めました。
今回の岩手訪問では八幡平山頂上付近にある八幡沼周辺のハイキングはできませんでした。残念です。
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