2024年3月30日土曜日

令和6年3月末の岩手への帰省と盛岡市高松の池の野鳥など

   3月26日から孫3人と共に岩手に帰省しました。

27日、28日ともに快晴で岩手山(2,038m)がクッキリと見えました。

岩手山(3月28日)

姫神山(1,124m)も綺麗に見え、登りたいと思いましたが、27日、28日ともに盛岡市のスケートリンクに出かけました。

姫神山(3月28日)

帰省の度にスケートリンクに出かけているので、小学生の二人は自由に滑れるようになりました。4月で2歳になる孫娘も初めてスケート靴を履き、鉄パイプ椅子に座って、小学生組と一緒にリンク内を周りました。

七時雨山麓を通る県道227号線は、4月17日まで閉鎖のようです。4月末からの連休には行ってみたいと思っています。

七時雨山(3月28日)

「手抜き菜園」の畑作業は4月末からの連休に行う予定です。

岩手の「手抜き菜園」(3月28日)

28日は、スケートの後に高松の池に出かけました。

池の野鳥は大部減り、本州地域の留め鳥であるカルガモが目立つようになっていました。

盛岡市高松の池の野鳥(3月28日)

餌を与えている方の周りに、カルガモの他にマガモやオナガガモ、ヒドリガモなどが集まっていました。

高松の池のカルガモ、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ

オシドリの雄も一羽見かけました。カルガモと並んで泳いでしました。

高松の池のオシドリ、カルガモ、オオバン

ハクチョウもまだ十数羽いました。

高松の池の白鳥(3月28日)

今年から、高松の池の他に霞ヶ浦や牛久沼、洞峰沼など、時々訪れる湖や沼で渡り鳥などの野鳥を観察し始めましたが、その移ろいに興味を持つようになりました。

令和5年度も明日で終わりです。

仙台市から20193月末に牛久市に戻り丁度5年経ちました。2019年末からのコロナ禍も終わりを迎え、平常時に戻りつつあることを嬉しく感じています。

令和5年度は行政区の班長業務を担当しました。毎月の広報誌の配布の他、ゴミ置き場の清掃や日常のコミニケなどの気遣いが大事です。

火曜日と水曜日は孫が通う学校の12年生の下校サポート(往復3km程度)と、牛久駅に向かうふれあい通りの美化活動(花植えや草取り)を、孫の1年生入学に合わせそれぞれ3年間継続することが出来ました。

それが縁で、今年10月から公民館で月2回のカラオケグループ活動にも参加しています。

岩手に住み畑作業などに専念する予定でしたが、令和6年度も2歳の孫の子守をしながら牛久市での生活を続けることになりそうです。

 

2024年3月21日木曜日

千代田アルプスのムラサキシジミやテングチョウなど

   ヒオドシチョウがそろそろ飛び回っているだろうと思い、千代田アルプスと小町山に3月20日の天皇誕生日に早朝から出かけました。

でも、残念ながら出会えませんでした。代わりに雪入山の麓でムラサキシジミを見つけました。テングチョウもたくさんいました。

ムラサキシジミ 雪入山ふれあいの里(3月20日)

小町の館に車を置き、8時頃からもみじ谷や水源の森を通り朝日峠展望公園に登り、そこからパープルラインへ出て、パープルラインから電波塔への林道に入り剣ヶ峰、雪入山へと歩きました。

小町の館から朝日峠、剣ヶ峰、雪入山へ

電波塔への林道ではテングチョウを数羽見つけました。

テングチョウ(3月20日)

雪入山から秋葉峠に降りて、黒文字平を通り秋葉山頂上に登り、そこから三ツ石森林公園へと下り、舗装道路に出て「雪入ふれあいの里公園」まで歩きました。

雪入山から秋葉峠、浅間山、三ツ石森林公園へ

三ツ石森林公園の遊歩道にミヤマセセリが止まっていました。

ミヤマセセリ(3月20日)

三ツ石森林公園から雪入ふれあいの里公園までの舗装道路では、10人前後のトレイルランナーグループに出会い挨拶しました。車も数台追い越していきました。

雪入ふれあいの里公園(3月10日)

雪入ふれあいの里公園の少し手前でムラサキシジミが目に止まりました。ルリシジミの雌も同じような表翅の文様なので、裏翅も確認しました。

雪入ふれあいの里公園から中央青年の家に向かう林道を歩き、キャンプ場併設の「いやしの里」まで登り、そこから「急坂コース」で剣ヶ峰に向かう電波塔の林道に出て、元来た道を通り朝日峠展望公園に戻りました。

ふれあいの里公園から「いやしの里」を通り朝日峠へ

雪入りふれあいの里公園から中央青年の家に向かう林道では、キタテハに会いました。テングチョウもたくさん飛んでいました。昨年、一昨年はテングチョウが少ないように感じましたが、今年はかなり多いようです。

キタテハ(3月20日)

林道からショートカットで、「いやしの里」方面への山道を歩きましたが、その途中でアカタテハを見つけました。なぜか足元に飛んできて止まりましたが、汗の臭いに魅かれたのでしょうか。

アカタテハ(3月20日)

剣ヶ峰でヒオドシチョウに出会えなかったので、朝日峠展望公園頂上から下山して、ヒノキ林の登山道を通り「よろこぶ」坂を登って小町山頂上まで行きましたが、蝶などは見つけることができませんでした。

「よろこぶ」坂を通り小町山頂上、小町の館へ

小町山から長寿コースを通り1230分頃に小町の館に戻りましたが、ヒオドシチョウには出会えなかったものの、ムラサキシジミやテングチョウ、キタテハ、アカタテハなど、様々な蝶々を追いかけながらハイキングすることが出来ました。

2024年3月17日日曜日

3月の高浜駅から土浦駅までの西浦中岸リンリンロードハイキング

   最近、霞ヶ浦のリンリンロードを歩いていますが、高浜から土浦までの西浦中岸リンリンロードが37.5kmと表記されていたので、歩いて見ることにしました。

高浜駅から8時頃に歩き始め、恋瀬川の愛郷橋を渡り「桜づつみ」公園沿いのリンリンロードを通り、約15分で西浦中岸37.5㎞の標識に着きました。近くには、土浦駅まで36.5㎞の道路標示がありましたので、西浦中岸の起点(0㎞)は、土浦駅から1㎞程離れた所にあるようです。

高浜駅から「桜つづみ」公園沿いのリンリンロードへ

恋瀬川河口付近には、マガモがたくさんいました。晴天でしたが、モヤが多くて筑波山などは霞んでボンヤリとしていました。

恋瀬川河口周辺のマガモとリンリンロードの様子

2月10日に、高浜駅から西浦中岸を土浦駅方面に向けて歩き、西浦中岸30㎞の安食地先から引き返しましたが、今回は930分頃に到着しました。

そこから少し歩くと霞ヶ浦大橋の目印になっている行方市霞ヶ浦ふれあいランドの「虹の塔」が小さく見えました。まだかなり先ですが、目標が見えていると気楽に歩くことができます。


安食地先から霞ヶ浦大橋へ

霞ヶ浦大橋には1045分頃に到着しました。

霞ヶ浦大橋(3月15日)

結構交通量が多いように感じました。霞ヶ浦大橋の長さは1㎞で歩行者の通行も可能とのことなので、「道の駅たまつくり」で買い物をし、「虹の塔」に登って見たかったのですが、今回は初めての長距離ハイキングでしたので諦めました。

霞ヶ浦大橋のたもとにあるふれあいランドの「虹の塔」

次回にチャレンジしたいと思っています。

西浦中岸24.5㎞付近にある霞ヶ浦大橋を後にして、そこから4㎞程先にある歩埼公園を目指しました。晴天なのですがやはりモヤがあり、遠方の景色は霞んでいました。

霞ヶ浦大橋から歩埼公園へ

湖岸から少し離れた波消し岩にはコガモの群れが、強い風を避けるように身をかがめて止まっていました。

波消し岩のコガモの群れ(3月15日)

帆引き船発祥の地のモニュメントのある歩埼公園には1115分頃に到着しました。道標には、高浜駅まで18㎞、土浦駅までは19㎞と記載されていましたので、ほぼ中間まで歩いたことになります。公園のレストランでしばらく昼食休憩をとりました。

歩埼公園で昼食休憩

12時少し前に公園を出てリンリンロードを再び歩き、1時間程で西浦中岸15.5㎞付近にある独立行政法人 水資源機構 霞ヶ浦用水 霞ヶ浦揚水機場に着きました。風がかなり強く吹き始めたので、上着のフードをかぶり帽子が飛ばされないようにして歩きました。

歩埼公園から水源機構の陽水機場まで

そこからさらに土浦駅を目指して歩き、1350分頃に霞ヶ浦環境科学センターの標識があるところまで来ましたが、その少し手前から土浦の市街地や筑波山が見えるようになりました。

陽水機場から霞ヶ浦環境科学センターの道標まで

西浦中岸9㎞付近からは、土浦市街地方面に向けて湖岸の再生事業が行われているようでした。かなり広い公園などの憩いの場ができそうです。

土浦市街地の見える自然再生事業エリア

西浦中岸一帯はハス田に覆われていますが、8~9割程収穫が終了しているように見受けられました。

15時丁度に土浦駅に到着できました。かなり疲れましたが体調異常はありませんでした。ありがたいです。

2024年3月16日土曜日

朝日峠展望公園登山口付近のキランソウとロコモティブシンドローム

  3月13日(火)土浦市の小町の館に車を置いて、孫と家内の3人連れで朝日峠展望公園への登山道を歩きました。

土浦市小町の館から朝日峠展望公園登山口へ

河津桜は散り、道端のホトケノザの花は終わりを迎え、ヒメオドリコソウが繁茂していました。

朝日峠展望公園登山口への道の様子(3月13日)

オオイヌノフグリの花の周りを越冬したナミハナアブが飛び回っていました。

オオイヌノフグリの花とナミハナアブ(3月13日)

前日12日の冷たい大雨のためでしょうか、モグラの死骸がありました。4月で2歳になる孫娘がビロードに包まれたような死骸をじっと見ていました。

モグラ

登山道の入り口から少し登り、途中の休憩場でご飯を食べ、小町の館へ引き返しました。

戻る途中で「キランソウ」の花を見つけました。小さな花をたくさん付けていました。

キランソウ(生薬名:筋骨草)

キランソウ(Ajuga decumbens)の生薬名は「筋骨草(キンコツソウ)」で、薬草部位は全草とのことです。

運動をした際に膝に不調を感じる方々に、キランソウ抽出物入りのサプリメントを継続摂取して頂く二重盲検試験で、8~12週間で有意な改善効果が認められたとする研究論文1)が出ているようです。

膝関節に痛み等の不調を感じる変形性膝関節症の有病率は、男女とも40歳代から増え始め、40歳以上で男性42.6%、女性62.4%で、大腿骨頚部の骨粗しょう症有病率、男性12.4%、女性26.5%よりかなり多いとする報告2)があるように、大きなQOL低下要因になっているものと思われます。

キランソウの有効成分としては、20-ヒドロキシエクジソン(20-Hydroxyecdysone = β-Ecdysone Ecdysterone)やシアステロン(Cyasterone)などのステロイド化合物が注目されているようです。

20-ヒドロキシエクジソン濃度を高めたキランソウ抽出物は、ウサギ軟骨損傷モデル試験において破骨細胞を減少させ、さらにプロテオグリカン量を増加させるなどの有効性を示したとのことです3)

キランソウの有効成分20-ヒドロキシエクジソン

シアステロンは、上皮成長因子受容体(Epidermal growth factor receptor (EGFR))の阻害剤として知られているようですが、実験的にステロイドで誘導される大腿骨頭の骨壊死を軽減するとのことです4)

キランソウの有効成分シアステロン

キランソウはジゴクノカマノフタとも呼ばれているそうですが、古くから生薬として注目されていたことを知りませんでした。

グルコサミンやコンドロイチン硫酸、プロテオグリカンなどと共にキランソウエキスも販売されているようです。

私はまだ膝の違和感もなくハイキングや登山に出掛けることができますが、歩くと膝が痛くなるという方々が結構たくさん周りにおられます。

対処法を調べると、ふとももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることや正座をしないことなどが出てきますが、若い頃から意識して変形性膝関節症等、ロコモティブシンドロームの予防が出来るようになるといいなと思っています。

両膝半月板の健全性が、骨密度と同様に簡易に計測できる機器開発を期待しています。

参考)

1)Yoko Sawada et al.: Evaluation of the efficacy Ajuga decumbens extract supplement in individuals with knee discomfort associated with physical activity: A randomized, double-blind, placebo-controlled study., Experimental and Therapeutic Medicine, 14, 4561-4571 (2017)

2)吉村 典子:我が国における運動器疾患の疫学研究(大規模コホートROAD STUDYより)、化学と生物、57(11)692-696(2019)

3)Yoko Sawada et al.: Ajuga decumbens stimulates mesenchymal stem cell differentiation and regenerates cartilage in a rabbit osteoarthritis model., Experimental and Therapeutic Medicine 15, 4080-4088(2018)

4)Youqiang Sun et al.: Cyasterone has a protective effect on steroid-induced Osteonecrosis of the femoral head., Plos One, 18(10),e0293530 (2023)



2024年3月9日土曜日

筑波山梅林の見学とウメとアンズの比較

    3月7日(木)に筑波山の梅園に行ってきました。梅祭りは17日までのようです。

筑波山の梅林(3月7日)

寒い曇り空の日でしたが、大勢の方が来られていました。

筑波山梅祭り(3月7日)

梅の花の蜜を求めて小さなメジロが数羽飛び回っていました。

ウメの花とメジロ(3月7日)

どの梅の木にも地衣類のウメノキゴケがついています。やはり相性がいいのでしょうか。不思議です。

梅の木の幹に生えるウメノキゴケ

ウメノキゴケでリトマス試験紙を作ることができ1)、小・中学校の教材として利用できるようです。

足元にはタチツボスミレの花が咲いていました。寒さがぶり返していますが、もうすぐ春がやってくるようです。

タチツボスミレ(3月7日)

日本の北限の梅の木は北海道の旭川第一小学校校庭にあるとのことです。樹齢100年を超える白梅(旭川市指定文化財)で、平成13年に紅梅が枯死するまでは紅白一対の巨木だったそうです。

寒い地方には梅の木よりも杏の木が多いようです。

郷里の岩手では、幼い頃、黄色に熟した梅の実を生で食べた思い出があります。でもその果実は、今思えば梅ではなくてアンズだったようです。梅は酸っぱくて生食には向かないとのことです。

岩手の「ささやかな手抜き菜園」の小梅の収穫期は7月初旬ですが、ここ数年収穫できませんでした。地面に落ちました。すみません。

岩手の手抜き菜園の梅の実(7月初旬)

隣の家にはアンズの「八助梅」があるのでその種を植えて育て、大部大きくなりましたが、大きなアンズの実がなるのでしょうか。まだ花は咲いていませんが楽しみです

ウメとアンズでは主要な有機酸も異なり、ウメはクエン酸、アンズはリンゴ酸のようです。ブドウは酒石酸、キウイフルーツはキナ酸です。

「未熟な梅は食べるな」と良く言われましたが、ウメやアンズ等にはアミグダリンと呼ばれる青酸配糖体が未熟果や種子の部分に多く含まれているそうです。

アミグダリンは、果実のエムルシン(エマルジョンに由来する粗酵素)という酵素によって分解されると、青梅特有の香気成分であるベンズアルデヒドとともに、ヘモグロビンと結合する毒物質のシアン化水素を生成するようです。

アミグダリンからエムルシンによる
香気成分のベンズアルデヒドとシアン化水素の生成

アンズの主要生産地はず~と長野県だと思っていましたが、近年長野県での生産が減少し、青森県の生産量が伸びて2010年頃に逆転したようです。2020年の農林水産統計では青森県が全国収穫量の76.5%を占めているとのことです。

日本のアンズの収穫量はウメの収穫量の2%程度ですが、世界的にはアンズ(アプリコット)が主要な果実の一つになっていました。

茨城県近代美術館のボタニカルアート展(令和6年2月23日~4月14日)では、ウイリアム・フッカーによるアプリコット(ムア・パーク)が展示されていました。ウメの画はありませんでした。


アプリコット(アンズ)

アンズの学名はPrunas armeniacaなので、古くはアルメニア原産と思われていたようですが、中国起源のようです。梅(Prunus japonica)もジャポニカになっていますが、中国北部原産のようです。

国内のウメとアンズの収穫量比較と
世界のアプリコット(アンズ)生産国

アンズ(アプリコット)の生産大国はトルコで、アルメニアの隣国です。2位はウズベキスタン、3位はイランのようです。FAOSTATに掲載されている日本のアプリコット生産量は、実質的にはウメの生産量のようです。

中国にも干し梅はあるそうですが、長期間保存できる漬物としての梅干しは、主食の御飯をひき立てる日本独特の歴史的食べ物といえるようです。

 

参考)

1)高萩 敏和:地衣類の教材化(1)ウメノキゴケでリトマス試験紙を作る、ライケン 10(3)39-40(1977)

2024年3月6日水曜日

霞ヶ浦の西浦左岸リンリンロードのハイキング

  3月2日(日)、JR常磐線高浜駅に降り、霞ヶ浦左岸のリンリンロードを歩きました。

 2月10(土)には、高浜駅から西浦中岸の東側を歩きましたので、今回は左岸を歩いて見ました。

 以前、土浦駅からも霞ヶ浦湖岸の東西のリンリンロードを歩いていますので、今回で4回目の霞ヶ浦湖岸リンリンロードハイキングになります。

西浦湖岸リンリンロードのハイキングコース

   高浜駅から恋瀬川の愛郷橋の脇を通り、リンリンロードを30分程歩くと西浦左岸「33㎞」の標識がありました。

愛郷橋から西浦左岸33㎞付近まで

リンリンロードの陸地側には比較的広い芝生の緩衝地帯があり、釣り人の車がたくさん駐車していて、釣りの名所のようです。

恋瀬川の河口付近の湖岸にはマガモがたくさんいました。

西浦左岸、恋瀬川河口付近のマガモの群れ(3月2日)

快晴の日曜日でしたので、サイクリングの方々も通り過ぎていきましたが、かなり風が強く帽子を飛ばされそうになりました。

左岸「32.5㎞」の標識がある「下高崎船留」から少し歩くとリンリンロードが右側にカーブしていました。

西浦左岸32.5㎞付近の様子

途中で、オオバンの群れが蓮(ハス)田からリンリンロードを横切り、ゾロゾロと湖面へと移動していました。

リンリンロードを横切り湖に戻るオオバン

左岸「32㎞」の標識のある付近には、石岡方面に霞ヶ浦の水を供給する「石岡台地第一揚水機場」がありました。

西浦中岸の東側を歩いた時に何だろうなと思った大きな建物でしたが、調べて見ると霞ヶ浦の水を近隣の田畑に供給するためのポンプ施設のようです。

石岡台地第一揚水機場

霞ヶ浦は水資源として重要で、国土交通省関東地方整備局1)によると毎秒119.07立方メートルの水が産業用として汲み上げられているとのことです。

霞ヶ浦の水利用の現状(国土交通省関東整備局)サイトより

中でも、西浦中岸15㎞付近にある「霞ヶ浦揚水機場」では8台の大型ポンプが稼働していて、筑波山系を貫き桜川市真壁町の人造湖である「つくし湖」に水を汲み上げているようです。

西浦中岸15㎞付近の「霞ヶ浦揚水機場」

「つくし湖」駐車場から「薬王院コース」で筑波山頂上に度々登っていましたが、湖の歴史を今回初めて知りました。壮大な利水計画の下に造成された人造湖のようです。驚き感銘を受けました。

桜川市真壁町のつくし湖(2020年2月19日)

左岸「29㎞」付近からは、筑波山が湖面越しに綺麗に見えました。

西浦左岸29㎞付近からの筑波山(3月2日)

そこから少し歩くと「大井戸湖岸公園」がありました。リンリンロード沿いに桜の木が植えられていました。

西浦左岸の大井戸湖畔公園

 前方の左岸「28㎞」標識の向こうには大きな橋があり、橋の入り口に「園部河口大橋」と刻んでありました。1330分頃に到着しました。

西浦左岸の園部河口大橋付近

予定通り、そこから元来た道を引き返し15時少し前に高浜駅に戻ることが出来ました。

 霞ヶ浦の右岸、中岸、左岸のリンリンロードを土浦駅と高浜駅から合計4回歩きました。各回とも霞ヶ浦の風景を楽しみながら気楽に歩いていましたが、今回のハイキングで、霞ヶ浦は近隣の重要な水資源として利用されていることを認識しました。

綺麗な風景の中に、人知れず、産業や生活を担う役割を淡々と果たしてる霞ヶ浦のことをさらに良く知りたいと思うようになりました。

筑波山系の山々への登山とともに、霞ヶ浦周辺のハイキングをこれからも続けたいと思っています。

 

参考)

1)霞ヶ浦の水利用の現状(国土交通省 関東地方整備局)mlit.go.jp